気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『宣教師ウェストンの観た日本』 ウォルター・ウェストン著、山本秀峰訳 (露蘭堂)

2017年08月01日 | 
ウェストンといえば登山家かと思ってましたが宣教師だったのですね^^;
イギリスの宣教師で日本に何度か訪れ、その滞在年数は15年。
この本はその間に見た日本のことをまとめています。

当時の日本の地理、気象、風景、風習、生活習慣、生活様式、様々なことなどかなり詳細に書かれており、日本の原風景、懐かしい風景がそこにはあります。
日本の歴史もよく勉強されてますね。
現代の日本人より日本の事をよく知っていて、それが妙に寂しかったりします^^;

身分制度(封建制度)や男尊女卑や女人禁制の山にも触れていますが、徐々に女性の活躍していく様子なども注目しています。
そんな時代だったのですよね、当時は。

現代の日本人には最早理解できない光景、見られない風景もかなりあると思います。
外国人だからこその細やかな視点に気づかされることもあり、面白いです。

正確でない部分もあると思いましたが、「活火山は近くの下の平静を乱す力の安全弁の役割を果たし、その結果、火山がある地帯では地震による被害はめったにない。」って、そんなことないですよね^^;

古き時代にも良いこと悪いことがあります。
時代は進歩して、それもまた良いことばかりではないのを感じているこの頃ですが、日本家屋の良さ、伝統、四季の行事など残って欲しい文化が、現在はどんどん失われているのも事実で、残念に思う気持ちもあります。

いろいろ考えさせられた一冊です。





ウォルター・ウェストン(1861-1940.78歳)
日本アルプス先駆者。
日本に山岳会の設立を促した「日本近代登山の父」

山本秀峰(栃木県、1948生れ。外国図書関係の仕事に従事。登山歴45年)

2014年発行(原本は『日本』1926年)
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