明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

トランプは板門店で何をするつもりなのか?

2019-06-30 09:12:30 | ニュース
今日、板門店で3回目の米朝会談が行われるようだ。電撃会談である。このところストップしていた北朝鮮問題が、中朝トップ会談や米朝の親書のやり取りなどで「何かありそう」とは思っていたが、いきなり板門店で会談するというのはビックリである。「いきなり」と書いたが、いきなり会うためには北朝鮮側の行動範囲である「板門店」が好都合だった、ということなのだろう。これは米朝は勿論「中国・ロシア」も含めて、周到に準備された会談だとも言える。トランプ大統領は北朝鮮問題を一気に解決するつもりらしい。日米安全保障の廃棄発言などは、むしろ「北朝鮮問題解決のための布石」とも考えられる。

先日G20開幕に合わせるかのように直前に中朝会談を行った習近平だが、その前にロシアのプーチンとも会談していて、「アメリカに対抗する動き」が顕著になっていた矢先の中朝会談である。いよいよ北朝鮮問題に中国が本腰を入れ始めたのか?、と思ったら金正恩とトランプが急に慌ただしく動き始めた。この一ヶ月で急展開する北朝鮮問題。今日の板門店会談がどうなるのか予測不能だが、日本の安倍政権も「日朝トップ会談」をやりたいと前から言っているし、ロシアのプーチンとも「北方領土問題」でパイプをつないでいる状態だから、日本としても「ここで一気に安全保障上の脅威を取り除く」絶好の機会でもある。

そこに持ってきて、習近平が「日中安全保障条約」の締結を提案してきたと「田中宇の国際ニュース」が書いているから超ビックリ。まるで予想だにしない展開であるが、案外現実的な方法なのかも知れないと思えてきた。これで中国を盟主としたロシア・北朝鮮・日本の4ヶ国が「1つにまとまる」可能性が出てきた訳である。そのタイミングでトランプが出した「日米安全保障条約の廃棄」発言は、単なるアメリカが一方的に損していると言った損得勘定の話では無い。日本がこの先どう出るかも大問題であるが、この東アジアの「一大転換期」に何と日本は、呑気に参議院選挙をやるという。選挙の争点は「年金と消費税」だと野党はぶち上げているが、それどころじゃないかも知れないのだ。年金や消費税の問題よりも「ずっとずっと重たい」問題が今日、板門店で話される。まあ日本でのニュースの取り上げ方がどうなるか、注目をして夜のニュースを待ちたい。

さて中国はアメリカに貿易戦争を仕掛けられて、本気でアメリカに対抗する一方の覇権国家としてやっていこうと決心したようだが、周りのロシア・北朝鮮・日本にも「置いてきぼり」された格好の韓国はどうなるのか。経済的には北朝鮮に比べて段違いに力があるが、国家の軍事的・国際的な力関係や「発言力」の点で相当負けているのが痛い。文在寅大統領の取る「北宥和政策」が、単に北朝鮮に有利な経済的支援を行うだけの「一方的な従属関係」なだけに、今後の韓国の「立ち位置」が難しいとも言える。今の国際政治の行方に一番「悩んでいる」のが、韓国ではないだろうか。

ここはひとまず、今日の板門店の結果を見てみたい。

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