羅保派

信頼を取り戻す

177. 鳥取見聞録 賀露神社 狛犬が虎!

2017年05月14日 | Weblog
Japanese scholar Kibino Makibi, a member of Japanese envoy to Tang Dynasty China, was cast ashore by a storm to a small island. 

賀露神社
は小高い丘から、眼下に港町と日本海が一望できる。なぜか岡山県真備町出身の吉備真備をお祀りしている。狛犬ではなく、トラの狛犬があることなどなかなか個性的な神社である。
















この虎をみると、石野石材工業所の前の石の虎を思い起こさせる。関連があるのかもしれない。石野石材工業は1632年(寛永9年)初代鳥取藩主池田光仲公が備前岡山より国替えの際に伴ってきた池田家の御用石工であり、鳥取市国府町奥谷の鳥取藩主池田家代々の墓所の建立にも携わったという。





この賀露神社は池田公がお気に入りの神社の一つだったという。そもそも 犬なのかイノシシなのかライオンなのか獅子なのか麒麟なのか虎なのか、おいなりさんのように狐なのかよくわからないが、動物の野性的な力にあやかったものだろう。

岡山県出身の吉備真備は奈良時代の官僚で、2度の遣唐使を経験し、唐の学問・文化を日本に伝えた人物である。754年には鑑真を伴って帰朝しているが、その時真備が乗った船が難破し、潮に流されて賀露沖に辿り着き、そこから真備は大島に飛び上がって上陸し、やがて大島のことを「飛び上がり島」と呼ぶようになり、やがて「鳥ケ島」に変わっていったと伝えられている。毎年4月29日には賀露神社の例祭では、男達が伝馬船に乗って「ホーエンヤ、ホーエヤエーエ」とかけ声を掛けながら神輿を載せた箱船の周りを漕ぎ周る「ホーエンヤ祭」が行われる。この「ホーエンヤ」というのは、鳥ケ島に飛び移った吉備真備を村人達が迎えるために小船で奉曳したことに由来する。




冬は雪深くなるのだろうか、融雪水が流れ出るようになっている。
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176. 鳥取見聞録 鳥取県で二番目に古い企業を通る道

2017年05月14日 | Weblog
1632年(寛永9年)創業「吉田秀治畳店」初代鳥取藩主池田光仲の国替えの際に、初代が岡山から同行したという。同年「石野石材工業所」も光仲公が備前岡山より国替えの際、池田公の御用石工が同行したものである。鳥取市国府町奥谷に祀られている鳥取藩主池田家代々の墓所の建立にも携わった。この二社が鳥取県で二番目に古い会社である。そしてともに 岡山からやってきて、主君ない今も隆々と栄えている、庶民の力は素晴らしい。









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