明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

運転免許証更新に行って来たが、担当の人が親切でとても良い気分

2016-03-23 20:00:36 | 生命・健康・医療
今日は天気も良く、気温が18度にもなった。お出かけには絶好だが花粉が飛んでて鼻水が止まらない。何もこんな日に出かけなくてもと天気を呪いつつ相模大野で電車を待ってるときに更新ハガキを読み返したら、誕生日までじゃなくて良いってデカデカと書いてある。「なんだよ、キチンと読めよ、このバカ!」と自分を責めた。免許の更新な誕生日までに、と思い込んでいいる私が馬鹿だった。ブツブツ言ったが仕方なく町田まで行き、警察署を目指して歩くことにした。それにしても町田というところは区画が整理されてない典型で、いつも思うのだが1度まっさらにして1から作り直さないとどうしようもないデタラメ都市だ。駅前に空間がないから方向感覚が効かず、どこに向かっているかすら分からない。

そこで、iPhoneに入れておいた地図アプリ(グーグルのヤツ)を開いて、町田警察署を確認する。さすがiPhone、さすがグーグル、誰に頭を下げる事なく目的までのルートが画面に出た。やっぱ現代人は、ナビが無ければどこにも行けない。つくづく画面を見ながら溜息をついた。地図アプリは便利なものだが、指示通りのルートを行くのは癪だから脇道を通って行く。何もない。ナビが流行って皆んなナビの指示通りに行くようになると、その道沿いに店が立ち並ぶようになる。なんだかグーグルに街の発展が左右されるようで、私の天邪鬼が気に入らないって言っているのだ。アプリは便利だが振り回されてはいけない。人間の感性をもっと大事にしなければ、生きてる意味がないのだ。

そうこうしているうちに免許の更新場所に着いた。ドアを開けると狭苦しい部屋にギッシリ人がいて、1番の窓口へ行けと案内板に注意書が書いてある。更新書類をもらうが、毎日同じ事を何百回も繰り返し喋ってるので、担当の事務官も機械のような読み方になっていた。言われる通りに書き、暗証番号を設定し、視力検査のカウンターへ行った。正直に言わなければいけないので脳梗塞を患った事を告白したが、もう何人も過去にいたのだろう、事務官は何事もないかのように「これは診断書がいるな」と言って、書類に何やら書き込んでいる。「次は視力検査」と言われて視力検査の部屋を探したが、無い。そしたら事務官が「ここ!ここ!」。

見るとカウンターの上に覗き窓が二つ付いた箱が乗っている。しばらくそれが何かわからなかったが、「表示の丸の切れ目がどちらを向いているか言ってください」と事務官が喋ってるので、やっと視力検査の道具だと理解した。私はいつも免許の更新は試験センターに行っていたので、こんな簡単な装置は初めて見たので戸惑った。何度か間違えて「よく見て!」と言われながら合格した。視力検査はもしかすると危ないと思っていたので、よほど甘かったのか合格したので内心ホッとした。それから講習を受けて新しい免許証を受け取ると、もう一度カウンターに行くように言われた。

先ほどの事務官が、今度は医者に書いてもらう診断書を親切に渡してくれた。「何時でも良いですからね」。私は病気になって1年半、言葉もようやくなんとか通じるように回復したが、今まで何度も人の親切な言葉に出会えた。私が元気な時には1度も経験した事の無い「素直な、親切心」だ。人間は、本当は皆んな優しい心を持っている、その事を知る事が出来ただけで「病気になった甲斐があった」、逆説的であるが真実である。彼等の心からの親切心に、感謝したい。

脳梗塞は程度によって色々だが、幸い私は軽かったようだ、今も順調に回復し続けている。この歳でどんどん身体の機能や体力が回復して行くのを感じられるのは、これも逆説的ではあるが身体の奥に力が湧いてくる。去年より今年、先月より今月と、身体が動くのだ。普通の人ならどうって事無い事でも、今の私には素晴らしい出来事である。

町田警察署の事務官の優しい笑顔と言葉は、今日の私の新しい発見です。明日はまた新しい発見があるかもしれない。人生は新しい事の連続である、だから明日を生きる事が楽しい。

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