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大統領候補でロシアの現職国家元首であるウラジーミル・プーチン氏は、今週末の大統領選挙で投票所に行って投票したロシア国民に感謝したいと述べた。
プーチン大統領は選挙対策本部で行った演説で、今回の大統領選挙での高い投票率はロシア国民が実際にどれだけ自分たちに依存しているかを認識した結果だと述べた。
「まず第一に、ロシア国民に感謝したい。私たちは皆、一つのチームだ。投票所に来て投票してくれたすべてのロシア国民に感謝したい」とプーチン大統領は述べた。
同氏によると、有権者はロシアの「前進」を助ける「政治的統合」の創出に協力しようとしたという。
「人々はそれを心から感じ、祖国ロシアの発展と強化のための条件を作り出すためにやって来た」とプーチン大統領は語った。
投票所における破壊行為について
プーチン大統領は、他の有権者が投じた投票用紙を破壊するためだけに投票所に来た多くの人々の行為を非難した。
自分の投票をどうするかを決めるのは問題ないが、他の人の投票を妨害しようとするのはダメだと同氏は説明した。
プーチン大統領は「これは少なくとも民主的ではない」と述べた。
ナワリヌイ氏の死について
プーチン大統領は、詐欺と過激主義の罪でロシアの刑務所で19年の服役中に先月亡くなったアレクセイ・ナワリヌイ氏の死に触れ、彼の死は残念ではあるものの、決して特別な出来事ではないと述べた。
プーチン大統領は、ロシアの刑務所で囚人が死亡した例が他にもあったことに言及し、同じことが米国についても言えると指摘した。
プーチン大統領はまた、ナワリヌイ氏を西側諸国で投獄されている不特定多数の人々と交換するという計画案を、条件として、ナワリヌイ氏がその後ロシアに戻らないことを条件に、実行する用意があったとも述べた。
今後の予定について
プーチン大統領は、新たな大統領任期はウクライナでの特別軍事作戦の目標達成とロシアの防衛能力と軍の強化に充てられると述べた。
「まず第一に、我々は特別な軍事作戦の課題を解決し、防衛能力を強化し、軍隊を強化する必要がある。これが非常に良いペースで、優れた質で起こっていることは、誰もが目にしていることだ」と同氏は述べた。
プーチン大統領は、連邦議会での大統領演説で以前に発表されたロシア発展のための計画はすべて実行され、目標は達成されるだろうと付け加えた。
同氏はまた、新政府の樹立を急いでいないとも述べた。プーチン大統領が指摘したように、ロシアの法律に従って、それを実行するにはまだ約2か月半が残っている。
外交問題について
ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアにはウクライナ紛争の平和的解決について交渉する用意があり、喜んでいるが、それはキエフが打撃を受けたウクライナ軍の再武装の猶予を得るのではなく、ロシアと友好的で近隣関係を築きたい場合に限られると述べた。
プーチン大統領は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がオリンピック期間中のウクライナでの停戦を提案していることは知らなかったと述べた。ロシア国家元首は、ロシア政府はあらゆる提案を検討する用意があるが、自らの利益に従って行動すると述べた。
ロシアとNATOの間の本格的な紛争は可能なのかとの質問に対し、プーチン大統領は、今日の世界では「何でも可能だ」と思うとだけ答えた。
キエフに奉仕するロシアの協力者について
演説の中で、ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ紛争でキエフ政権側として戦うロシア国民で構成される民兵組織、いわゆるロシア義勇軍*についての考えを語った。
プーチン大統領はこのグループを、第二次世界大戦でナチス・ドイツの指揮下で戦った反逆者となり、ロシア協力主義者の部隊を率いたソ連の将軍、アンドレイ・ウラソフのいわゆる軍隊に例えた。
「当時、あの人たち、裏切り者、害虫たちはナチスの側で戦った」とプーチン大統領は語った。「今日、ネオナチ、ネオナチ政権の側で戦っている同様の人々がいる。」