(asahi.com
記事より)
鳩山代表が、「
2020年の中期目標として、CO2を90年比で25%削減する」と、講演で宣言しました。
「中期目標についても、温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、2020年までに1990年比25%削減をめざします。
これは、我々のマニフェストに掲げた政権公約であり、政治の意思として、あらゆる政策を総動員して実現をめざしていく決意です。」
(
スピーチ全文より抜粋)
日本の環境政策の歴史上、おそらく初めて世界からまともに評価された宣言を行いました。
IPCCラジェンドラ・パチャウリ議長「鳩山氏の発言に勇気づけられた」
英国ミリバンド外相「日本の決断は非常に意義深い」
EU議長国スウェーデン カールグレン環境相「期待が持てる」「(COP15の)国際交渉に弾みがつく」
ニューヨーク・タイムズ「他国にも野心的な目標設定を迫ることになる」
これまでは「90年比8%減」だったので、政権交代した甲斐があります。
ちなみに、EUは「90年比20%減。各国が新たな温暖化対策に合意すれば30%に引き上げ」で、ドイツ単独では40%減を目標にしています。
社民党、国民新党との連立合意文書では、<地球温暖化対策の推進>として、
「・国内の地球温暖化対策を推進し、環境技術の研究開発・実用化を進め、既存技術を含めてその
技術の普及を図るための仕組みを創設し、雇用を創出する新産業として育成を図る。
・
新エネルギーの開発・普及、省エネルギー推進等に、幅広い国民参加のもとで積極的に取り組む。」
などとなっています。
「環境家計簿」や「一日一人○gCO2ダイエット」などの
啓蒙キャンペーンでなく、法律や税制を組み替えて、実際に産業活動がグリーンに変わっていくような社会の仕組みが作れるかが注目です。
しかし、電力総連、自動車総連など経済界は「コストがかかりすぎる」という趣旨の反対をしています。
この期に及んでそんなことを言っていては、逆にグリーンニューディールの新たなビジネス競争をしている世界から、遠く置いていかれるのではないでしょうか。
太陽光発電が数年前にドイツに抜かれ、風力発電は完全に出遅れました。
目標が骨抜きにならないように、本気で取り組むことを期待します。