晴れ女☆彡

まだまだ、修行中!

ときからの 浮遊

2011-08-13 04:49:09 | 管理人

2011/08/13

残暑 お見舞い申し上げます。 
格別に暑いこの夏、どこに祈ってよいのやら わかりません。
それでも お盆です。
同じときを共有した皆様との断ち切られた思いだけが消えてゆかない。

過日、住み着いた子猫を連れて消えた行った野良さんや
災禍に出会って送っていった猫たちもお盆には戻ってくるよ、と
お寺さんのおばあさんに聞かされた。

どの瞬間も消えない、
積み重なっていくだけ、
惜別の想いは時には重く、苦しく残されたものの心を揺さぶる。
共に生きた証だよ、と慰められた。

明日ばかりを追いかけて走り回っていた時代を経て、
立ち止まったときに 初めて周囲の景色が見えた。
そんな時に作ったものです。
今年は多くの知人やら大きな災害の影響なのか、再掲してみたくなった。

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《 ときからの浮遊  》    


風にあおられて たいまつが燃える   
月は右天中空  今日は半舷       
暦がつたえる  盆の入りなのに    
おかしな事象が 素のままにある    

いつしか盆の火 ここにある        
ちろりと残り火 消え惑い 消えてなるかとゆらぎつつ
送られるまでの ひと遊び        
***                      
心残さず燃え尽きて 白く乾いた灰となり
きみの暮らしを見守ろう
きみは私と共にある  
きみは私と共にある  
******         
きみは          
私と           
共に           
ある           
***            
燃える火の オレンジ赤の勢いに    
なぜだかふっとほほが緩む
消えた猫たちも帰ってきたと
老女のつぶやきが 焔となって揺れた  

お盆は旧暦
いいえ,
後人の都合なのだ
風土に根付いた 彼岸と岸がつながるとき
消えた命の瞬きが びりりと肌に伝わり
しばしの交わりを呼び戻す

ここにいるのだ* ここにいたのよ
帰って来い  * 帰るところはここ
私はここにいる* ここにいたのね
ちゃんといるね* ちゃんといるのだわ

一人じゃ迎えられぬ 盆の火を
共に分かち合える 思い出の人・人・人
足を運べば そこ、ここに立ち上る
   彼岸へ消えた 吾が愛たち

盆の火が運ぶ
手触りも重さも冷たさも温かさも
手触りも・重さも・冷たさも・温かさも

誰にさえぎられることもなく
ますぐにつながる指の先に 浮いて遊ぶ君は
     満ちているかい?
     足りているかい?
そう、  足りているのね 
 よかったよ、安心した
 また 盆の火につられておいで、きっとだよ…  

       (by =Bon=
flash作品です。音量にご注意ください。

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  いつしか盆の火 ここにある・・・ 
  この年の盆、
  消えたものたちが帰ってきた
  そんなおもいで迎え火をたき
  なんとはなしに
  やすらいで送り火をたいた

  決して特別なことではなく
  日本に生まれて
  この土に帰っていく生命を慈しむ
  そんな やさしい風習だと思えた

  年を重ねて
  送った生命への惜別の情は
  病んでみたこの年、
  格別に温かくしみた

  そんな気持ちで
  紅く燃える盆の火、
  ときを越えて 漂ってみる・・・
 
  よかったよ、安心したよ

 ※そう、私自身の安心が得られるので、お盆の間、真っ赤なサイトに浸ります。

   熱中症にはくれぐれもご注意。
   盆を過ぎると 秋が近いそうです、
   日本の四季は 次の季節があればこそ、
   耐え難いときも 押し流してゆきますね。

   たくさんの人と共に この盆を送りたいと思います。
   お墓の周囲は大渋滞、多くの人々がともに祈っています。
   墓前では 気がつけば願い事ばかり、という川柳もありました。

   誰かのためでなく、
   優しい日本の風習だなぁと思った次第。
   日本全体が お盆ですね。

       まったく、暑い!  慣れていくのが怖いね

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