山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

温泉の楽しみ方

2013-12-04 23:46:32 | モノローグ【エトセトラ】
昨日から腰痛で機敏に動けなくなっている。
いかにも昭和レトロアパートの2階に住んでいるので階段の昇り降りに苦労する。
幸い、手すりがあるから、それが命綱だ。
「よいしょ。」と口から漏れる。
部屋は公演の時に使った小道具などが散乱している。体調が回復次第片づけるつもりでいる。
慌てることはない。荒れ果てた部屋が落ち着く。
それは何もしたくなくなるから。
何もしない!・・・まんじりともせず、タダ、息を吸って吐いて生きているほど幸せを感じることはない。
このひと時がある。
公演が終わると空虚感がある。無である。無能の人・・・

今日は座長とふたりで九州山地の真ん中、山都町(座長の実家)通潤温泉浜の湯に出かけた。
熊本市内に比べると気温は3℃~5℃くらい低い。
道路を走っていると2℃と表示されていた。凍結注意!も表示されている。

この寒さの中、温泉に入ると「あ~」「う~」の声が自然に出る。
アウンの呼吸というヤツか?
湯けむりの中で、「アウン」が響き合っている。
爺さんばかりだった。
若い男のケツを見るのは好きだ。特に筋肉質を見るとかぶりつきたくなる。
だが、若者は誰ひとりとしていない。
爺さんのケツはみんな垂れ下がって、付け根のところが皺になっている。
それも愛嬌があって良いものだ。人生を感じる。
私のケツはどうだろうかと鏡を振り向くと・・・ギクッ!痛。
電気風呂があったので腰に電流を当てていたら、少々、楽になった。

身体が軽く感じる。
帰ってみると相変わらず部屋が混とんとしていた。

「遊戯療法」公演終了

2013-12-03 17:53:29 | 遊戯療法~レミングより

劇団夢桟敷No.63「遊戯療法」公演終了致しました。
11月28日(木)-12月1日(日)・ギャラリーADO
ご来場の皆様、ご協力頂いた皆様に感謝申し上げます。

公演が終わったら腰痛が襲ってきました。
じっくり、スローモーションで身体を点検中です。
「きちがい」連発(差別用語=演劇用語)のタタリでしょうか!
いえいえそうではありません。これは加齢による症状です。
昨年の還暦を迎えて以降、白内障手術や動機息切れ、血糖値低下による貧血、肌の乾燥、指の震え、夜中に尿意で何度も目が覚める、・・・
だから、サプリメントか病院行きか選択しなければなりません。
とりあえず、明日(水)は座長と九州山地通潤温泉で療養します。
2013年は寺山修司没後30年で
4月「レミング」No.62
7月「寺山修司研究会」WS
10月「ポータルゲート」市街劇
11月「遊戯療法」No.63
テラヤマワールドを表現しました。
さて、来年は!
今年11月キッズミュージカル「透明人間」(作:坂本咲希)発表会を夢桟敷バージョンに代えてNo.64公演する計画があります。
又、旅公演の計画もあり、近日中にヒミツ詳細公開します。
尚、劇団の12月予定をupしております。
http://blog.goo.ne.jp/yumesajiki-yotei
関係者の皆さま、入団希望の皆さま、気楽に稽古場へどうぞ!
今年も残り僅かとなりました。
日本は益々悪くなる一方!拳を上げなければなりません。

「遊戯療法」四日目・楽日

2013-12-02 13:24:45 | 遊戯療法~レミングより
■12月1日(日)

小屋入りしてマル1週間。
窓を暗幕で閉じていたため時間の感覚がなくなっていた。
この1週間は昼だろうが夜だろうが関係ない。
小屋に入ると闇が広がる。
マッチ1本、夢を見る。これが目指す劇だった。

土曜日の昼も劇が始まる前にストリートパフォーマンスをおこなったが、日曜日は私も加わる。
新人太郎君のロープ縛りに影響されて、私も縛られてみたくなった。
初体験だった。何でも経験をしておいた方が良い。
自由なんてなかった。それを身体で感じる。それを表現する自由。

小屋が狭いため、4月「レミング」、10月の市街劇では出演者は20名を超えたが、今回はその半分の11名で舞台に立つ。
それに観客が押し寄せてきて、小屋は人間の体温と電球で熱いくらいだった。暖房は必要なかった。
闇が狭さを打ち消してくれた。
広がる!・・・まるで今の日本の国のように闇が広がってみえる。

犬の水蒸気とは?
飛び散るヨダレだと思う。
熱い。溶ける。気化する。
気化することによって見えなくなる。

場面は病院の設定ではある。
ところが、屋根裏でもあり床下でもあり、壁そのものの中でもある。
場合によっては密室は独裁国家であり、視点が変わると解放区のようにも変わる。
恐ろしいレイアウトだった。
少女人形が天井から逆さに吊り下げられている。
背景は空調機だったが、それが原発のようにも見える。
幻視の空間ではある。ところが、それが今に見える。

狂気と恐怖が劇では見えるようにする。
それが私たち夢桟敷の主張であり、テラヤマ劇の夢の力に傾く。

ご協力頂いた劇団仮面工房様、劇団みちくさ様、熊本大学演劇部の皆様、そして会場のギャラリーADO黒田さん、
そしてそして何よりも、ご来場頂きましたお客様に心よりお礼申し上げます!
無事、終了致しました。
これにて2013年の劇団夢桟敷の公演は終わります。
次は・・・後日、発表致します。

写真は市街劇のスポットと打ち上げの和気あいあい。


















「遊戯療法」三日目

2013-12-01 10:19:15 | 遊戯療法~レミングより
■11月30日(土)2ステージ

昼の部ではオープニングストリートパフォーマンスをおこなった。
(出演はサキ・肥後丸・太郎・玉垣君)
終演後は演劇ティータイムと称してトーク。
(仮面工房の賀久さん、客演の劇団みちくさ玉垣君と)
その打ち合わせで午前11時小屋入りしたが、あっという間に本番2時を迎えた慌ただしい時間になった。

とても子供が見るような劇ではない!ところが、わが劇団では必ず親子連れで見に来られるお客さんがいるのです。
今回は最年少記録を更新する。
昼の部では2才くらいの男の子がいた。怪しげな登場人物を見ながら目にいっぱい涙を浮かべていたが前半の30分くらいは声を出さずに我慢していたが、とうとう大泣きしてしまう。
夜の部では元劇団員夫妻が4か月の赤ちゃんを連れてきた。
私は必ず泣くと思って入場前に「もしも泣かなかったら米一俵をプレゼント!」と言ってやった。ところが泣かなかった。スヤスヤと眠っていた。大音量も大声も子守唄に聞こえたのだろうか。
いずれにしても、子供が来ることはわかっているから、今後は託児場を設けるなど、検討の余地はあると思う。そのスタッフが必要だ。

札幌からのご来場者もあった。劇団員の家族である。
飛行機だと2時間で福岡に着く。高千穂峡(宮崎県)の紅葉も見に行くらしい。
夜の終演後は劇団員を交えてその家族と熊本ラーメンを食べに行った。
いよいよ、(日)はラスト公演である。最高の舞台にしたい。

この1年、テラヤマ劇に挑戦している。
公演が終わったら一冊、自分なりに発表しようと思う。テラヤマを語れるか?