明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

雑談倶楽部(87)選択的夫婦別姓問題は天皇制に由来してる?

2024-10-27 00:36:00 | 今日の話題

明日投票日だと言うのに、街はすっかり火が消えたみたいに静かである。というか、私が家に籠もりっきりなだけなのだが。それにしても争点がバラバラで議論が深まらないうちに選挙ってのは、如何なものかと思う今日此の頃です。

で、取りあえず一つ挙げるとするなら選択的夫婦別姓論議なんかどうだろうかと思うのですが、これは現代の理屈で考えると「選択的って言ってんだから何が不満なわけ?、そもそも他人のする事にいちいち口出すんじゃねーよ!、うっせーな消えろよバーカ!」で一件落着なのですが、実はこの問題は日本人の意識の奥底に潜在する「天皇制と血縁集団」という深〜い話に遡ってしまうのです(あくまで個人の感想です)。

つまりユダヤ教やイスラム教やキリスト教などの一神教世界においては、全ての人間は「全能の神の支配下」で生活しているわけで、個人の存在は「みんな神の前では平等」なんです。ですが日本では(特に明治以降)天皇に連なる家系を皇族として「一段尊いもの」に祭り上げており、未だに社会の底辺に至るまで「ウジカバネ」で尊卑を分ける意識・習慣が濃密に残っています。

簡単に言えば貴方の苗字が山本なのか河北なのかは単なる個人のID=記号という話ではなくて、実業界・社交界の中でどう言う位置にあるか、つまり苗字で構成される縁者の集団的協力関係を基に財を成していく競争社会において「勢力を示す旗印」なわけです(あくまで富裕層の話ですけどね)。

わかり易く言うと戦国時代に織田家の息子が対抗している武田家の娘と結婚したとしましょう。織田家に輿入れした娘の苗字を「私は武田のままがいいわ」と言って武田の苗字を使い続ける事が許されるのかどうか?、って話です(恐ろしっく飛躍するねぇ)。勿論戦国時代ですから個人の「人権」なんかこれっぽっちも考えられてはいませんから例としては不適切ですが、しかし苗字というものが家、ひいては家系や親族や氏姓に関わる大きな社会構造の中で作り上げられた「人が所属する社会集団のヒエラルキー」を表すマークだと言うことは、薄っすらと感じて頂けたものと思います(あくまで富裕層や上流社会での話です。我々一般人にはほとんど関係ないのですが法律となると、どうしても一緒くたになっちゃうから話がややこしくなるわけです)。

思うに選択的夫婦別姓に反対している人達はこの事実を賛成派の目の前に突き付けて「グーの音も言わせまい」と心の中では思っているのですが、それを言っちゃうと「四民平等の憲法に違反」しちゃうから言えないんですね。だからどうでもいいような理屈をこねて何とか法案を潰そうとしているわけです。「いい加減に理解しろよ!」、って怒ってるんでしょう。どっちにしろ苗字というのは「金持ち上級国民の番付」なわけですから、我々には関係ない話ですが、彼らに取っては死活問題なわけですね。

そして苗字のピラミッドの頂点が「天皇家および皇族」というわけです。日本人で唯一苗字が「無い」のが天皇家ですけど、これって万民平等の憲法に違反してませんか?

まあ時間もないことですから、ここは黙って選挙で選挙で粛々と一票を投じる事にしましょう。果たして自民党裏金議員は「庶民の怒りの一票」が爆発して、萩生田議員なんか「コロ負け」すると思おうとちょっといい気味ですけどね。



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