モデルナアーム（普通に治るらしい）

オリンピック開催前に緊急事態宣言が出されて、東京に住んでいる身としては、気をつけなきゃ、とは思っていたものの、ニュースで言われているとおり、特に人出が減ったという実感はない。

６月の末には、勤務先で７月からは普通に出社が標準、と言われていた。
総務は自宅でのテレワーク対応用のレンタル・ノートパソコンを回収しようとしていたし、隣の部の何人かがワクチンを打ったんだと聞いた。

パソコン回収はすぐ撤回され、緊急事態宣言によりテレワークシフト表が回覧された。高齢者ではない、職場の30代の人でワクチン１回目を打ったという人の話もちらほら聞こえだし。

私の居住している行政からの案内は、まずは施設の人、高齢者、若年層、そして７月下旬から40～50代の予約受付開始、だった。

５月の姑とことの面談で、「３回打ったのよ」って言ったので驚かされたものだ。（もちろん、２回です、とすぐスタッフに訂正された。）
ああ、うちらは最後のほうなのね、と思っていたら、夫がたまたま健診を受けた内科の先生からとある情報を持ち帰った。

「WEBサイトにはそれが出てるらしいんだよ」

もう予約できるんだそうだ。

確かに公式サイトなるところでは、
「7月14日（水曜日）以降（7月27日（火曜日）以降から変更） 」
とある。

しらんがな。まぁ、自分でちゃんと見とけ！ってことなんでしょうね。
ちなみに、直近の発表では、この行政地域では、２回目の接種を終えた人は対象者の63.9％にあたる数なんだそうで。

夫は私の分を予約しようと躍起になりだした。それが７月中旬。
ほどなくして、７月末の予約取れたよ、一緒に行こうかと言っていた矢先、会社でモデルナのワクチンがあるとお知らせがあった。
11時半ごろから連絡がきて、当日15時締切、抽選結果が知らされた。
夫は希望するだけはしておくべきというので、申し出たところ、隣の若手ははずれ、それ以外の入社２年目と50代手前の私は当選した。
どゆこと？と思いつつ、ひとまず７月26日に一回目を摂取。

行政で使うワクチンはファイザー製。必然的に夫と一緒に接種はできないことになる。

夫はせっかく取れた私の分を解約して、自分の分を予約し、８月初めに接種となった。

私は７月26日、15時すぎにワクチンを打ったあと、大して発熱することもなく、週末まで休まずに勤務した。
26日が月曜だったため、４日間、勤務が続いた。左腕は普通に筋肉痛的な痛みがあり、10センチ程度腫れている。そのあたりが、ぼぉっと熱を持っている。全身少しだるい。これが副反応かぁ、と思って過ごした。
やっと土曜日、７月31日。よく寝たのに、なんとなく首の下、左に向かって引きつっている感じがする。
午前中、上司からLineworksのチャットで連絡があり、とある件で私とも一緒に打ち合わせなどする若手社員のご家族が陽性反応で、若手社員自身も発熱中だという。
状況から、部署全員、即PCR検査を受けることになった。検査結果ネガティブじゃなければ出社を認めないという。
検索！！検索！！である。

以前、うちも息子の通う先で陽性反応者が出て、濃厚接触者の疑いありとなった際には、本人は「濃厚接触じゃないと認定された」と頑なに検査を拒んだが、私と夫は、近隣で唾液によるPCR検査を受けた。
そこが予約が取れるかどうか、すぐ見たのだが、土日は全て予約が取れない状況。月曜出社できなくともなんら困らないのだが、すぐ報告できないのは気持ちが悪い。

１時間ほどかかるが、別の企業のPCR検査を予約できたので、そちらへお願いすることにした。以前のところは2300円だったが、こちらは3000円だ。
行ってみれば、同じ部署の人が３人揃うという、ある意味「密」。

24時間後にはメールの連絡があるという。
夕方というのに結構暑い中、見知らぬ道を歩くことになり、外出した元を取りたい私は夕食とケーキを買って帰った。
まぁまぁ元気だったのだが、翌日、午後だるさが増し、夜、熱があがりだした。夕食前に37.3である。食欲はあるし、喉の腫れなどはない。
発熱とともに、左腕の接種部分から左肩、首のしたあたりまで、だるさがあり、一旦引いたはずの腫れが再び感じられる。

PCR検査の結果は陰性＝ネガティブ。表示は「低リスク」と耳慣れない表現だったが、私の提出した検体は目視の結果、新型コロナウイルスは見られなかった、というもの。

よく寝た翌８月２日の朝は、たくさん汗もかいて、ひとまず落ち着いたのでテレワークにて勤務。
夜は36.9と微熱程度。だるさは８月３日火曜まで続き、水曜は出社。

左腕の接種部分が、痒い。

夫も無事ファイザー製のワクチンを接種したが、翌日夕方以降痒さを感じている。ワクチン接種後って、そういや、痒くなるよね！と思った私。なのに、７月26日以後、痒みはなかったなぁという感想。

また週末に36.9ながら微熱を発し、左腕の接種部分より少し外れたあたりに赤く腫れた部分が出現。たまたま見たウェブサイトのニューストピックスに「モデルナアームは30代40代の女性に多い」とあり、詳細を見ると、どうやら私も当てはまるようだ。

…じゃ、一連のこの状態は、ただの副反応なんだね？と思ったら、ちょっとホッとしたのである。