学校嫌いで勉強嫌いの美代子が小学校を卒業後女学校へ行かせたい親の反対を押し切り好きな三味線で花柳界デビュー。戦時中空襲に遭って何度も焼け出されたりの困難にもめげずたくましく生きていく物語。
ついには、初音屋の女将さんとなり娘も芸者となり息子も一流企業に勤めるというハッピーエンド。
花柳界のしきたりや接客のプロとしての芸者の仕事が知ることも出来る。
主人公は決して美人でないし優秀でもなくただただ一生懸命ででもしたたかで機転がきいている。どこにでもいるふつうの人のようで、実はとても気働きがきく。女性として意地悪な気持ちや本音がそこここに出てきて読んでいて楽しいので群ようこの本は好きだ。