日々是旅の途中・・・一期一会

日々の小さな日常に寄り添った Happyたち

時間の結晶

2010年07月24日 | 日記

体温を上回る暑さの日本で10日目を迎えています。なんだか忙しい・・・OL時代より忙しい・・・でも嬉しい豊かな忙しさであります。日本に帰国する前のカナダ時間も同じ!帰国前後のカナダと日本の時間は、私の中にかけがえのない時間の結晶として永久保存されるかのようでした。今回のカナダ行きは少し無理をしたけど、やはり行ってよかったと思える。行動の先にしかないものはあるのだと思います。考えるだけの結果より、行動の先の結果をむきだしに追いかけて私らしく受け止めていたいと思う。

いつも帰国間際に実は大切な出逢いや時間がやってくる。カナダ時間の実力を魅せられるかのように、そして前向きな嬉しい名残り惜しさのように・・・と思う私。今回は帰国直前にともこさん(人形作家)と、はじめまして!をさせてもらいました。翌日はともこさんが参加しているホスピタルのボランティアに私も同行させてもらいました。病院でのボランティアの話しを聞いて自分の身体で体験したくて・・・

◆セント・ポール病院(ダウンタウンの真ん中にある)の屋上の中庭

◆植物たちをここで育てています。2日に1回の水やりに同行させてもらいました。

日本の病院と大きく違うのは、すれ違う患者さんがドラッグで心身ともに壊れている方がいたり、エイズの方がいたりとリアルな現実を目の当たりにします。たくさんある植物たちが患者さんの全てを見守ってくれているかのように、また少しでも心身が回復しますように願うように植えられています。人は酸素を吸って二酸化炭素を吐く!植物は二酸化炭素を吸って酸素を吐く!ものすごいゴールデンコンビのような関係だといつも感心してしまいます。NYのセントラル・パークはNYの街の二酸化炭素の排出量に合わせてパークの大きさを決めたそうです。大都会だけどちゃんと優しい計算がされていることを思い出しました。この話しはもう10年前にNYに行った時に聞いて感動したのでまだ覚えていました。やはり植物と食物でこのカナダに貢献したいと思うし、そうしようと決めた瞬間でもありました。

夜は極上のラム肉が入ったからとひろ子さんの家で送別会!スティーブストンでのランチタイムしかり、人の優しさにふっと胸が熱くある瞬間、この人たちとはなぜ胸が熱くなるのか黙っていてもお互いにわかる関係でいたいと思う。今回もまたそんな人達と新たに出逢えた。カナダにこなかったら会えなかった人達・・・やはりまずは行動!そう思う時、あたらしい時間の結晶が出来上がったとありがたく嬉しくなる。

◆極上ラム肉・・・美味しいは本当に美味しいであります。

帰国前日は早朝から山登りに挑戦してきました。tamaのオーナーから、グラウスマウンテンに登らない?良くわからなかったけど、フレーズの響きが良くて、行きたい!で決まりました。正直何?どこで何を?へ?な私でしたが詳しく、知らないほうがいいこもあるのだと知りました。友達からは、帰国前日にやることではないとか、機内で寝返り打てないとかたくさんの意見がありましたが、でもなんだかそんなことを言われると余計にワクワクする。遠足前日の小学生の気分でした(笑)頂上までだいたい1時間~2時間くらいとのこと・・・周りが大変だよ!大丈夫?と過去の経験や常識の意見も大切にしながら、だからこそなんだかおもしろいかも!と思う。こういう感覚がきっと私は日本規定外だったり医薬部外品なんだと思える(笑)安全地帯で安定でいることが出来たらいいけど、そこへの価値を小さい頃からあまり所有していないし、常に持参もしていないお陰で、この感動を体験できたことに今更ながら感謝であります。

◆これが看板!

最後こんな余裕(上の笑顔の写真)はまったくなかったけど、ジャスト1時間で登ってきました。途中からタイムも意識して、目標を1時間に設定してみました。最初にしては無謀だと思いながらも、最後は自力で脚は上がらないし、呼吸は出来ないし、汗だくでもう極上の苦しさの中、最後は手をついて登り、いけるところは走って登った。自分でも驚いたのが、最後に強くなれたというかますます挑戦できたというか、高く行けばいくほど、頭が聡明になり脳味噌が無重力になってきて。もし大きな悩みがある時はこの山に登り、ゴール直前でその悩みを頭に思い浮かべてみて、『どうよ!陽子!』と自分に問いかけてみようと思う。たぶん、悩みなんてなんでもないじゃん!ってことはないだろうけど、きっとざわめきながらもクリアになるんだと思えてきそう。そのクリアの方法としては、1つステージが上がるような感覚であります。都合良くごまかしたり、自分自身にとりつくろうのでもなく、忘れたふりでもなく、いい人になるふりでもない、真っ向からの飛び越え方のような感覚。これからは帰国前日にこの山に登ろうと決めた私です。

◆ここからがものすごく苦しくて急な斜面になる・・・残り1/4であります。

◆冬はスキー場でもあります。そういえばゴンドラで来たところでした。

◆島みたいのが、スタンレーパーク!でかいゴマみたい!

その後は自転車で移動。日常トライアスロンのようでした。24時間後は雲の上!今はチャリンコの上!であります。カナダ最後の夕食はキムさんの自宅でもお庭BBQへ!30人くらい来ていて、ワイワイ・モリモリ・ペチャクチャな時間でした。でも身体がコキコキ・パキパキになってきて・・・

帰国当日の朝はどうしても、SOLLYのベーグルが食べたくて、そしてポイントグレーの朝日が見たくて、家を早朝に出て行ってきました。この街からしばらくいなくなるとは想像もつかないくらい落ち着いた時間でした。が、いざ帰国準備をしないと!!

◆シナモン・レーズン・ベーグルのチーズたっぷり&コーヒーの朝食に満足。

14時発のフライトが2時間遅れとのことで、先に空港でチックインをしてから、空港の近くのリッチモンド地区の飲茶ランチへ行こう!と邦子さんとノエルさんと行ってきました、最後に神様からのお駄賃の時間に感謝!今回は一度も飲茶に行けなくて食べたかった・・・と思っていた矢先です。最後まで何が起きるかわからないもんだなとエア・カナダに感謝。東京から名古屋に新幹線で帰る感覚でした。その割には映画を3本見れましたが、1日24時間ある時間を大切に時間の結晶を作りたいなと思います。

◆時間が結晶になって現れたような太陽!

◆時間の結晶を受けとめる壮大な360度の大地(大好きなジェイドと!)

光もあれば影もある中、光と影をますます抱きしめて次なるステージへであります。そして、時間はすべての人への最大の宝物であると思います。時間の変換をどうするか!だから、いろいろあるけどますます変換キーを押していきたいと思います。たくさんの変換のワードをたくさんの方々から頂いています。本当にありがとうございます。


別天地

2010年07月10日 | 日記

7月が始まる1日はカナダディー!祝日でのはじまりはじまり・・・夏を歓迎しながら、カナダの誕生日をみんなでお祝いして盛り上がります。こんなにも国旗に敬意を持つ国民は果たしているのだろうか?と思うくらい赤・白色の洋服やカナダの国旗をそれぞれのスタイルで掲げている姿にふっと熱く温かくなる。私はジャズをこよなく愛していて偉大なる知人とグランビル・アイランドのジャズフェスティバルにお誘いを頂き行ってきました。芝生に座りながらの屋外ステージや本格的なステージでの生ライブ等、ジャズのハシゴをして盛り上がってきました。もちろん無料!この国はお金がなくても、本質的な豊かな楽しさがたくさんある国だと改めて思いながら、天と地と一体になりエクセレントなカナダディーの空気に包まれ溶け込んできました。

◆カナダガールのようなスタイル!カナダの国旗とバッジが街中で配られます!本当に個人の個性主義な国であります。だから温かい自由な空気が溢れています。

◆I LOVE CANADA

◆ほとんどのお店がクローズになります。こんな業務連絡の看板にも愛を感じる・・・

そして、翌日は4時起きで早朝からバンクーバーから車で北上すること12時間(800Km)かけてカナダの中でもカナダという所に行ってきました。久しぶりの車酔いでかなりバテて果てながらも、最果ての所まで行ってきました。そこは一言で『別天地』という以外言葉が見つからない私であります。昼間は30度くらいで、夜や明け方は0度(前日はマイナス2度)、しかも寝床は大草原の中の『ティピ』というテントの布一枚の生活です。人間の原点の在り方や生き方を全身で感じながらの3日間でした。トイレもすべて循環スタイル!無駄なものがまったく存在しなくて、すべてがそれぞれの呼吸を自分の中心でしているようでした。

◆これがティピ!寒くて寝れない方もいたりするくらい寒かった・・・でも爆睡な私!

◆中は床の上にベットがありこの上で寝袋で寝ます!地球に溶け込むような時間でした。

◆小さいティピはトイレで、中はこんな感じ!座りながら目の前に広がる景色に魅了されてしまい10分くらい座っていた・・・足元やまわりは草だらけ!

◆母屋の家からの景色!ハミングバードが飛んできた瞬間!

◆テラスで読書をしたり、完全なる無重力な時間を過ごしつつ・・・

ここはオーガニックのお店のtamaの取引しているファームです。スイスから移住したご夫婦が広大な山を手に入れて、オーガニックの自給自足の生活と生産(お肉)をしているところです。売れるからオーガニックを扱うのではなく、彼らの生活の思想がそのまま野菜や牛・馬・羊・鶏・蜂・ヤギ他の生き物すべてに取り入れられて生産されているところです。私的に言うならば、『生き方と働き方が完全に一致している』であります。ここのお肉は食べたらどれだけ市販の大量生産のお肉と違うかよくわかります。牛の乳絞りから始まり、バター・チーズや蜂蜜や漬物等すべて自給自足な生活でした。彼らの生活を目の当たりにして新しい記憶がインストール完了!という感じ。

◆魔法がかけれらたような美味しいバター!

◆自家製の蜂蜜

◆オーガニックの野菜たちはその日の分だけ収穫してそのままキッチン行き!

◆漬物たちには、言葉のラベルを張っています!その通りになるそうです。

◆農作業もあれこれお手伝いさせてもらいました。移動はこのバギーで!

◆二人乗りのバギーの後ろに立って風を感じながら、植物たちの水撒きへいざ出発!

別の天と地なるところでした。静かに深く感動してしまいました。いろいろな旅のスタイルがあると思う。でもやはり住まうような旅が大好き。もちろん通りすがりのような3日間だけだから、大げさなことは言えませんが・・・来週には飛行機で10時間かけて一度日本に帰国します。今回一緒に行った大ちゃんは2年かけて世界中の有機農法の農家に住込みでまわるそうです。9月には次の国へ・・・人と人の距離の繋がりは単位が存在しないもので、それこそ手あかのついた言葉かもしれませんが『縁』になるのでしょうか。お金の『円』では換算できないもう1つの『縁』という単位をやはり大切にしたいと思う。かけがえのない人たちとは、たとえ遠く離れても、お互いに胸の中で生き続けるものだと・・・家族でも・・・そして、全ての生き物たちの許と笑顔の下で自分が存在していることも・・・ここにはもう1つの別天地も存在している本当の意味での別天地でした。