気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『南の海からきた丹沢』 神奈川県立博物館編 (有隣新書)

2017年10月23日 | 
ヒマラヤエベレストもかつては海の中でしたし、南アルプスも同じく海の中から隆起したというのを知ったのは数年前^^;
山に登り始めてだいぶ経ってからです。
地球が形作られた時期があったのはもちろん知っていますけど、具体的にとなると、考えたこともありませんでした。

先日伊豆に行った時、伊豆半島が海から動いてきて今のようにくっついたと知り驚いたのですが、丹沢山塊も伊豆半島もかつては南の方にあったのですね。
丹沢山は1600万年ほど前からフィリピン海プレートにのって年に数センチずつ近づいて600万年ほど前に本土にくっつき、その後丹沢の南にあった伊豆半島も100万年まえにくっつき、丹沢山は盛り上がって今のようになったということです。

ヒマラヤもインドが大陸にくっついて隆起して出来たそうですから地球の動きって凄まじいですよね。

山に登っていて、山はいつでもど~んとそこにあると思い込んで、山歩きを楽しんでいますが、山は動いているのだと改めて思います。
プレートは今も動き続けているという事は、山はもっと高くなることも有りうるのでしょうね。


日本昔話のようですけど、この本は山塊には海の生物の化石やサンゴからなる岩石などが見つかっていることや、その成り立ちなど詳細に書かれています。
専門家の方々がいろいろな角度から調査した結果がまとめられています。

御坂山塊や櫛形山塊も丹沢山同様、海底の古い地層が隆起したものなのだそうで、これからは歩くたびに地層など山の斜面に目がいきそうです(^^ゞ
今まで気づきませんでしたけど、化石など見つかるのでしょうか?(^^ゞ

私にはかなり難解な本でしたが分からないなりに読みすすむだけでもいくらか(ほんの少しだけ)分かってきました。

1991年刊行の本ですし、その後いろいろと新しい事実も分かってきていると思いますが、フィリピン海プレートは今なお動いており、したがって常に地震があちこちで起きているわけです。
日本は四つのプレートがぶつかり合う所に位置し、まさに地震がおこる地盤の上にまるごと載っているのですから、常にまな板の鯉状態です!^^;

今心配されている南海トラフの地震の起る可能性の時期など、なかなか正確に絞れないようですが、海底探査機(潜水調査船)の、当時は「しんかい2000」で調査をし、現在は「しんかい6500」が引き継いでいますね。
地震国ですからプレート運動の観察が重要視されて、2020年代には「しんかい12000」をつくる計画だそうです。地震予知など進むといいですね。

70数年という小田原地震の周期が過ぎているのが気になりますが、それにしても根気のいる奥の深い学問だと思いました。

とても理解しきれませんが、勉強になりました(^^ゞ




※執筆者(杉村新・新妻信明・松田時彦・鎮西清高・北里洋・石橋克彦・大木靖衛・堀田宏) 

1991年(平成3年)発行


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