明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日の視点(28)道を歩いている時に中学生が・・・

2023-12-12 16:11:54 | 今日の話題

こないだゴルフパートナーに行こうとして柏の16号線の歩道を歩いていた。ここは横幅が2.5人分くらいの歩道で、向こうから中学生が談笑しながら並んで歩いて来る。このままだと私が道の片側に避けても、中央側の子とお互いの肩がぶつかるのは明らかである。こういう場合に私の方が道路のガードレールにべったり張り付いて、中学生に二人分の道を空けると言うのはどう考えても理由が見当たらないし、不自然だ。ここは道の真中に近い中学生が端に寄って、縦1列になるのが当然でしょう。交通の規則である「道交法」が何と言っているか私は知らないが、お互い1列になってすれ違うのは当たり前だと思う。社会通念上もそうである。

ただし、年長者を敬うという儒教的な風習が残っている東南アジアや昔の身分制度で上下がはっきり決められている社会で、上位の者が下位の者または武士が町人とすれ違う場合には、下位の者がガードレールにべったり張り付いて当然、という話はあったかも知れない。また、反社会的な連中が肩で風を切っている場合にも同様の理不尽な事が行われていた、というのも無い訳じゃないと想像する(私は寡聞にして知らないが)。とにかく中学生側が横並びのままでは、このままぶつかるのは時間の問題である。

とまあ、このようなシチュエーションは都会の住宅地の通学路では日常的に体験する普通の事であり、いちいち気にする事でもないのであろう。学校の先生方も、片側に寄って1列になるくらいの事は常識として小学校に上がる頃には既に教わっているものとして、わざわざ改まって教育すべきとは考えていないのではないか。勿論、横2列で歩いている側が1列になるという「暗黙のルール」は一応は守られてはいるようだ。だが、その実態はどうかというと、私の考えるスムーズな交通とは「甚だ掛け離れている」と言わざるを得ないのではないだろうか?

実態は

① すれ違う場所がぐんぐん近付いているにも関わらず「私の存在は眼中に無いかのごとく」談笑を続けていて、全く道を譲ろうという素振りを見せず
② 片側に寄っている私に対して直前になって急に、正面で「ぶつかりそうになった人」が無理やり隣の人の前に割り込むように入り込んで、隣の人がスピードを急減速して何とか割り込ませることに成功し
③ すれ違いの間中隊列が乱れて歩きがギクシャクしながら
④ すれ違った後、私の方は相変わらず完全に無視して、何事も無かったかのように2列に戻って談笑を続ける
⑤ 私は単なる「電柱かなんだか」のような、生きた人間じゃない「道端にある障害物」であるかのように扱われたことに「もやもやした感情」を残してまま、中学生達は通り過ぎて行った

以上である。何でこの中学生は、このようなアタフタとした「ストレスの溜まる」すれ違い行動を取るのだろうか?。しかも私に対する最低限の社会人としての礼儀はどうしたんだ?

私のちょっとした怒りは、勿論「すぐに忘れる」ことにしているが問題が解決したわけじゃ無い。

本来のとるべき行動は

① 少なくとも互いがすれ違う「7、8m前」の時点で横並びの二人のうち「どちら側か」が進路を変えて片側に寄ることを決め、行動を開始する
② 3m前には進路を変える人は隣の人の「後ろに移って」1列になり、すれ違う準備を完了
③ すれ違う時には会話を一旦中断し、相手を見てお互い軽く会釈する(まあこれは、人との交流を大切にする田舎ではよく見られる光景だが「現代の都会生活では省略されている」ようだ。少なくとも行われた例を私は知らない。
④ すれ違った後は後ろの者がスピードを上げて、また元の2列に戻る

以上である。

事態はお互いが見えている30m前の時点(直線の場合)から既に分かっている事であり、予め余裕を持って整然と行動を取れば良いではないか?。道路脇側の人はスピードを緩めることなく歩き続けて真中側の者が一旦止まってその「後ろ」に入り、1列になってすれ違ったらまた後ろの者がスピードを上げて真中に戻る。全く問題の無いスムーズな動きであり、現代社会のあるべき都会人の交通で、トラブルの要素の全く見当たらない「必要かつ十分な行動」と言えよう。

もしこれが日常的に行われているのなら、言うならば渋谷のハチ公前広場の交差点を一糸乱れず誰ともぶつからずに恐ろしいまでの平常心で渡っている群衆の、見事なまでに統率された行動(北朝鮮などに良く見られる非人間的な軍隊の規律とも言えるが)にも通じた「日本人の先を読む力」という特質が遺憾なく発揮された習慣だと私は思っただろう。

だが実際はそうでは無かった。渋谷の群衆は別としても、普通の街を歩いている中学生や自転車で通学している高校生は10中八九、こうした礼儀を失した「すれ違い行動」を未だに取っているのである。どうして誰も気が付かないのだろうか。私は小学生低学年で「道の歩き方」を徹底的に教えるべきだと声を大にして言いたい。全国の教育者の方々、あなた方の責任ですよ!

なお、ついでに言うと1列になる方法だが、殆ど全員が「後ろに付く」のではなく「無理に前に入る」のである。これは自転車に乗っていても、なのだ。何故簡単な後ろに付くことをせず「無理矢理前に入る」のだろう?。私には全く理解出来ないが「全員そうする」のだ。私の場合だけかも知れないが、すれ違う時に「後ろに付いた」のを見たことが無いのである。

こういう事を知らず知らずの内にやっている人間は、将来車を運転した時にも「同じように前に割り込む」のでないか?と心配になる。ぶつかりそうなのを「スピードを上げて」回避する、なんて危険を増大させるような間違った癖を身につけていると、今に「とんでもない事故」を起こしかねないと私は思うのだが皆さんはどう思うだろうか。

だから小学生低学年で「スムーズな交通」というものを覚えておく事が大事なのである。そういう整然とした行動を、誰に言われなくても「勝手に身体が動いて」出来てしまうような、そんな「素敵な大人」が増えてくれれば、日本ももっと暮らしやすくなると思うのだが・・・(これは自分と同じく相手をも尊重する個人主義の考え方とも相通ずる話です)

とにかくぶつかる側は「後に付け!」というのが私の提言です。教育者の方々、どうか明日からでも遅くは無いので早速実行に移してください。貴方の一歩は「未来の日本」を明るくしますよ!



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