今回の団地シリーズは、「公団団地の最高傑作」とも言われている、
「公団阿佐ヶ谷住宅」
です。
この団地は、東京都杉並区成田東にある、昭和33年竣工の分譲型団地です。
3~4階建ての「中層フラット棟」と、「テラスハウス」で構成されており、閑静な住宅街を杉並高校に向かって進んで行くと、突然姿をあらわす団地です。
この「公団阿佐ヶ谷住宅」、何故、ここまで有名なのか?
それは、テラスハウスの設計を、超有名建築家である「前川國男建築設計事務所」が設計したからなのです。
しかし、それだけではありません。
前回、「公団高根台団地」の記事で紹介した「津端修一」氏が、団地の配置計画を手がけたのです!!
まさに巨匠2人による「夢のコラボ」団地
50年も前に、公団は、今流行りの「デザイナーズ」団地を作っていたのです
そんな訳で、この団地には、団地マニアのみならず、建築学科の学生さんや、土木造園などの学生さんが、よく見学にやって来るそうです。
まずは、団地の案内板。
朽ち果てた感がたまりません。
団地の中央に中層フラット棟が数棟あり、その周囲をテラスハウスで囲んでいるような配置になっています。
言わずもがな、全ての住棟は「南」向きです。
「給水塔」。
本当に、この「給水塔」は、色も形も美しい
でれすけは、このタイプの給水塔が一番好きです。
昔、でれすけが住んでいた公団団地も、このタイプの「給水塔」でした。
見た目から「バット型」と呼ばれることもしばしば…
「中層フラット棟」。
ここも「庇(ひさし)」のあるタイプ。
北側に階段室のある、ごく一般的な住棟。
ベランダの柵が、かなり老朽化してそう…。
分譲団地…ってこともあるのか、サッシは木製ではありません。
この団地の、最大の見所とも言える、「前川國男建築事務所」設計の「テラスハウス」。
赤い三角屋根のオシャレさん
これと同じ建物は、世田谷区南烏山にある「公団烏山第一住宅(団地)」にも存在しています。
住棟番号のフォントがカワイイ
これも「前川國男」デザインの「テラスハウス」。
切妻屋根が可愛らしい
ちなみに、以前書いた記事(「江戸東京たてもの園」)に前川國男の自邸を載せましたが、どことなく、前川氏の自邸を髣髴とさせるデザインです。
つつじがとっても綺麗です。
住民の退去が完了した建物には、板が打ち付けられ、侵入できないようになっています…。
毎年、春になると美しい花を咲かせ、住民の目を楽しませていたであろうつつじ。
この家に住んでいた住民は、もう、この美しいつつじを見ることもないのでしょう…。
このテラスハウスも、退去完了。
南側の窓にも、板が打ち付けられています。
もう、この家には誰も帰ってはきません。
このテラスハウスは、今、静かに永遠の眠りにつこうとしています…。
このテラスハウスは、「公団デザイン」。
でれすけは、烏山第一に友人がおり、前川デザインのテラスハウス内には入ったことがあるのですが、この「公団デザイン」のテラスハウスの中には入ったことがありません。
…一度でイイから入ってみたかった
前川デザインのテラスハウス&中層フラット棟の住棟番号が「黒」だったのに対して、「公団デザイン」の住棟番号の色は「茶色」。
「公団デザイン」のテラスハウスも、立ち退き完了。
ちなみに、「公団デザイン」のテラスハウスの17号棟の住棟番号のカラーは「青」。
このフォント&カラーは、でれすけが住んでいた公団団地のものと一緒
思わず目頭が熱くなるでれすけ…
それにしても、緑の多い団地です。
団地に緑がある…って言うよりは、緑の中に団地を建てた…って感じ。
この団地も、もうすぐ取り壊されてしまいます。
テラスハウスはほとんど立ち退きが完了しています。
50年前に建てられた「デザイナーズ団地」も、もう、見納めです…。
「公団阿佐ヶ谷住宅」
です。
この団地は、東京都杉並区成田東にある、昭和33年竣工の分譲型団地です。
3~4階建ての「中層フラット棟」と、「テラスハウス」で構成されており、閑静な住宅街を杉並高校に向かって進んで行くと、突然姿をあらわす団地です。
この「公団阿佐ヶ谷住宅」、何故、ここまで有名なのか?
それは、テラスハウスの設計を、超有名建築家である「前川國男建築設計事務所」が設計したからなのです。
しかし、それだけではありません。
前回、「公団高根台団地」の記事で紹介した「津端修一」氏が、団地の配置計画を手がけたのです!!
まさに巨匠2人による「夢のコラボ」団地
50年も前に、公団は、今流行りの「デザイナーズ」団地を作っていたのです
そんな訳で、この団地には、団地マニアのみならず、建築学科の学生さんや、土木造園などの学生さんが、よく見学にやって来るそうです。
まずは、団地の案内板。
朽ち果てた感がたまりません。
団地の中央に中層フラット棟が数棟あり、その周囲をテラスハウスで囲んでいるような配置になっています。
言わずもがな、全ての住棟は「南」向きです。
「給水塔」。
本当に、この「給水塔」は、色も形も美しい
でれすけは、このタイプの給水塔が一番好きです。
昔、でれすけが住んでいた公団団地も、このタイプの「給水塔」でした。
見た目から「バット型」と呼ばれることもしばしば…
「中層フラット棟」。
ここも「庇(ひさし)」のあるタイプ。
北側に階段室のある、ごく一般的な住棟。
ベランダの柵が、かなり老朽化してそう…。
分譲団地…ってこともあるのか、サッシは木製ではありません。
この団地の、最大の見所とも言える、「前川國男建築事務所」設計の「テラスハウス」。
赤い三角屋根のオシャレさん
これと同じ建物は、世田谷区南烏山にある「公団烏山第一住宅(団地)」にも存在しています。
住棟番号のフォントがカワイイ
これも「前川國男」デザインの「テラスハウス」。
切妻屋根が可愛らしい
ちなみに、以前書いた記事(「江戸東京たてもの園」)に前川國男の自邸を載せましたが、どことなく、前川氏の自邸を髣髴とさせるデザインです。
つつじがとっても綺麗です。
住民の退去が完了した建物には、板が打ち付けられ、侵入できないようになっています…。
毎年、春になると美しい花を咲かせ、住民の目を楽しませていたであろうつつじ。
この家に住んでいた住民は、もう、この美しいつつじを見ることもないのでしょう…。
このテラスハウスも、退去完了。
南側の窓にも、板が打ち付けられています。
もう、この家には誰も帰ってはきません。
このテラスハウスは、今、静かに永遠の眠りにつこうとしています…。
このテラスハウスは、「公団デザイン」。
でれすけは、烏山第一に友人がおり、前川デザインのテラスハウス内には入ったことがあるのですが、この「公団デザイン」のテラスハウスの中には入ったことがありません。
…一度でイイから入ってみたかった
前川デザインのテラスハウス&中層フラット棟の住棟番号が「黒」だったのに対して、「公団デザイン」の住棟番号の色は「茶色」。
「公団デザイン」のテラスハウスも、立ち退き完了。
ちなみに、「公団デザイン」のテラスハウスの17号棟の住棟番号のカラーは「青」。
このフォント&カラーは、でれすけが住んでいた公団団地のものと一緒
思わず目頭が熱くなるでれすけ…
それにしても、緑の多い団地です。
団地に緑がある…って言うよりは、緑の中に団地を建てた…って感じ。
この団地も、もうすぐ取り壊されてしまいます。
テラスハウスはほとんど立ち退きが完了しています。
50年前に建てられた「デザイナーズ団地」も、もう、見納めです…。