公演が終わったとたんに腰痛になるわ、風邪をひくわ、顔面に痺れを感じるわ、ヒミツ法強行されるわ、戦争ができる法案ぞくぞく、身体もこころもぞくぞくしている。
身体もこころも不健康になったように感じる。止まっていると自分の無力無能さが身に染みる。
未来を想う時に不可欠なことは過去から何を学ぶのか、悪かったことは繰り返さない知恵と想像力を培っておかなければならないと思うのだ。
同時に自身の身体の具合も気にかけるようになった。このままヨイヨイになって滅びたくはない。
暴れるだけの体力を作らなければ!せめて酒を飲んで美味しいと思えるような身体にならなければ!
前かがみでゆっくり、腰痛を気にしながら近所を10分間、走ってみた。
足腰の点検のつもりだった。
脳は若い時の走れる自分を覚えている。
ここで調子に乗ってはならない。スピードを落とす。息切れをしないようにブレーキをかけながら走る。
すると、
あら不思議!・・・調子が良くなった。眠っていた細胞が目を覚ましたように感じた。身体が軽くなった。
倒れるのではないかという不安は消えた。・・・じっくり次回公演の構想へ入った。
■
「透明人間」について。
映画「シックスセンス」を見た衝撃を思い出した。
主人公の男がピストルで撃たれたところから始まった。
場面はいきなり幽霊が見えるという少年と出会う。
ストーリーは自分が死んでいることに気づかないまま進行する。
「透明人間」を死者に置き換えてみた。つまり、幽霊である。
この映画をヒントに戦争の時代を想像する。
死んでも死にきれない人々がいる。
1945年の沖縄は日本の敵国だったアメリカが上陸してきた。
島人たちは南へ逃げた。
兵隊から「捕虜の辱めを受けるな!」と言われ自決するための手榴弾を渡されていた。
その手榴弾で死んだ人たちや、追い詰められて崖から海へ飛び込む人たちがいた。
「民間人と言えども日本国民だ。お国のために死ね。一億総玉砕、火の玉となれ!」
「人を殺すと勲章がもらえる」と教育されていた。
島人たちは「天皇陛下万歳」とは叫ばなかった。
家族の名前を呼びながら死んだ。
洞窟の中で身をひそめている母とその赤ちゃんがいた。アメリカが近くまで来ていた。
ひもじい苦しさから赤ちゃんは泣き叫ぶ。
兵隊は日本刀を振りかざし、母に赤ちゃんを殺せと命令する。
兵隊は鬼のような形相で母子に迫る。
「泣かないでおくれ!」と母は赤ちゃんの口を塞いだ。
赤ちゃんは静かになった。窒息して死んでしまった。
「母ちゃんは鬼だ!」と何十年も思い続けて生き延びた。
母はおばぁになっていた。
今でも自分の娘を探し続けている。
あれは悪夢だったに違いない。おばぁは気が狂ってしまっていた。
周りの人たちからはそう思われていた。
ところが今、突然、おばぁも消えてしまった。
おばぁは透明人間になってしまった。
ここにいるよ!
おばぁの反撃が始まる。
子供の名前を叫びながら!
その名前は「かな!」。
子供たちには幽霊が見えるらしい。
幽霊を怖がることはない。
未来の戦争は遠くはない。すぐ傍までやって来ている。
幽霊=透明人間と連帯して、戦争から内乱へ!
足腰を鍛えておこう。
次の公演へ向かう。
身体もこころも不健康になったように感じる。止まっていると自分の無力無能さが身に染みる。
未来を想う時に不可欠なことは過去から何を学ぶのか、悪かったことは繰り返さない知恵と想像力を培っておかなければならないと思うのだ。
同時に自身の身体の具合も気にかけるようになった。このままヨイヨイになって滅びたくはない。
暴れるだけの体力を作らなければ!せめて酒を飲んで美味しいと思えるような身体にならなければ!
前かがみでゆっくり、腰痛を気にしながら近所を10分間、走ってみた。
足腰の点検のつもりだった。
脳は若い時の走れる自分を覚えている。
ここで調子に乗ってはならない。スピードを落とす。息切れをしないようにブレーキをかけながら走る。
すると、
あら不思議!・・・調子が良くなった。眠っていた細胞が目を覚ましたように感じた。身体が軽くなった。
倒れるのではないかという不安は消えた。・・・じっくり次回公演の構想へ入った。
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「透明人間」について。
映画「シックスセンス」を見た衝撃を思い出した。
主人公の男がピストルで撃たれたところから始まった。
場面はいきなり幽霊が見えるという少年と出会う。
ストーリーは自分が死んでいることに気づかないまま進行する。
「透明人間」を死者に置き換えてみた。つまり、幽霊である。
この映画をヒントに戦争の時代を想像する。
死んでも死にきれない人々がいる。
1945年の沖縄は日本の敵国だったアメリカが上陸してきた。
島人たちは南へ逃げた。
兵隊から「捕虜の辱めを受けるな!」と言われ自決するための手榴弾を渡されていた。
その手榴弾で死んだ人たちや、追い詰められて崖から海へ飛び込む人たちがいた。
「民間人と言えども日本国民だ。お国のために死ね。一億総玉砕、火の玉となれ!」
「人を殺すと勲章がもらえる」と教育されていた。
島人たちは「天皇陛下万歳」とは叫ばなかった。
家族の名前を呼びながら死んだ。
洞窟の中で身をひそめている母とその赤ちゃんがいた。アメリカが近くまで来ていた。
ひもじい苦しさから赤ちゃんは泣き叫ぶ。
兵隊は日本刀を振りかざし、母に赤ちゃんを殺せと命令する。
兵隊は鬼のような形相で母子に迫る。
「泣かないでおくれ!」と母は赤ちゃんの口を塞いだ。
赤ちゃんは静かになった。窒息して死んでしまった。
「母ちゃんは鬼だ!」と何十年も思い続けて生き延びた。
母はおばぁになっていた。
今でも自分の娘を探し続けている。
あれは悪夢だったに違いない。おばぁは気が狂ってしまっていた。
周りの人たちからはそう思われていた。
ところが今、突然、おばぁも消えてしまった。
おばぁは透明人間になってしまった。
ここにいるよ!
おばぁの反撃が始まる。
子供の名前を叫びながら!
その名前は「かな!」。
子供たちには幽霊が見えるらしい。
幽霊を怖がることはない。
未来の戦争は遠くはない。すぐ傍までやって来ている。
幽霊=透明人間と連帯して、戦争から内乱へ!
足腰を鍛えておこう。
次の公演へ向かう。