山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

九州「劇」派【準備中】

2015-09-10 16:30:00 | 九州「劇」派2016
 うんにゃ、演劇は死なない。死んだこともない。
 九州から発信する劇活動を提案します。 
 
 これまで九州演劇連合と表記していた<仮>の名称を九州「劇」派と変更したのは、参加対象とする演劇団体・個人の「演劇スポットを絞り込む。」に相応しいことになるのではないかとの理由からのものです。
 「絞り込む」とはある程度の共通認識をもった任意団体としたいからです。
 九州派は福岡を拠点に前衛美術集団として1960年代に現れました。それは従来の既成概念を壊すような「美」の誕生だったとも言えます。ある意味、自由な表現への挑戦です。
 九州派をひっかけた名称です。「劇」を付け加えます。但し、音楽や美術、総合的な舞台に関係するあらゆる分野の人間の能力との融合を試みます。団体の大きさは求めません。権威も度外視致します。
 60年代、安保闘争やベトナム反戦、音楽・映画や文学に於いてもサブカルチャーとして新しい文化として大きなうねりとなり時代に一石を投じました。
 いわゆるアングラ演劇も登場しました。時代は混沌としており、政治や権力が腐る時代には新しい市民や若者たちは反発力をもって新しい価値観を生み出します。抵抗力がものを言います。
 そんな時代がありました。
 時は流れ、それは情報としては残っているものの、只今、そのエネルギーを体験した人たちも少なくなっています。世代は移り変わる。しかし、内向している場合ではありませんね。
 待てよ。あの時代から学ぶことはないだろうか?今、あの時代に似てきている。もっと後戻れば関東大震災当時の大日本帝国(軍国時代)の赤いアバンギャルドも。
 今、時は大きな節目にあるのではないでしょうか?戦争か平和か。我ら演劇は自由をバネにします。何が出てくるか、それを求めて冒険しているのです。
 だからと言って簡単には新たな価値観、文化が生み出される訳でもありません。
 現象としてはテクノロジーの爆発的進化、手作り感の小規模化と共に様々な形の変化や精神的な文化も経済原則にそって変わってきている。この流れは何でしょう。
 はい、漂流の時代です。はい、血や肉、骨までも彷徨っています。 
 一つ、演劇を歴史として認識します。古きものを単に再現することではありません。学ぶことによって、今この時代を見つめ直し、<生きた表現>を模索することが発見にも繋がります。
 時代として語れる演劇の体験者によるシンポジウムの開催や台本を掘り起こし新しい展開を試みるワークショップの開催、それらの活動を通じて九州発の演劇を点検したいと思います。
 「大きなことを言って」と鼻で笑うものもいるかも知れませんが、そのような意思をもって、劇団の枠を超え、九州レベルで人材と才能を接着できるのであれば!と決起します。
 九州を地域として捉えるならば場所的に常時一緒にいられる時間などにも制限がありますが、来年の秋には東京で公演をしたいとの計画も立てています。
 その第1弾はテキストとして唐十郎「少女都市からの呼び声」を使用します。その根拠や関連する資料も今後は打ち出します。
 まず、講座(講師も呼びかけます。)や参加者のためのワークショップ、個性的な出演者スタッフ、制作や自由な舞台技術などの実験も展開したいと計画中です。
 当面は劇団夢桟敷の熊本市の稽古場でおこなわれますが、場合によっては県外出張も当然あります。
 尚、明日9月11日は午後6時より亀井公民館(熊本電鉄亀井駅裏)にてワークショップをおこないます。福岡から仮面工房さんも参加予定です。
 いずれ募集(オーディション)などもおこないます。興味のある方はお早めに関わって頂きたいと思います。
 任意団体として一から事務的にも組織図的にも活動計画なども発案されて行きます。窓口は当面、夢桟敷がおこないます。求む、個性!
 お問い合わせは、yumesajiki@ybb.ne.jpまで宜しくお願い致します。