スマホの文字入力は、私は長いこと慣れ親しんだパソコンの入力方法にこだわって頑なに QWERTY を使っていました。ところがキーボードのレイアウトで backspace と リターンの位置が画面の一番下の方くっついていてとても押しにくく、最近それがどうにも気になってイライラするようになりました。というか、リターンを押したつもりでも知らないうちに backspace を押していて、「ありゃりゃ」となる事が多かったです(リターンを押す時には殆ど目視確認はしないので)。で今回改めて godan のフリックを使ってみたらこれが案外と調子よく、入力文字の選択も画面を滑らす特徴的なやり方が思ったよりスムーズに出来たりして、まあ使えるんですね(特に練習した訳ではないが不思議です)。
以前使ったときには、この滑らすのが上手く行かずに泣く泣く諦めたのですが、今回は押し間違いも殆どなくて「何の問題もない」事がはっきりした訳です。多分以前は画面のスライド感知度合いが上手く設定出来ていなかったのか、又は右の親指が脳梗塞の後遺症から素早く動かせなかったせいで上手く操作出来なかったか、或いはその両方で「イライラが頻発」していたんだと思います。そして今回、何故か文字の配列を選ぶのも無意識にやれて思った文字が「自然にスッと指が動いて」入力出来、タイムラグがなくなって断然速くなりました。黙って指が動くというのは楽ですね。さらに左右の親指を使うことで、いっそう速く入力することが可能になりました。今では QWERTY 方式での入力は「間違い多発」で全然使えません。
勿論英語の入力に関しては慣れてないからか「ちょっとたどたどし」くてまだ使い物にならないですが、それ以外については「ほぼ合格点」は付けられると感じました。何よりキーが QWERTY に比べると格段に大きいので、それ程集中せずとも打ち間違いは余り無い、と言うのが決定的です。一度間違うとスピードはガクッと落ちますからね。
これでスマホの入力はフリックで決まり!・・・となった訳ですが、ここらで両者の特徴を書き出しておこうと思います。
① スピード・・・例えば「か」という文字をどちらが速く打てるかという比較であれば、両方の指を使って「KA」と打つにしても「か」を単純に左にスライドさせて打つ方がアクションが少ない分だけ「速い」んじゃないでしょうか。一字一音ということで言えば、慣れているタイピストの場合「50音入力」が一番速いと聞いた事があります。単純に画面をタッチする回数を比較すればフリックが断然有利だと言えるでしょう。しかし QWERTY が画面のポイントをタッチするだけなのに比べて、フリックは「上下左右に滑らさせ」なきゃいけない点が問題です。つまり同じ文字を入力する場合、或いは「"や小文字など」の特殊文字を使う場合には、この滑らせるというのがストレスになる可能性が出て来るでしょう。まあ、どちらの方法であれ、入力するのにストレスを感じなければ気にする程の差では無いと思います。
② 入力ミス・・・入力していて一番ストレスを感じるのがこのタッチミスです。PCみたいにキーボードが大きければ何も問題はありませんが、スマホの場合は画面幅が小さいので QWERTY は致命的でしょう。いくら他に魅力的な点があったとしても、入力ミスが多ければ使う訳にはいきません。この問題は BlackBerry が生産をやめてからは「どうしようもない弱点」になりました。勿論ブラインドタッチなどは夢いのまた夢ですね。それにしても BlackBerry の唯一無二のキーボード、何とか復活しないかなぁ・・・。
③ 楽しさ・・・今はフリックの便利さに驚いている私ですが、実はまだちょっとばかり QWERTY 入力に未練があります(ちょっとどころじゃなくてアリアリじゃねーか!)。それはフリックが単語選択時に「上下左右にひらひらさせる感じ」が何とも馴染めないのです。例えば静かに物事を考える文章を入力しているのに「ひらひら」しながらボタンを押すというのは、あまりにも場違いで「気分が乗らない」のです。これは物理的というよりは「感情の問題」でしょう。楽しさを追求するのであれば、やはり「外部キーボード」を使った余裕のあるボタン幅で、しかもブラインドタッチでの QWERTY 入力が一番だと思いました。何より QWERTY は「シンプルで直接的」だからです。
で、もしかしたら「ひらがな50音入力」で QWERTY のように「日本語の文章の入力頻度」を解析して配置を考えたキーボードがあるならば、それが一番ではないかと考えました。だとすればこれからは「優秀なひらがな入力」キーボードを探してみる、というのがこの問題に終止符を打つ事になりそうです。頑張ります!
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