2、原発汚染水処理の独断と暴走
こないだ国際原子力機関IAEAから「大丈夫だぁ!」とお墨付きを頂いて大々的に放出を発表したら、中国やインドネシアからキツーい反発を食らって「シュン」となるかと思ったけど平気の平左な岸田政権。案外見かけによらず神経「図太い」のかもね(そこが問題なのよ、大問題!)。あるいは単純に置かれている立場が分かっていない「鈍感な政治家」なだけだった、っていうのも充分有り得る(こちらの方が正解かも)。韓国の反応は思った通りで、だいたいどんな方法を取ったって何だって反対するに決まっているから、それ見ろ!って案の定大反対したみたい、まあ相手にしちゃーいないけどね。
とにかくIAEAが大丈夫って言ったというので、政府はもう海洋放出する気「満々」である。一方、円高やウクライナ紛争で世の中「値上げラッシュ」が止まらない。そこへ持ってきてガソリン価格への政府補助等が打ち切られそうなこともあり、電気料金の値上げが「いよいよ家計を直撃」している状態だ。だから「もはや背に腹は変えられない」と言う伝家の宝刀を持ち出し、これ以上国民生活を苦しめるわけにはいかない!ってんで、やむを得ず「原発再稼働」を推し進めようという魂胆なのである。
政府は元々原発再稼働推進の立場だったので、ここは「渡りに船」だった訳である(再稼働の論理が余りにも推進派の思うツボなので笑える)。電気料金の値上げは推進派にとっては「ウハウハ」だろう(喜ぶ顔が見えるようだ)。
しかし原発問題は福島の事故発生以来、何ら「一つとして前に進んでいない」のだ。何も解決できていないのに事故のことはすっかり無かったことにして、いけシャーシャーと再稼働しようなんざ「100年早いんだよ〜このボケがぁ!」っていう福島の人々の怨嗟の声も、「聴く耳を持たない」政府には届かないのが現実である。という訳で、今棚上げしてる原発問題をズラズラっと書き出し、国民がもう一度「根本から向き合い」考え直すキッカケにしてもらいたいと思う。
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〇 福島原発事故汚染処理水海洋放出と原発再稼働に私が反対する理由
① まず慎重に
これは電気料金が大変だから原発を再稼働させよう、というような「安易な考え」で方針変更してはいけない種類の問題だから。つまり原発とはそのレベルの、一言で言えば「日本の将来を決める」ような、重要極まりない大問題である。もっと色んな事を十分考えてからにしようではないか。それには先ず、「原発のリスク」を書き出すのが先かな、と思う。要するに「慎重に」対処したほうがいい案件である。
② 事故のリスク
原発が無かったら国民の負担は相当に大きいけど、でも何とか耐えることは可能だ(我慢は日本人の得意分野である)。しかし、原発を稼働させる時のリスクは、日本の大半を「文字通り、消滅」させかねないほど大きい。例えば敦賀にある原発群の一基でも核爆発したら、隣接する近畿経済圏は「一瞬で壊滅」する。その後の復興は「福島の比ではない」だろう(人口も経済も段違いの規模である)。翻って日本一の大都市圏・東京の近くには何故原発が建設されてないのか?(多分、土地が無いからとか推進派は言うんだろうなぁ)。あるいは推進派の人は言う、「万一の場合を考えて」です、と。だが私は、例え「万一でも」事故があったら困るのだ。そして絶対事故が起きない、とは誰にも言えないではないか(これは実際に福島が実例になった)。それにオウム真理教とか統一教会とかの信者が爆破しないともかぎらないし・・・最近こういうの多いよねぇ。
③ エネルギー政策
自然エネルギーはまだまだ使用率が少ない。少なくとも個人の家庭で使う電気は自然エネルギーにすべきだろう。日本の家には全て太陽光パネルを義務付けること位は即座に実行してもらいたい。そうすれば個人宅の電気需要くらいは充分まかなえる量の電気は発電可能だと思う。企業だって設置しているところが増えているのはご承知の通りだ。これがエネルギー改革として中々進まないのは、電力会社が内心で反対しているからではないかと私は勘ぐっている(十分あり得る話ではないか)。よって電力会社は事業規模を縮小・改編して、「自然エネルギー開発業者」に編成し直すのがベストだ。
④ 原発を取り巻く環境
日本は地震大国である。世界有数の活断層が縦横無尽に列島を貫いていて、むしろ断層じゃない所を探す方が難しいのだ。言わば日本自体が「活断層」なのである(これはブラタモリでもしょっちゅうやっているからご存じだろう)。おまけに超特大の南海トラフ大地震が間近に迫ってるというじゃないか!、富士山だっていつ爆発してもおかしくないって言うのに、何考えてんの?である(だから原発再稼働は狂気の沙汰なんである)。何れにしても、これだけ地震が頻発する国で原発なんか自殺行為だと、世界じゃ笑いものになっているって岸田首相は知らないのかねぇ。
⑤ 本当の危険
原発は安全云々以前に、使用済み燃料の処分方法が「まだ見つかってない」未完成の技術である。運転すればする程使用済み燃料を保管する「冷却プール」がどんどん増える仕組みだ。で、この冷却保管プールという代物が「広島原爆の何〇〇倍」という恐ろしい破壊力なんである(これはまた聞き)。福島で原子炉が爆発しないで、もし代わりに「冷却保管プールが爆発」していたら、東京は壊滅していた・・・という噂もあるくらいである(当時の管直人首相が心底青ざめたと言う)。原発はマジ「危険なおもちゃ」なのだ。そんな爆発物が近くにある、というだけで「おちおち夜も眠れない」だろう。それもたかだか何〇〇万円という目先の金に釣られて賛成した人々や建設を許可した福島の当時の知事は、多分海よりも深~く後悔しているに違いない(今更遅いけどね)。で、当時説得に使った言葉が「原発は絶対事故らないですよ」という真っ赤なウソである。これは事故った実例があるので、もう通用しない。原発は運転すればするほど「危険が増す」仕組みになっているのだ。それに何十年かしたら老朽化で廃棄しなければならないが、肝心要の使用済み核燃料を廃棄する方法が「無い」のである!(一体どうすんの!?)。つまり原発は、一度運転したら半永久的に冷却し続けないと爆発する「爆弾そのもの」なんである。学者はこの点をもっと言わないと駄目だろう!、千年に一度の地震だからとか、あんな津波が来るなんて誰も想像出来ないなどと言った言い訳は通らない。原発事故は「起きたらお終い」、言い訳は無しである。
⑥ 利益誘導
原発は利益を生む。だから皆して何とか再稼働させようと必死なのである。原発で儲けるのは無しにしようではないか。もしやるんなら「一生責任を取り続ける覚悟」をしてからやってもらいたい。例えば事故ったら、その事故で引き起こした損害賠償金を即時「耳を揃えて全額」払うことである。汚染した土地は事故前の価格で全部買い取り、農作物や家畜や水産物の被害も全部買い取るのだ。勿論、精神的肉体的損害も「飛行機事故並みの補償」をすると約束して、その分「充分な積立金」を毎年納めるのである。まあ、何十億・何百億積めば良いのか見当も付かないが、まず「天文学的な額」になるのは必至と言えよう。これに見合うだけの利益を上げると考えたら、原発をやろうという企業は「まあ無い」と思うよ。実際、福島での原発事故補償額は「いくらかかった」んだろうか、まだこの先何十年も「放射能汚染」は続くわけだし・・・。それを考えたら東電一社で支払うのは無理なんじゃないの?
⑦ 政府の欺瞞
私の稚拙な頭でざっと思い付いただけでも「これだけリスク」があるのだ。しかし、政府が真面目に国民のことを考えて言っているのならまだ多少なりとも許せる余地はある。だが政府のやっていることは「噓つき」そのものではないか?。事故の後、風評被害で商売が立ち行かなくなった農業や漁業関係者の人たちに対し、納得の行く説明が出来るまで海に流したりは「絶対にしません!」と約束したそうである(ニュースで言ってた)。それを舌の根も乾かぬうちにもう「黙って海洋放出を強行」しようというのだ。嘘つくな!
中国や韓国や台湾やインドネシアは反対しても、それは大した事じゃないと言い張って突っぱねるというのも外交戦略上は一理あるだろう(どういう戦略?)。でも、福島の人は「他ならぬ自国民」なんである。自国民の意見を無視し、嘘まで付いて強行するっていったい「どんだけ傲慢」なんだよ、お前は!、と言われても当然である(ちょっと下品か)。海洋放出で福島の漁業関係者を説得するのは、最初っから「無理な話」だと政府の役人には「当時から」分かっていたと思う。彼らはどんなに理屈をつけても「決して許容するなど、金凛材有り得ない人々」なのは、誰の目にも分かっていた。だからIAEAのオーケーを貰って、「問答無用」で海洋放出しようというのである。自国民に対するこの政府の対処のし方を見れば、それだけでも「信用に値しない政府」だというのは明々白々と言えよう。じゃあ、処理水がどんどん増えて、秋には一杯になるけど「どうするんだ?」と聞くバカが世間にはまだいるみたいなのだ。私の答えは「だから原発なんかやるからこうなるんだ、言わんこっちゃ無い」である。そもそも原発を52基も稼働させていた「ツケ」が今になってやって来た、それだけだ、ざまあみろ!
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と言って、いつまでも反対していてはラチが開かないだろうから、ここらで私が「究極の解決法」を伝授しよう。
その方法というのは、歴代の原発推進派の「政治家と経済人および評論家そして現閣僚」が総出で福島の漁業関係者の前で「土下座」をし、これをテレビ中継で全国放送するのである(亡くなっている方は遺影を掲げて参列する)。なお、これを「世界同時配信」するって言うのもいいだろう。そしてその席でこう約束するのだ、
「我が国は、原子力を永久に放棄します。これは政権が交代しても変わらない不変の決意です」云々・・・
つまり、原発事故の被害者として「原発を永久に放棄させた人々」という全人類初の栄誉と引き換えにして、海洋放出という悪を容認して貰うもらうのだ。これしか無い。処理水は海洋放出されるが、日本の国土には安心安全が戻ってくる。福島の漁業関係者の皆さん、ありがとう!
こんなんで如何でしたでしょうか?。まあこれも、政府の嘘つき連中が「指をくわえて見ている」わけは無いからどうなることか・・・。
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次回は統一教会を取り上げます。乞うご期待!
なお、これで原発廃止になったら、福島の漁業関係者の皆さんが捨て身で頑張ってくれた手前、風評被害なんかで「魚を食べない」、って言うのは無しですよ、皆さん。これまでと変わらずに福島の魚をよろしく!
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