昨年の春だったか? 欅の臼のワレ止めのチギリを入れて修理をしたのですが、再度のご依頼です。
たぶん内側に水分が残っていたので内と外の含水率の違いで割れが入ったのでしょう。
修理をしなければ割れが広がっただけでしたが、チギリを入れたので他の部分が割れたのだと想像できます。
今回7箇所追加でチギリを入れました。
チギリを入れたと書きましたが、ただ掘り込んで入れるだけじゃありません。
まず上の木口部分ですが、ここは水分が入るので普通の木工ボンドではいけません。水湿に強い2液性の水性ビニールウレタン系の接着剤をつかいます。
塗装は内部で固まる木固めエースを塗布。
側の方は普通の木工ボンドで問題ありませんが、軽くRがあるので一工夫が必要。
修理はなかなか難しい。一筋縄ではいかないものです。