ハラハラ・北京。

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北京五輪の聖火ランナーをとりまく今回の暴動、全世界に飛び火して、今や大騒ぎですね。
ロンドン、パリ、ロサンゼルスあたりはチベット仏教が結構知られており、仏教徒も意外と多いので、チベットの僧を救え！というスローガンでデモや聖火妨害するのは理由明快という感じではあります。
チベットの人たちが受けている拷問や虐殺を考えると、この程度の抗議・妨害行動は行き過ぎとも言えず、これで中国側に変化があるのなら・・・と思っていたくらいでした。
しかし、アルゼンチンの水風船妨害でふと、「？」と私は思いました。

一体どれだけの人がチベットの人たちの事を思ってこの聖火妨害リレーをしているのか。
何だか『妨害行動をリレーしなくては』という、変な連帯感が生まれており、手当たり次第っぽい感じがせずにはいられません。
今回アルゼンチンで水風船を投げつけるという妨害行動をニュースで見て、そんな思いに囚われました。
各国のヒートアップする一連のニュースの報道も、「一緒になって妨害してみたい」と考える人たちを煽っているのではないかと思いますが。

聖火を妨害したところで、チベットの人たちへの弾圧が軽くなったわけではなく、むしろ悪影響を及ぼす可能性があるということも考えなくてはなりません。

欧州の首相らは五輪開会式欠席・・・つまりボイコットするみたいですね。
イギリスのブラウン首相も欠席です。
閉会式は出るみたいですが。
ブッシュ大統領も出欠席が不明ですね。

2012年はロンドン五輪。
そちらにも影響がないか、ちょっと心配です。
もはや、オリンピックと政治は切れない関係になってしまったのでしょうか。

さて、次回の聖火リレーはアフリカのタンザニアであります。
チベットの文化や仏教からはほど遠そうなタンザニアで、聖火リレーはどんな展開を見せるでしょうか。

妨害があるのかないのか。
聖火が日本にやってくるのももう少しです。
五輪の競技よりも以前にこのような展開にハラハラさせられる私たち。
本当に今年のオリンピック、無事に開催があるのかさえ疑問ではあります。。


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