40代の私、人生初骨折。
距骨座礁。くるぶしの中で骨が損傷していた、ギプスで松葉杖の昨年夏から半年を経て、
この日、リハビリ終了の宣告を受けた。
おお。
終わった。
昨年12月の初旬は「次来たら終わりかも」と言われながら
その次の時には「あと二回くらいは」とあっさり変更された。
11月ごろもすでに歩くこと自体に不便を感じてはいなかったが、
確かに今日の状態に比べたら、12月の状態はまだ危うかった。
まだ、ぐらつく、というか、患脚のほうだけ
何か変な力がかかってしまうような状態だったのだ。
「壁に手をつけていていいですから、片足で立ってみてください。」
この課題がなかなか、難題であった。
最後になって言われたが、患脚側だけ、足指の根元あたりに不自然に力が入っていた、とのこと。
それが今日はもう見られませんでしたよ、と。
私が横になったベッドの足側にリハビリ担当Y氏が
しゃがんで目線を合わせ、両足のかかとをつかんで左右に揺すったのち、
片足ずつ足裏を持った手で頭のほうへ向かってずんずん押すのである。
この足裏に刺激があったときの反応をみていたようだ。
同様に壁に手をついているのに、片足立ちすると、健脚に比べ足指あたりに硬さがあった。
今になって思うが、この「硬さ」は私の心理的なものだったのかもしれない。
骨折なんだ!と意識しすぎの。
今の状態は健脚のほうがまだ動きが悪いとみえるくらい、
患脚を軸にして歩いている。
医師からは、外くるぶしを親指でぐっと押し「痛みはありますか」と尋ねられた。
エコーで靭帯の様子を確認され、最後の質問として「つま先立ちで歩けますか」と問われた。
大丈夫。まったく問題ない。
かくして、今月中は問題あればまた来てください、大丈夫であれば受診されなくてOK、として診察が終わった。
ところで、会社に提出する通勤証明書を受け取りたかったのだが、
この日はダメだった。
この病院、内科も併設していて窓口が異常に混雑していたからだ。
内科が主に混雑していたのだが、みんな咳をしたり、だるそうだったり。
たまに訪れた「風邪っぽくて」とか「急な発熱で」などの主訴の若い患者が
多く、「ちょっと足が痛いの」などとやってきたお年寄りが不平顔。
私の順番、さっき3番目ですって言ったじゃない…とぼやいて「への字」口の女性。
「今日はナニ科を受診されます?」と尋ねる右側の受付の人が怖い。
受け付けは診察券にリハビリ・内科・整形外科・歯科と色分けされたクリップをつけて提出することとなっており、
あまりに忙しいので、受付が気づかないうちに診察券が投げ込まれ、後から確認する羽目になっているらしい。
待合のホールは、咳と呼び出しで名前を連呼する看護師の声、
受付窓口の厳しい口調、不満声で満ち、居心地悪かった。
私は背を向けていたが、ごく近にいた男性がぶつぶつ悪態をつくのも、
あたりかまわず咳をまき散らすのも勘弁してくれよと思ったものだが、席を立つのも嫌だった。
何人か、「時間ないので今日は帰ります」「クスリだけ処方していただけないかしら?」など
待ちかねて帰る患者を見た。
受付の人はちょっと嬉しそうな、またはやや冷淡な色のオーラを発した。
この時期は病院へはなるべく行きたくないものだ。
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