とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

新型コロナウイルス対応と特養。

2020-05-31 14:21:12 | 丘の上(認知症・入院)
姑とこがそこに入所して、もうすぐ3か月経過することになる。
とこは安定しているように思える。

今入所できた特別養護老人ホームは、
かつて姑とこ自身が、「ここ、いいのよ」と話していた施設だった。

とこはそのころ、まだまだ元気で、「最後になると思うけど、」と前置きをしてから
懐かしい樺太も、見に行けたんだったわ。

親しい友人、Yちゃんと、施設を探していたことがあったのだ。
この特養、同じ行政の管轄内に住んでいれば、入所の資格がある。
一時入所金も不要。
そして介護度3以上なら特養に入ることができ、利用料が格段に安い。
お友達のYちゃんと「一緒の老人ホームに入る」と言って施設を探していた時にすぐ候補として調べだした。

そのYちゃん。姑とこより10くらい若い。
それに、なんせ収入がある。
その収入の管理を実質的にされているし、交友関係も広い。
いや、病気も不調もいろいろあろうかと思うが、とにかく明るく、情報収集されて乗り越えていらっしゃるし、とかく生活のレベルが段違いだ。

姑とこは旅行に誘ってもらうと嬉しくってお付き合いするが、お買い物は一緒のレベルでできないし、ちょっと気おくれしている感じだった。
「一緒に入れる老人ホームを探すのよ」
自分が住人になることは可能だが、介護度は難しい。

そうしているうち、とこはひとまずこの地区の住人にはなった。
ある日、このあたりでは大きく、有名なこの施設で暮らしている人と出会って、誰とでもすぐ打ち解ける姑とこ、施設の話を聞きだした。陰湿ないじめがあるのだとその人は愚痴をこぼしたらしい。
と、途端にとこは「あんなところ入りたくないわ」と言い出し、その後は老人ホーム探しもぱたりと言わなくなった。
もうひとりのお友達、愛知のOちゃんは幼馴染ともいえる存在で、おっとりとしていて
樺太への旅行へYちゃんと一緒に行ったのだった。
そのうち、連絡も間遠くなり、娘さんが離婚されたとか、お孫さんたちもすっかりと成人・ご就職され、それまで必要とされていたおばあちゃまとしての存在が薄れた感じがした。転機は、お孫さんたち主催の旅行、だったと私は思っている。
「車いすをね、孫が押してくれたんだって」
いろいろなことがあったのだろう。娘さんの環境が変わってしまったこともあり、しばらくして、Oちゃんが施設に入るんだって、と聞いた後は一切の連絡は途絶えてしまったのだった。(とこもクヨクヨとそれを口にしたりしなかったけど)

自分の荷物を片付けなくては、捨てなくては、と頑張ってもいた。
今の施設に移ったあの日、移動する車の中で車いすにしっかりと掴まって、
前向きだ、と思った。

回復してくれればいいが、そうもいかないのであれば、せめて快適に過ごしてほしい。
病院から介護施設に移ったことで、スタッフから「これまでの処方薬は少し効きすぎている」かもしれないとのことで、抑制が効きすぎない処方に変えては?との話もあった。笑ってくれる日もくるかもしれない。

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