明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日の視点(36)裏金問題は全部選挙でカタをつけよ!

2024-02-03 17:04:00 | ニュース

自民党の裏金問題が国会で紛糾しているようだが、今までこういう金の問題ですんなり「悪うございました」とゲロする事なんて、一度でもあっただろうか?。ちょっと前に大分の老舗温泉旅館のお湯がバイ菌で汚染してる問題での会見の時、言ってる事が「開き直っていて謝罪になってない」と大炎上したことがあった。その社長は頑として自身の意見を曲げないまま、結局自殺してしまって事件は収束した。説明責任を果たそうと「考えてる事」を正直に説明しようとすれば、大衆からバッシングされ炎上して「結果はこんなことになる」のである。

大衆は週刊誌の書きたてる筋書きに従って「罪を認め」謝罪する事だけを求めている。細かい理由なんかどうでもいいのだ。しかしそれでは問題は解決しない。本人の考えていたことは何なのか?、それを「理解」する事がまず必要だと思う。この社長は普通の社会人として弁明の機会を与えられるべきだったのではないだろうか。それを大衆は封殺したのである。

一方、京アニ事件の犯人は動機が「逆恨み」だとされたがそもそも通常の考え方とは違う「異常な人間」なのだから、そんなことは分かっても何の意味もない。「ああそうですか、はいはい逆恨みね」で死刑である。彼の頭の中を理解しようとしても、常人には不可解なことだらけではないだろうか。

逆に今回の「自民党の裏金」が何に使われ、議員にとってそれが「法に触れてまで必要だった」のは何故なのか?、をハッキリさせることは「とても重要」だと思う。100人のうち95人もが受け取っていた裏金。安倍派の組織的関与は明らかである。なのに「解散しました、もう全て終わりです」じゃあ、ふざけんな!って話ですよね。でも日本の検察は何人かの小物議員を起訴してあとは会計責任者のせいにし、これで一件落着させようとしています。こんな法律の運用の仕方って「税金の無駄」じゃないですか。いつまで繰り返すんでしょう?。検察が及び腰過ぎるんでしょうか?

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そこで問題となるのが、何故「日本の有権者は怒らないのか?」です。裏金の手法とか法律がどうこうではありません、有権者が正しく「清廉潔白な人間」を選挙で選んでいれば、こんなことにはならなかった、そうじゃありませんか?

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ところがここで国民の側から「政治には金がかかる」の大合唱が巻き起こるわけです。えっ、悪いのは政治家じゃないの?と思われますがそうではありません。大多数の人が「政治ってのは金のかかる」事を認めているんです。だから議員には給与の他に文書交通費とか政治活動費とか多くの金が税金から出てるんですね。まあ会社員なら出張費とか事務費みたいなもんです。これらは使い道は明確ですが、何故か領収書の貼付を義務付けられていないものがあるようで不思議です。そして議員が最も「根性入れて動く」選挙運動では、金の使いみちを厳しく制限され収支報告書も厳格に審査されるわけです。金が選挙結果を左右するからこそ厳密な運用が法で定められているわけです。ところが自民党は派閥から各議員へ「現金で渡していた」というじゃありませんか?

なんで「現金」なの?

要するに「足が付かない」為ですね。悪事を働く人間の常識です。

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目的は「金は使っても絶対バレるな!」ということです。国民の誰しもが「金を使えば当選する」と思ってるわけですね、あさましい限りじゃあーりませんか。裏金というのは表に出せない金で、出せば「相手方の党から叩かれて使い道が追及される」から秘密にする訳です。その証拠に、罪悪感から反省している議員は皆無だそうです。萩生田議員などはしゃあしゃあとして「私は大丈夫!」と支援者に演説したそうです(ラジオで報じていました)。野党議員も誰も悪いとは思ってなくて、ただ「千載一遇の政争の具」、自民党叩く絶好のチャンスと思ってるのでしょう。本当なら与党も野党もなく、全議員が連名で「裏金追及、違反者辞職」を提出すべきです。が、そうはなってません、議員と言う職業は「選挙で当選しなけりゃただの人」っつーことでしょうか?、嘆かわしいことです。

じゃあ裏金などに関与しない「公明正大な政治家が選挙で必ず当選するか?」というと、そうならないのが日本の選挙の現実です。困った事です。何故かと言えば、皆んな「とことん考える習慣」が無く、政策で選ぶと言っても「一つの争点の結論」だけ見て後は人柄や見てくれや地元の発言力で投票するから、こうなるわけです。候補者も選挙の時だけは低姿勢になってお願いに奔走しますもんね。

すべては有権者のレベルが「お粗末」の一言に尽きるのです。試しに今度の選挙で裏金5人衆がどうなるか?と言えば、ケロッとしてまた当選して返り咲くのが目に見えているじゃないですか。何でなんでしょうか?(こっちが聞きたい)。今回裏金を受け取った議員は次の選挙で「全員落選する」くらいの有権者の厳しい目が当たり前になれば、「日本の民主主義」も捨てたもんじゃないのですが。果たしてどうですかね?。私は疑問です。

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ということで、私の解決策は「金のかからない選挙」にすることです。これ一択ですね。他の選択肢はありません。

① 選挙廃止
今の代議員制度は「人を選ぶ」ので金がかかる(詳しい説明は別稿で)からやめて、代わりに「意見代表者制」にする(代表者は内容ごとにネットで選ぶ)。解決すべき問題が起きたら誰かに委任するのじゃなく「その都度、毎回とことん議論して決着」すること。代表者はあくまで「意見の代表」だから、決定権は有権者が持っていて議論を戦わせるだけである。議論をして正しい考え方を国民に示し、最終的には「全有権者のネット投票」で問題を解決する。勿論、議論中は大量の意見が国民から寄せられるが、それを「AIで瞬時に処理」して議事を有効・論理的に進めるから、今の国会なんかより「数十倍中身のある議論」が行われる筈である。

② 無駄金廃止
国会議員給与・議事堂と議員宿舎・選挙開催費・議員及び党活動費・献金などはすべて「不要」になり、その分税金が安くなる。多分何十億円の節約になるんじゃないかな?

③ デジタル化を推進
その為には、国民の意思を瞬時に集計・反映するシステムが必要になるが、技術的には何の問題もない(実際、民間では既にネット投票は行われている)。そしてその構築には天才的なアイディアマンは必要なくて、国家の基本台帳である「戸籍をマイナンバーに変更するだけ」で済むのだ。つまり山田太郎さんは「明日から公的には12〜89というマイナンバーになる」わけだ(あくまで公的に、である)。これであらゆる役所業務が「恐ろしくらいに簡単便利」になる。多分仕事量としては半分以下になるんじゃないか?、想像だけど。

以上です。

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民主主義のとは「有権者の意思を政治に反映させる」ことである。じゃあ有権者の意思とは「具体的に」何なのか?。金を使えば当選するというのはどういうことなのか?。それを真剣に考える事から始めなければいけないと思う。候補者はテレビやマスコミで名前を売っている人が優利であると言われる。芸能人が当選しやすいのは現実だ。選挙になればポスターやビラを配り、宣伝カーで「名前を連呼するだけ」の選挙運動が投票日の直前まで繰り返される。こういう「愚にもつかない事が今でも行われている」のは何故なのか?

それは有権者が「考えない」からである。誰に投票するか?と聞かれてスラスラと政治を語る一般人を見た事が無い。一般の人にとっては、政治というのは難しくて面倒なものに映るのだろう。だから専門家に任せようとしてしまい、結果「政治家が権力を握って」悪事を働くという訳だ。この悪い循環の根本が「政治を考えない」ことにある。教育を正して政治の重要性を教え、日本人が「正しく考える習慣を身に付ける」ならば、もっと日本の民主主義は良くなると思うのだが。

それにはまず「考える人」を代表に選んで、その議論を勉強することから始めたらいいのじゃないかと私は考えた。今の選挙では「有権者の意思を政治に伝えられていない」、そう考えています。だから「意見代表者制」です。

この方法が唯一でベストではないでしょうか?。皆さんの意見をお待ちしております(コメントは不要です。皆さんの意見はブログにしてください)。ハッシュタグは「#意見代表者制」です、よろしくお願いします。



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