被害者の過失はゼロでも
車の被害補償は修理だけです
治せば終わりです
でも
車は事故車となってしまいます
事故車は査定価格が20%~40%安くなります
格落ちといって事故車は世間で無事故車とは差別されます
でも
この差額は損保会社からは補償の対象にはなりません
何故
裁判で格落ちによる査定価格ダウンを認めないからです
損保会社は裁判の判例を被害者に強く説明しています
判例はH23.1.25 東京地裁 H23(レ)大157号・第265号では
評価損について
「修理後においても損傷部位のパネルにずれが生じ外観が損なわれている
事が認められて、修理後であっても中古車としての価値低下が認められる
それ故、修理費用の30%を評価損とする」
との判決です
理解できない事は
パネルのずれは単なる修理不備では
ずれは何ミリなら以上あれば何ミクロン以上で認められるのでしょうかね
ずれは整備力が高ければ規格内に入ってしまうのでは
パネルのずれが無かったとしたら30%の評価損はない事に
だから
過失ゼロの被害者は泣いているのです
格落ちの理由が世間とはズレているのでは
格落ちは見た目での外観ではないのです
車の性能・信頼性なのです
事故車はレベル以上の力を受けるとどうなるのでしょうか
変形します
車の重要な部分は鉄で出来ています
鉄を金槌で打てば跡が残り変形します
変形した部位は周りよりは硬くなってしまいます
硬くなれば柔軟性は悪くなります
すなわち
修理すれば見た目の外観は治ります
でも
事故での力と修理時の力で2度の大きな力を受けることで
針金を曲げてその逆に再度曲げてを繰り返すと折れますよね
修理部位はより硬くなって柔軟性がよりなくなってしまうのです
車はバランスで釣り合っているから
一部の柔軟性がなくなるとクセが車の動きに現れるのです
クセはハンドルを大きくきったときとか
アスファルトのわだちに入ったときとか
ブレーキを強く掛けたときとか
これらは今の自動車技術では修理は無理なのです
だから
事故車は格落ちとなり、査定価格がマイナスするのです
パネルのずれではないのです
見た目の外観ではないのですよ
過失ゼロの被害者は泣いています
裁判所が格落ちを認めないからです
格落ちの理由を理解していないからでは
行政は損保会社に対して指導する必要も