河野友見 *Y’z diary*

お仕事記録など

「若草物語」、現代に通じる語り。

2009-04-11 | Art&Books
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本棚に久しぶりに見つけた、少年少女文学作品集の「若草物語」をパラパラめくっていたら、あっという間に物語の世界に引き込まれてしまって、結局2時間くらいで読破してしまいました。

ルイザ・メイ・オルコットの傑作「若草物語」は、誰もが聞いたことのあるタイトルだと思いますし、昔ハウス名作劇場のアニメにもなっていました。

この物語はメグ・ジョー・ベス・エイミーという個性豊かな四姉妹の一年の日常を綴ったものです。
南北戦争に従軍した父の帰りを待ちながら、「レディの鑑」のような母を助けてつつましく暮らす四姉妹の日常は、「貧しさに耐えている」辛いものなのですが、それが何故か私たちから見たら、キラキラしていて羨ましい家庭像でもあるんですよね。

現代の日本の家庭には見受けることが難しくなった、「家族に対する至上の愛と尊敬」は、読んでいて反省させられるものでもあるし、こうありたいという家庭に対する気持ちを新たにさせてくれます。
また、「貧しさの底から見出す希望の光」が物語の筋の中に一貫してありますが、これは今の私たち(特に不況のどん底にある現在)も、一種の同感を覚えます。

いつの時代にも絶対失ってはいけないものを、静かに、そして面白く語ってくれるこの物語は、子供だけでなく、大人にももう一度読んでみてほしいと思える作品です。

皆さんのお気に入りのキャラクターは誰でしたでしょうか?
私は小さい頃、可愛らしいベスが好きでした。
でも、今思えば私自身はジョーに一番近いような気がします・・・ やはり、正反対のキャラクターに憧れを抱くものなんでしょうかね(笑)

もし話を忘れた、また読んでみたい、と思われたら、こちら↓
       若草物語

子供向けの文庫でも、かなり読み応えありますし、「女の子の読み物」と思ったらそうでもありません。面白さは十分です。

ところで、若草物語には続編が更に3作あって、それぞれが恋愛や結婚をし、姉妹の一人が亡くなり、ジョーは学園を作って子供たちの教育をし・・・というお話の続きがあります。
壮大な物語の展開で、150年後の私たちに語り続けるオルコットの世界。
是非、今度のGWにでも、一日読書時間を設けて読んでみてください。お子さんと読むのもお薦めです。


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