明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ショートショート(48)最後の食事2024

2024-01-15 08:57:00 | 生命・健康・医療

まあこの手の質問にはもう飽き飽きしたよという御仁も多いのでは。しかし自分のの「今の食事の好み」を知る上では、年に一度位は考えてみても面白いと思う。

で、私は色々悩んだ末に「カツ丼」にした。天ぷらとかカレーとか寿司とかラーメンとか、何れ劣らぬ王道の料理が頭に浮かんだが、結局選んだのは柔らかいジューシーな豚肉をサクサクの衣で包み、玉子とニラを一緒の甘めの出しでとじてご飯に乗せた「どんぶり」である。どんぶりは食べ終わった時の満腹感が他を圧倒していると思うのだ 。

どんぶりには天丼とか海鮮丼とかうな丼とか色々種類がある中で何故にかつ丼?と思われる方もいらっしゃると思う。どんぶりは完全食である、というのが私の持論である。そして食感の幅といい味のバランスとしい、かつ丼に勝るものは無い!と強く主張したい。

卵のふわふわしたスイートな感じと衣のザックリしたワイルドな食感、そして豚肉のどっしりした甘みある重量感に白米のしっとり粘る喉越しが「無限ループ」となって、もう満腹!と言うまで食べ続けられるのである。つまり、玉子 → 衣 → 豚肉 → ご飯 → 玉子 → 衣 → 豚肉 → ご飯 → 玉子・・・という連続技だ。この振れ幅は他にはないのでは。

結論:世の中のあらゆる料理の中で、カツ丼が最高だ!

という訳で地球最後の晩に選ぶ「最後の食事」はかつ丼でしたぁ~!。これが私の答えである。但し、今の私の場合、という注釈がつく。何故ならあと10年私が長生きした場合に、上記のような美味いカツ丼を腹一杯「満腹になるまで」食べきる食欲が残っているかどうか心許ないのである。人間、食べられなくなったらお終いらしい。象は自分の死期を知ったら一人静かに人知れず墓場に行って、誰にも気付かれずあの世にいくそうだ。で、どうやって死期を感じるかと言うと「食欲の衰え」だそうな(全くの個人の想像です)。

食い意地の張っている私はそうなる前に精々美味いかつ丼を腹一杯食べておきたいと思う。最近近くのスーパーで売られていた「三元豚のカツ」が、何故か肉がかたくなって味もほとんどしない「安い肉」に中身が変わっていた。原価の上昇によって今迄の値段ではコストが釣り合わなくなって提供できなくなったということらしい。それなら肉のレベルは同じにして「値段を上げて」くれれば良かったのに、と思った。かつ丼はたまに食べるから美味しいのである。安くしたからって中身が粗悪品になったんじゃ「かつ丼じゃなくなってしまう」じゃありませんか!

それ以来、美味いかつ丼が食べたい病にかかっています。とにかくカツ丼と言わず、何にでもチャレンジして「食欲だけは旺盛な老人」のまま死にたい、いうのが今の理想です。こうなったら多少太ることなんて気にするのはやめにして、色んな物を貪欲にバンバン食べちゃうしか無いんじゃないか?

人間、最後の楽しみは食にあり!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿