モデルは実在の芳野満彦さんで、作中は竹井岳彦で書かれています。
といってもRC(ロッククライミング)は私にとって別世界ですから、この本を読んで初めて知りました。
芳野満彦 - Wikipediaより抜粋
登山家・RCC IIの創立同人・画家。東京都荒川区日暮里生まれ。アルムクラブ所属。
1948年(昭和23年)、早稲田中学2年の17歳のとき八ヶ岳の主峰赤岳で遭難して両足指をすべて欠くが、不屈の精神で登山を続けた。1957年(昭和32年)3月の前穂高岳IV峰正面壁積雪期初登攀など多くの初登攀を記録。
1965年(昭和40年)、渡部恒明とともにマッターホルン北壁の日本人初登攀を達成し、アルプスの岩峰への先鞭をつけた。
新田次郎の小説『栄光の岩壁』の主人公のモデルである。
抜粋以上
ちなみに作者の新田 次郎さんは1912年6月6日 - 1980年2 月15日心筋梗塞で急逝67歳。芳野満彦さんは(1931年(昭和6年) - 2012年(平成24年)2月5日)心不全のため死去、80歳。
17歳で雪山の八ヶ岳で遭難して凍傷になり、両足の一部を切断したにも関わらず、その後も山へのめり込んでいくというのが常人ではないです。
それは負けん気の強いガキ大将だった生い立ちと、中学生の頃戦争時代であった体験が元になって、その後の人生に強く影響しているような気がします。
この時代を必死に生きてきた人たちはきっと、信じられないくらいの底力を持っていたのかもしれませんね。それにしてもそのド根性に驚かされます。
岳彦は人が良いため何度も騙されますが、良き理解者にたくさん恵まれたというのもその人間性ゆえですね。
親の身になると常に心配の絶えないこと(今はコチラの気持の方がよく分かります^^;)ですが、大学でなくても山で人間形成は出来ると結局は理解を示した(諦めた?)親兄弟に恵まれ、また良き伴侶にも恵まれて幸せな人だと思いました。
戦争で誰かしら亡くした家庭が多かった中、戦後しばらくは生きていくのが精いっぱいな時代だったことでしょう。そんな時代に戦争でなく、登山で心も体も傷ついた岳彦が、それを乗り越えるために山に向かう気持を受け止める両親は寛大というか立派というか。
現代と違い装備も充分でない時から年月をかけて、ハンディのある足であちこちの山の岩壁に挑戦し踏破して、やがてマッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げたのですから、凄い事ですよね。
でも竹井岳彦はそこでようやく自分自身を乗り越えることができたのかなと思いました。
17歳で足を失って、かなりのショックですよね。
そこから立ち上がってそれこそ血のにじむような練習して、杖なしで歩けるようになったら、次は山へ行き、と、それだけでも凄いことなのに、一流のクライマーと評価されるまでなるって、想像を絶します。
足の事を言われるのは嫌だったのでしょうけど、やはりそういう人がと思うと、諦めちゃ駄目だと教えられます。
結末は良かったと思いましたけど、正直途中までチト重かったです。悪い奴が出て来る度に、アァまた騙されるのか・・・とハラハラしたり憂鬱になったりもして^^;
今頃読んで役立つわけでもない私ですが(笑)高度感に足が竦みながら、読み切りました(^^ゞ
文庫ですと上下2巻ですが貸し出し中だったので単行本でしたから一冊読破はかなり重量感ありました^^;
といってもRC(ロッククライミング)は私にとって別世界ですから、この本を読んで初めて知りました。
芳野満彦 - Wikipediaより抜粋
登山家・RCC IIの創立同人・画家。東京都荒川区日暮里生まれ。アルムクラブ所属。
1948年(昭和23年)、早稲田中学2年の17歳のとき八ヶ岳の主峰赤岳で遭難して両足指をすべて欠くが、不屈の精神で登山を続けた。1957年(昭和32年)3月の前穂高岳IV峰正面壁積雪期初登攀など多くの初登攀を記録。
1965年(昭和40年)、渡部恒明とともにマッターホルン北壁の日本人初登攀を達成し、アルプスの岩峰への先鞭をつけた。
新田次郎の小説『栄光の岩壁』の主人公のモデルである。
抜粋以上
ちなみに作者の新田 次郎さんは1912年6月6日 - 1980年2 月15日心筋梗塞で急逝67歳。芳野満彦さんは(1931年(昭和6年) - 2012年(平成24年)2月5日)心不全のため死去、80歳。
17歳で雪山の八ヶ岳で遭難して凍傷になり、両足の一部を切断したにも関わらず、その後も山へのめり込んでいくというのが常人ではないです。
それは負けん気の強いガキ大将だった生い立ちと、中学生の頃戦争時代であった体験が元になって、その後の人生に強く影響しているような気がします。
この時代を必死に生きてきた人たちはきっと、信じられないくらいの底力を持っていたのかもしれませんね。それにしてもそのド根性に驚かされます。
岳彦は人が良いため何度も騙されますが、良き理解者にたくさん恵まれたというのもその人間性ゆえですね。
親の身になると常に心配の絶えないこと(今はコチラの気持の方がよく分かります^^;)ですが、大学でなくても山で人間形成は出来ると結局は理解を示した(諦めた?)親兄弟に恵まれ、また良き伴侶にも恵まれて幸せな人だと思いました。
戦争で誰かしら亡くした家庭が多かった中、戦後しばらくは生きていくのが精いっぱいな時代だったことでしょう。そんな時代に戦争でなく、登山で心も体も傷ついた岳彦が、それを乗り越えるために山に向かう気持を受け止める両親は寛大というか立派というか。
現代と違い装備も充分でない時から年月をかけて、ハンディのある足であちこちの山の岩壁に挑戦し踏破して、やがてマッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げたのですから、凄い事ですよね。
でも竹井岳彦はそこでようやく自分自身を乗り越えることができたのかなと思いました。
17歳で足を失って、かなりのショックですよね。
そこから立ち上がってそれこそ血のにじむような練習して、杖なしで歩けるようになったら、次は山へ行き、と、それだけでも凄いことなのに、一流のクライマーと評価されるまでなるって、想像を絶します。
足の事を言われるのは嫌だったのでしょうけど、やはりそういう人がと思うと、諦めちゃ駄目だと教えられます。
結末は良かったと思いましたけど、正直途中までチト重かったです。悪い奴が出て来る度に、アァまた騙されるのか・・・とハラハラしたり憂鬱になったりもして^^;
今頃読んで役立つわけでもない私ですが(笑)高度感に足が竦みながら、読み切りました(^^ゞ
文庫ですと上下2巻ですが貸し出し中だったので単行本でしたから一冊読破はかなり重量感ありました^^;
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