闇日記

レトロゲーム好きおっさんのブログです。

80'sアーケードゲーム5本アンケート by OPENSPACE FUKUOKA 集計その2 +α

2025-01-28 17:31:35 | 80'sアーケード集計

80'sアーケードゲーム5本アンケート by OPENSPACE FUKUOKA 、集計その2です。
今回は年別ランキング・前編で、各年ごとに簡単な説明をつけていきます。

◎ 年別ランキング・前編
1980年  1981年  1982年  1983年  1984年

・アンケート元サイト:OPENSPACE FUKUOKA様
集計結果置き場 ・データ(xlsx)ダウンロード



(↑のランキング画像をクリックすると、1980年全44機種のランキング結果に飛びます。以下も同様です。)



「ニチブツイヤー」

80年はニチブツイヤー!1位のムーンクレスタ2位のクレージークライマーどちらも大傑作です。
また、ナムコのパックマン(3位)も大ヒット。日本以上に北米のブームがもの凄かったそうです。
ちなみに4位のギャラクシアンは79年製ですが、元のアンケートを尊重してこのままにしたいと思います。






「面パターンの違うゲーム」

81年、主流だった固定シューティングはギャラガ(1位)でほぼ完成の域に達し、以後は減少していきます。
対して、ドンキーコング(1位)スクランブル(3位)面ごとにパターンが違うのが画期的で、

・ワンパターンじゃないので飽きにくい
・次の面が見たくなる
・冒険している気分になれる
・最終面に来た時の高揚感
・一周クリアの達成感

・・・などなど長所だらけで大ヒット!
それまでもムーンクレスタ(80年)など「面ごとに違う敵が出る」ゲームはありましたが、
ドンキーコングとスクランブルは敵だけではなく背景やゲーム性さえも大幅に変化させて劇的な進化を遂げました。
6位のジャンプバグをはじめ、この手のゲームは後にどんどん増えて行くことになります。

また、81年密かに活躍したのは「アルファ電子」!
先述のジャンプバグとクラッシュローラー(4位)
というヒットを飛ばし、長く遊ばれることになります。
10位にドンキーコングのコピー品「クレイジーコング」が入ってるのも面白いです。






「戦略性の高いゲーム」

アクション全盛で、1位のディグダグとペンゴは駄菓子屋でも大人気でした。
この二つの共通点は「戦略性」ではないでしょうか。
ディグダグは「モリで倒すか、岩石落としを狙うか」、
ペンゴは「スノービーを倒すか、アイスブロックを揃えるか」。
どちらも前者は確実性があり、後者は高得点が狙えるもので、人によって個性が出るのも面白く、
「面クリアに複数の解法が存在する」というこの2作品はプレイヤーに受け入れられ大ヒットを納めました。
そして、以後の固定画面ゲームの模範になったと思います。

また、この年はデータイーストバーニンラバー(5位)・ハンバーガー(6位)とヒットを飛ばしました。
 




「ゼビウス革命」

ゼビウス
がインベーダー以来の大ヒット!
全てが革命的かつ圧倒的で、ゲームの進化を一気に2~3年早めたのでは・・・と思います。
百聞は一見に如かずで、83年の1~8位を並べた画像をご覧ください。

明らかにゼビウスだけ次元が違います
これは他のゲームがどうこうではなく、とにかくゼビウスが異常で革命と呼ぶに相応しいものだったからです。

事実、虜になるゲーマーが続出してどのゲーセンでも複数台設置、それでも中々開かずに順番待ちが発生してました。
また、ゼビオス・バトルスなどのコピー品が駄菓子屋に溢れかえるなど、まさに大フィーバーでした。

いま一度、ゼビウスの革新的だった点をおさらいしてみると・・・

・従来とは比較にならないリアルな映像 (色彩の統一、影の描写など)
・縦スクロールシューティングの確立
・地形、エリアの概念
・地上物、対空物の概念
・地上、対空物の打ち分けという攻撃方法
・圧倒的なキャラ数
・度肝を抜かれる巨大ボス
・キャラの凝った設定 (名称とコードネーム、系統、改良、素材、味方など)
・隠れキャラの存在
・厨二心をくすぐるバックストーリー
・クリア不能と思えるほどの激ムズ地帯の存在
・名所の存在 (ナスカの地上絵、ソル8本、ドモグラム盆踊り、ゾシーバックアタック地帯etc)
・暗記が重要な攻略方法

・・・などなどで、これだけの要素が初出だったり従来のものを大きく進化させたものだったりしたので、
そのインパクトは計り知れないものがありました。
さらには2位のマッピーも大人気で、83年はナムコ初期の最盛期と言っても過言ではないと思います。

その一方で、3位以下のエレベーターアクション・マリオブラザーズ・ハイパーオリンピックなども名作で、
ナムコ包囲網が徐々に築かれつつあります。






「ポストゼビウスと謎や隠しキャラ」

ゼビウスとは別ベクトルのスターフォースが1位! 見事、ナムコの4連覇を阻止しました。
それにしても、ゼビウスの約1年半後で「空中・地上の敵を同一ショットで破壊する」という
発想が生まれたのはスゴイことだと思います。
他にも、地上物を廃して空中戦のみにした「1942」(3位)
多彩なウィングで戦略性が大幅にアップした「B-ウイング」(7位)など、
各社、ただのゼビウスの二番煎じにとどまらない名作をリリースしています。

また、ゼビウスのソルやスペシャルフラッグがウケたことから謎や隠しキャラが一気に増えました。
スターフォースのクレオパトラ、1942の弥七、パックランドの隠しフューチャーなどが有名で、
中でもドルアーガの塔(2位)は謎だらけ、むしろ謎しかないゲームで非常に話題になりました。
これに即対応したのが、83年の秋から始まった「スーパーソフトマガジン」
メーカーが奥の深いゲームを作る → 雑誌で攻略や裏技などをフォロー → ゲーマーが積極的に取り入れる、
という好循環が誕生し、業界はますます活気を帯びていきました。


ここでちょっと脱線しますが、ディグダグやペンゴよりずっと以前に面クリア方法が複数あり、
さらにゼビウスより以前に隠し要素が話題になったゲームがあります。
それはズバリ、スペースインベーダー!



クリアへの戦法として「通常撃ち」「名古屋撃ち」があり、
無難だけど被弾の危険性は高い「通常撃ち」か、占領は恐いけどノーミスクリアも狙える「名古屋撃ち」か、
これは紛れもなく戦略の選択だと思います。
さらに、UFOの300点の法則はれっきとした「謎・隠し要素」と言えるでしょう。
80年代、ゲームは様々な面で進化していきますが、その一部をすでに78年で実現していたインベーダーは
やはり伝説級の名作だと断言できると思います。


・・・以上、年別ランキング前編でした。
このアンケート集計シリーズは2回で終了のつもりでしたが、色々と書けそうなので続けていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。


最後に、残念なニュースがありました。
先日1月21日に、大阪府のレトロゲームの聖地、ザリガニで激しい火災が発生
てしまいました。
なんてこった、貴重な体感筐体とかが山のようにあったのに・・・。
前々回の記事には書きませんでしたが、僕も昨年の12月、かすが娯楽場を訪れた帰りに寄りました。



その時に撮った写真です。いつかこのボスコニアンで遊びたかったのですが、叶わぬ夢になってしまうのか・・・。
なんとか奇跡の復活を成し遂げて欲しいのですが、状況はかなり厳しそうです。
九州の聖地、指宿いわさきホテルも6月から休館するそうで、2025年のレトロゲーセン界隈は寂しい門出になりました。
何か明るい話題が届くことを願うばかりです。

そして今日(1月28日)は、ロイヤルホテル土佐が営業終了して丸1年になります。
これを記念して、ありし日のゲームコーナーの風景をYOUTUBEに投稿しました。
VR動画ですが、普通にWEBでも見れますしスワイプで周囲を眺めたりも出来るのでぜひぜひご視聴ください。(4K推奨です)
あれから一年、やはり以前と比べて気落ちしている自分がいるので、そろそろ吹っ切らなくてはと思います。
土佐えもん、ぼくこれからも頑張るよ・・・。




それでは、今回はこの辺で。

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80'sアーケードゲーム5本アンケート by OPENSPACE FUKUOKA 集計その1

2024-12-21 09:40:02 | 80'sアーケード集計

有名ゲームサイト「OPENSPACE FUKUOKA」(https://bgm.sub.jp/index.html)様の
「80'sアーケードゲーム5本アンケート」を独自に集計したところ、
非常に面白かったので発表したいと思います。
このページでは「総合ランキング」「メーカー別」を、
次ページ(作成中)で「年別+α」 …を扱います。
OPENSPACE FUKUOKA様、発表のお許しをくださり本当に有難うございました!

※「手短にダイジェストが見たい」という場合は、↓の動画をご覧ください。


1 総合ランキング
2.メーカー別
 ナムコ  セガ  タイトー  コナミ  デコ  カプコン
 アイレム  アタリ  ニチブツ  SNK 
 テーカン  テクノスジャパン  任天堂  東亜プラン

 各メーカーの1位タイトル  各メーカーの概況 
 その他のメーカー 

・アンケート元サイト:OPENSPACE FUKUOKA様
集計結果置き場 ・データ(xlsx)ダウンロード


1.総合ランキング


↑各画像をクリックするとノーカットの集計表にジャンプします

総合1位はSTGの金字塔、ゼビウスでした!
圧倒的な完成度でゲーマーを虜にして中毒者が大量発生、攻略ミニコミ誌が爆売れし、
初のアーケード攻略誌のスーパーソフトマガジンで3ヶ月に渡って特集が組まれ、
初のビデオゲームの音楽レコードが発売され・・・などなど、業界に与えた影響は計り知れません。
実際、それ以前も名作は多かったですが、ゼビウス以降から明らかに雰囲気が変わった気がします。
まさに「KING OF 80'sアーケードゲーム」だと思います。

なおアンケートの特徴として、80年代前半が強い傾向にあります。
後半が強いザ・ベストゲーム(メスト増刊)とは好対照だと思います。

ところでこのアンケートの投票方法についてですが、各年ごとに一人5票ずつの方式になっています。
つまり一人で最大、5票×10年分=50票いれることが可能で、
その恩恵を受けてマイナー作が多数投票されています。

ですので、上の画像は集計のごく一部でして、実際はあと500タイトル・15頁以上ランキングが続きます。
このノーカットの集計結果を見たい場合は、画像をクリックして頂ければ
集計結果のページにジャンプするので、ぜひ隅々まで見ていただきたく思います。
これは今後の集計も同様なので、もし気になる集計や続きが見たい集計があったら
ぜひ画像をクリックしてみてください。


2.メーカー別



素晴らしい名作の数々!特に80年代前半はナムコの黄金期でした。
ナムコだけで60タイトルあるので、続きが気になる場合はぜひ画像クリックを。




みんな大好き、ファンタジーゾーンに体感ゲーム
特に2~6位の体感ゲーム群が圧巻です。セガのゲームは世界一ィィィィーーーー!

以下、投票されたタイトル数が多かったメーカー順に発表します。




1位はやっぱりダライアス、ゲーセンでの存在感は半端なかったです。ボディソニック、尻が震える!
全体を見ると、汎用筐体(テーブル筐体)モノと大型専用筐体モノがバランス良く混ざっています。




このアンケート最大の番狂わせ、タイムパイロットが1位に!いや確かに名作ですがw
やはり横STGが強く、2~5位を占めています。




独特なセンスが光るデコ、ヘンなゲームならまかせとけ!・・・というフレーズを聞いて社員は憤慨したそうな
w

 


84年スタートと後発ながら名作を連発!後にスト2で天下を取ります。




快心作、R-TYPE!後に3大横STGシリーズのひとつと呼ばれるようになりました。




クールな洋ゲーで日本のゲーマーを魅了!あらしのミサイルコマンドの話は傑作回でした。




ムーンクレスタクレージークレーマーは大傑作。なぜ80年「だけ」こんなに凄かったのか・・・。




80年代のSNKは、ループレバーのゲームを作るのが得意でした。後にネオジオで大ブレイク。




綺麗なグラフィックと重厚な音楽が定評のテーカン、スターフォースは爽快感抜群でした。




くにおくんに代表する格闘モノが大得意。ダブルドラゴンもロングヒットしました。




家庭用ハードの雄、任天堂。もっとアーケードでの活躍も見たかったです。




縦STGと言えば東亜プラン!究極タイガーは後のスタンダードとなりました。




1位まとめ。各メーカー、80年代の代表作が揃い踏みです。
ほぼ家庭用に移植されてますが、一部されてないのが玉にキズ。
アッポーとリバーパトロールは昔のマイコンに移植されてますが・・・PC88SRミニに付かないかな?(名案)
 



各メーカーの概況です。大ヒットがあれば平均値が高く、
一作一作の完成度が高ければ中央値が高くなる傾向にあります。
ナムコが非常に強く、いずれも1位か2位の数値になってます。
タイトル数はタイトーがナンバーワン。
密かにバンプレストがすごく好成績ですが、これはペンゴ(23点)で特に平均点を大幅に引き上げていました。


ここから下は、投票されたタイトルが4以下のメーカーを、全メーカー・全タイトル紹介します。
先述のとおりこのアンケートはマイナー作を拾いやすいため、ある意味真骨頂とも言える内容で、
カオスで大変面白いのでぜひご賞味ください。




コメント (2)
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