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「知ろうとすること。」早野龍五 糸井重里 を読んだ。

2015年03月21日 | 映画・本・ラジオ
娘から借りて「知ろうとすること。」早野龍五 糸井重里 著を読みました。
良い本です、事故後の放射能汚染を心配する若い人達にお薦めします。

知ろうとすること。 (新潮文庫)

東北大震災で起きた福島第一原発事故による放射能汚染の状況に関して、東京電力などから次々と公表された各種データを早野龍五氏が読み解きTwitterに公表していたそうです。
当時、原発事故の正確な情報を欲していた糸井重里氏が早野氏のTwitterに注目し、信頼に足る情報源として糸井氏の読者に紹介し拡散したそうです。
3年以上過ぎたので当時の事を振り返りつつ、公表されたデータに基づき原発事故の放射能汚染を科学的に読み解く内容です。


WOWOWで「あいときぼうのまち」を見た。

2015年03月17日 | 映画・本・ラジオ
「あいときぼうのまち」公式サイト
都会に送電するための原子力発電所を田舎に建設し、安全神話を広め、事故が起きたら誰も責任をとらない原子力ムラに翻弄された福島の一家族4世代。
時系列が分かりにくいところがありますが原発建設の闇が分かる秀作です。

地場産業の無い貧しい田舎に原子力発電所を建設する。
記録映画「黎明 (福島原子力発電所)建設編」を見れば原子力発電所建設用地は広大です。人口が少なく土地が広く農業漁業以外の産業が乏しく住民の所得が少なく農閑期の出稼ぎが必要な地方です。

原子力発電所がもたらす「明るい未来」は、国の補助金、東京電力の納める税金、原子力ムラ企業からの寄付金、原子力ムラ官僚の天下り先へ迂回させた税金による寄付金 etc。
地元自治体は安定した財源で豊かになり、原子力関連企業により住民の仕事が増え出稼ぎは不要になる。
「貧しい田舎」が「豊かなふるさと」に変わりました。
原子力発電所の「闇」を一部の住民やジャーナリストが訴えましたが「安全神話」により無視され続けました。現金と権力を持つ原子力ムラは巨大で強力です。

2011年3月11日の地震と津波で福島第一原子力発電所は核燃料が溶けて爆発し「安全神話」と共に「明るい未来」も崩壊しました。
次の未来はどうなるのでしょうか?厳しい状況ですが「明るい未来」を築きたいです。