とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

ディスラー

2019-01-21 22:13:00 | 日記

実は、わたくし、ディスラーである。TVを見て悪態をつくのである。

王子たるうちの息子に「悪態ばっかり」「また悪態ついてる」、
そう言われて、はやウン年。


TVみて悪態つくのは日常茶飯事。
青森の田舎の父譲りである。

うちの男ども、どっちもパカパカTVのチャンネルを変える。
夫がしているのを、しっかりと息子も受け継いでいるわけだ。
夫も息子も一人っ子だから、TV番組の選択権は、ほかの家族にもあろうことなど
まったく念頭にない。
一緒にリビングに居る私が、あ、それ見たいと思うときがあるということを、
TVのチャンネルを変えている時には考慮しなくていいと考えているのだ。
年子の姉と少し年の離れた弟に挟まれて育った私は
結構なレベルですぐ人の気持ちに共感してしまうので、
私の気持ちに無頓着なその時の夫や王子が、なんとも傲慢に思えるのだ。

私がTVのほうへ身を乗り出していたり、小さく声を上げると、
夫も王子も、
「あ、なに? 見たいの?」と、見たかったら言えばいいのに的な
雰囲気を醸し出して、さもやさし気に言ってみせるのだ。
大概、「こんなくだらない番組はだめだ!日本のマスゴミがぁっ」といいつつ
散々チャンネルをあちこち替えたのちにブツっと消すのだ。


それで一層、チャンネルがやっと固定され、
ブツ切れでなく番組の内容が見られると、
私も得意げに「これってさ~…」とやっちまうのである。

こんなの、みんなわかってんじゃんね、
とか、
またまた、やらせだよ、こんなん、
とか、
でたよ、これぞパワハラですな!
などなど、よそで言えない思ったままのアレコレを口からベロベロだしちゃうわけである。


たまったま、
今日隣の席のKさん(50代男性)が、私がとりついだ女性社員との内線電話を終えて
「え、今のさ、ナニさんかなぁ、声がかわいい♡」
と言ったので、「いや、今のセンダイのサトウさんすよ、」と応えつつ、つい二度見してしまった。
いつも落ち着き払っている50代の渋い親父も「今の人、声かわいい」なんて思うんだ~と
変に感心したものだ。人が「好ましい」と思う感覚は、年齢を経たって変わらないのだな。

帰宅して王子が選定したバラエティ番組を見ていて、司会進行する女子アナが
「おら東京さいぐだ」をちょっと歌うシーンがあったのだが、
歌とは言えない節回し、メロディにならないつぶやきとなってしまい、
私は早速「へったくそ!」と毒づいた。
しかし、その女子アナ、下手ながらほかのタレントのコメントをひきだし、
なんとなくうまい具合に場を繋いだので、なかなか、好感度高いなと私は思った。
昼間のKさんの発言も私に影響を与えている。
自分が感じる「好ましさ」を、発信したって、いいんだな?
そこで、
「…でも、かわいい声だから許せるなッ(なんて上から!)」
といった。


私の向かい側の席にいた王子の顔、
まさに、まさに、豆鉄砲をくらった鳩であった。


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