明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

北里柴三郎と利根川進の残したもの

2016-04-26 21:00:18 | 科学・デジタル
詳しくは知らないが、北里柴三郎がペスト菌に対する抗体を発見して治療法を確立、利根川進が抗原抗体反応の仕組みをついに解明してノーベル賞を受賞した。医学の進歩ということに関しては、凄い事だと思う。日本では何か海外で賞を貰わないと評価しない風潮があるが、ノーベル賞を貰わなければこれ程の評価を得られたかどうか心もとない。因みに私は、利根川進を今回初めて知った。

抗原抗体反応と言うのは予防注射の基本原理であるが、それが医学にもたらした功績という点では目茶目茶画期的である。こういう研究というのは一見地道な作業の連続で、何千人という研究者が日々努力を積み重ねていても結果的にノーベル賞を取るような業績を上げるのは、数人しかいない。結果を出すのは「幸運」である。もちろん閃きや啓示とかも、あるかも知れない。何れにしても頭がいいから出来るというものではないと思う。熱意が結果を呼び込むのかも知れないが、それでも紙一重ではないだろか。

医学の進歩は人々を苦しめる病から、人類を解放する偉大な業績である。ガンやエボラ熱やHIVウィルスなど、多くの病気で後一歩の所まで解明されて来ているが、人間の遺伝情報が全部役割が解明される時には、ケガ以外の病気は全てなくなっているかも知れない。それ程の力が人間には備わっているのに、未だに宗教や人種で殺し合いをしているなんて、人間って不思議な存在である。

私も病院に通っているので医学の恩恵に与かっている1人だが、自分の身体と言うのは自分の思い通りにならないぐらいで丁度良いのかも知れない。全ての病気を治せるようになったら、きっと食べ物も医者の決めたメニューに従わなきゃならにいし、運動もしなきゃいけないし、好きなお酒も制限しなきゃいけないし、夜は早く寝なきゃいけないし、つまり結果が分かっているだけに自由に生活をする事など出来なくなって、最後はストレスで死んじゃうかも知れないよね。

やっぱ、何事も程々がいいって事。人間最後は何かの病気にかかって死ぬのだから、75歳くらいで心臓発作かなんかでポックリ逝くのが良いんじゃないかな。早く死ぬのは嫌だけど、寝たきりで介護されるのももっと嫌だしね。75歳、良いんじゃない。いや、80歳かな?

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