アルビン・トフラー研究会(勉強会)  

アルビン・トフラー、ハイジ夫妻の
著作物を勉強、講義、討議する会です。

第三の波目次とサピエンス全史目次

2024年06月10日 15時45分47秒 | トフラー論より
ここで、再び「第三の波」の目次に目を通して
いただきたい。それは、これから解説するユヴ
ァル氏の「サピエンス全史」~「21LESS
ONS」に連なる目次と大変似通っているから
である。

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第三の波
<目次>
序章  ぶつかり合う波
第一章 明日への大闘争
革命的前提/波の方向/未来の波/金
ブームに踊る投機狂から暗殺まで

第二の波
第二章 文明の構造
暴力的な解決/肉体的労働に頼ってい
た動力/子宮の役割まで果たす科学技
術/深紅の仏塔/流線型家族/かくさ
れたカリキュラム/法人という名の不
死鳥/音楽の製作工場/紙吹雪 
第三章 見えない楔
市場の意味/男女の役割の分離 
第四章 暗号の解読
規格化/分業化/同時化/集中化/極
大化/中央集権化 
第五章 権力の技術者
統合する人びと/統合の原動力/権力
構造のピラミッド/スーパー・エリー

第六章 隠された青写真
機械信仰/議員代表制の標準モデル・
全世界にひろがった法律製造工場/ 
    選挙は確認の儀式 
第七章 国家に対する熱狂
馬を乗り代える/黄金の多釘
第八章 帝国主義への道
庭のガスポンプ/マーガリンのための
ヤシ農園/アメリカ人による統合/
    社会主義国の帝国主義 
第九章 産業的現実像
進歩の法則/空間の組み変え/現実像
の本質/究極の“なぜ”
第十章 鉄砲水

第三の波
第十一章 新しい統合

第十二章 変貌する主要産業
     太陽エネルギー、そのほかの代替エ
ネルギー/明日の道具/宇宙の富の
利用/海底への進出/遺伝子産業/
技術に対する反逆者たち 
第十三章 脱画一化へ向かうメディア
     イメージの貯蔵庫/脱画一化へ向か
うメディア/「瞬間情報文化」
第十四章 知的情報に満ちた環境
     脳の働きの強化/社会的な記憶 
第十五章 大量生産のあとにくるもの
     ねずみのミルクにTシャツ/「スピ
ード」効果/秘書不要の時代 
第十六章 「エレクトロニック住宅」
     家内労働/通勤の代用としての労働
/家庭中心の社会 
第十七章 未来の家族
     核家族を守るキャンペーン/非核家
族の生活様式/こどものいない生活
/ホットな関係/愛プラスアルファ
ー/働くこどもたち/エレクトロニ
ック大家族/両親を訴える/新しい
時代の家族 
第十八章 企業存立の危機
     踊り狂う通貨/加速化ぎみの経済/
企業の見なおし/五つの圧力/多目
的企業/多様化する「純益」の内容
第十九章 新しい規約の発見
     九時~五時労働の終焉/眠らざる魔
女ゴルゴン/友人別のスケジュール
/コンピューターとマリファナ/
「脱規格化」人間/新しい配列/小
さいものは素晴らしい/未来の組織
第二十章 生産=消費者の出現
     目に見えない経済活動/大食漢と未
亡人/D・I・Y/アウトサイダー
とインサイダー/生産=消費者の生
活様式/第三の波の経済/市場拡大
の終焉 
第二十一章 知性の混乱
     自然の新しいイメージ/進化をデザ
インする/進歩の樹/時間の未来/
宇宙旅行者/全体論と半分論/宇宙
の遊戯室/シロアリの教訓 
第二十二章 国家の崩壊
     アブハジャ人とテクシコ人/上から
の圧力/グローバルな企業/“T字
ネット”の出現/「地球意識」/神
話と創作 
第二十三章 衛星を持ったガンジー
     第二の波の戦略/こわれた成功のお
手本/第一の波の戦略/第三の波の
問題/太陽とえびとシリコンの小片
/最初の生産=消費者/スタートラ
イン
第二十四章 大合流
     明日の基盤/プラクトピアの概念/
間違った設問 


結論
第ニ十五章 新しい精神体系
     孤独への挑戦/情報化時代の共同体
/ヘロインによって与えられる生き
がい/新興宗教の秘密/人生相談と
結社の効用 
第二十六章 人間性の未来
     今までとはちがった成長/新しい労
働者/生産=消費者の倫理/絶対的
な私
第二十七章 時代おくれになった政治体制
     ブラック・ホール/私的軍隊/英雄
待望論の誤り/網の目を張りめぐら
した世界/多部門にまたがる問題/
決定のスピードアップ/コンセンサ
スの崩壊/決定の内部崩壊 
第二十八章 二十一世紀の民主主義
     建国の父母へ/マイノリティー・パ
ワー/半直接民主主義/決定権の分
散/エリート層の拡大/来たるべき
大闘争/創造者の運命

あとがき 訳者あとがき
昭和55年(1980)10月1日発行(和訳)

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非常にテンポの良い論説で、数時間で一気読み
も可能であり、読み直しでも、各章各項目が分
かりやすく何度でも確認が出来る。


では、サピエンス全史はどうか?
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サピエンス全史
- 文明の構造と人類の幸福 -

<目次>
歴史年表

第一部 認知革命

第一章 唯一生き延びた人類種
     不面目な秘密/思考力の代償/調理
する動物/兄弟たちはどうなった
か?
第二章 虚構が協力を可能にした
     プジョー伝説/ゲノムを迂回する/
歴史と生物学
第三章 狩猟採集民の豊かな暮らし
     原初の豊かな社会/口を利く死者の
霊/平和か戦争か?/沈黙の帳
第四章 史上最も危険な種
     告発のとおり有罪/オオナマケモノ
の最期/ノアの箱舟

第二部 農業革命

第五章 農耕がもたらした繁栄と悲劇
     贅沢の罠/聖なる介入/革命の犠牲
者たち
第六章 神話による社会の拡大
     未来に関する懸念/想像上の秩序/
真の信奉者たち/脱出不能の監獄
第七章 書記体系の発明
     「クシム」という署名/官僚制の驚
異/数の言語
第八章 想像上のヒエラルキーと差別
     悪循環/アメリカ大陸における清浄
/男女間の格差/生物学的な性別と
社会的・文化的性別/男性のどこが
それほど優れているのか?/筋力/
攻撃性/家父長制の遺伝子

第三部 人類の統一

第九章 統一へ向かう世界
     歴史は統一に向かって進み続ける/
グローバルなビジョン
第十章 最強の征服者、貨幣
     物々交換の限界/貝殻とタバコ/貨
幣はどのように機能するのか?/金
の福音/貨幣の代償
第十一章 グローバル化を進める帝国のビジョン
     帝国とは何か?/悪の帝国?/これ
はお前たちのためなのだ/「彼ら」
が「私たち」になるとき/歴史の中
の善人と悪人/新しいグローバル帝

第十二章  宗教という超人間的秩序
     神々の台頭と人類の地位/偶像崇拝
の恩恵/神は一つ/善と悪の戦い/
自然の法則/人間の崇拝
第十三章  歴史の必然と謎めいた選択
     1後知恵の誤謬/2盲目のクレイオ

第四部 科学革命

  第十四章 無知の発見と近代科学の成立
     無知な人/科学界の教義/知は力/
進歩の理想/ギルガメシュ・プロジ
ェクト/科学を気前良く援助する人
びと
  第十五章 科学と帝国の融合
     なぜヨーロッパなのか?/征服の精
神構造/空白のある地図/宇宙から
の侵略/帝国が支援した近代科学
  第十六章 拡大するパイという資本主義の
マジック
     拡大するパイ/コロンブス、投資家
を探す/資本の名の下に/自由市場
というカルト/資本主義の地獄
  第十七章 産業の推進力
     熱を運動に変換する/エネルギーの
大洋/ベルトコンベヤー上の命/
     ショッピングの時代
  第十八章 国家と市場経済がもたらした世
界平和
     近代の時間/家族とコミュニティの
崩壊/変化し続ける近代社会/現代
の平和/帝国の撤退/原子の平和
  第十九章 文明は人間を幸福にしたのか
     幸福度を測る/化学から見た幸福/
人生の意義/汝自身を知れ
  第二十章 超ホモ・サピエンスの時代へ
     マウスとヒトの合成/ネアンデルタ
ール人の復活/バイオニック生命体
/別の生命/特異点/フランケンシ
ュタインの予言

謝辞 訳者あとがき 原注 索引


「第三の波」同様に、各章各項目とも、分
かりやすい展開で、あっと言う間に読了で
きる。サピエンス全史は2016年に日本語
訳が発行されてベストセラーになったが、
古本屋さんや、ブックオフさんの在庫を見
ると、サピエンス全史(上)※第11章まで
は重版を重ねているが、サピエンス全史
(下巻)、ホモ・デウス(上下巻)、21L
ESSSONSは、ほぼ初版本となってい
る。単なるブームで、サピエンス全史上巻
だけを持っている?のであれば、これから
の議論には役立たない。
出来れば、ユヴァル氏の三部作「サピエン
ス全史(上下巻)」・「ホモ・デウス(上下
巻)」・「21LESSONS」を古本でも
良いので購読していただきたい。
また、トフラーの三部作は、著者が「未来の
衝撃」・「第三の波」・「パワーシフト」として
いるが、1970年の「未来の衝撃」は内容的に
古く、当方の勉強会では「第三の波」・「パワ
ーシフト」・「富の未来」を三部作として展開
する。新刊としては稀少本で、既に販売も終
了されているようなので、著作権侵害に抵触
しないよう、このブログで必要箇所だけの引
用とする。全編読了されたい方は、古本屋さ
んかブック・オフ登録で探してみてください。



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