明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

健康長寿の科学(17)年を取ると起きる現象

2025-02-20 15:57:05 | 生命・健康・医療

最近歳を取ったせいか「新しい事」を避けてなるべくやらないようする癖がついて来た。それは目的に辿り着く前の途中でなんか面倒なことを要求されてやり方が分からなく右往左往し、結局言われた事が出来ずに作業を放棄するかも、という「想像」が先に立つからなのだ(これを「尻込みする」と言う。みじめだねぇ・・・)。

一度やったことがあれば何とかやってみようかって気になるのだが、初めてやる事は出来れば「やらずに済ましたい」、という食べず嫌いの精神状態である。これを一般的には「老化」という(身も蓋もない!)。つまりこの歳になったら途方に暮れて「誰か、教えてくれ〜」なんて無様なことにはなりたく無い、という羞恥心の裏返しだろう。

1例を挙げるとスマホの契約が超面倒くさいという話だ。実はこないだ、私の使っているポケットWi-Fi の電池が「だいぶ膨れて」来て相当劣化して危ないなぁと思ったので、ビックカメラに行ってソフトバンクの据え置き型のものに変えることにしたわけです。担当者の人が言うには、今の契約解除料は新規契約の方で割引しますから心配入りません、だった。それじゃあ、と言うことで契約したのだが、その返金手続きが「何やら面倒」なんである。

まず旧契約(UQ)の解除料が分かる「請求書」を写真で撮り、それを新契約(ソフトバンク)のマイページにアップするらしい。いままで請求書なんか見たことないし、その写真をアップロードするというのも難しそうである。そこでビックカメラに行って請求書の入手方法を確認したら「ホームページからダウンロードするか、画面をスクショして下さい」というのだ。知らない事だらけである。

例えば旧契約先に電話して解除料の請求書を送ってもらい、それを新契約先に送るといった方法は出来ないのか?

これがいわゆるアナログ方式というやつで、今1番問題になっている「デジタル弱者の置いてきぼり」事例の典型だ。これがどれほど面倒臭くて非効率かやり方なのか、日頃口を酸っぱくなるほど指摘してデジタル化の優位性を主張している私にしてからが自分のことになると「途端に」こうなのだ。況んやその辺のアナログ高齢者にしてみれば「デジタル化なんぞ、クソ喰らえ!」と世間を恨む気持ちも宜なるかなである。

結局何とか古いパスワードを探し当てて試したら「あっさりログイン」出来て請求書を確認出来、スクショの方法はネットで調べて、スマホ内に保存する事ができた。簡単だ!。後はビックカメラで渡された説明書の通りにソフトバンクのマイページにログインして写真をアップするだけである。「やれば出来るじゃん!」というわけだ、一件落着!

まあ若い人からすれば何ごちゃごちゃ言ってんの?という話だが、要するに「仕組みが分からない」からあたふたするのである。蛇口をひねれば水が出て、スイッチを押せば電気がつく。たったそれだけのこと、つまり「因果応報であり、原因と結果の関係」が具体的にイメージ出来れば「どうって事ない」話なのだ。ところが最近は使っている言葉が「そもそも高齢者には理解出来ない」のである。アップロードとかスクショとかログインとか、何とかなんないの?という怨嗟の声が聞こえて来る。

と言うわけで、このデジタル化の波は高齢者にとっては「慣れるしかない」という結果になった。何か、昭和の昔が恋しくなってきたよ。昔は良かったよなぁ~・・・



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