沖永良部島の内城の泉川という地区にあるウファと呼ばれる世之主の墓の石積が、今月初めに崩落しているのが見つかりました。
この墓は琉球式の納骨堂を持ったお墓で、当家のご先祖様が眠っているといわれています。
現在は鹿児島県の指定文化財となっており、墓の構造や建造年代を特定するための調査などが行われています。
その調査のために生い茂っていた木々が全て伐採され、そのおかげで墓の全貌が見えたのは良かったのですが、今回の崩落はこれらの木々が伐採されたことによる影響だという声もあがっているようです。
奄美新聞社より
木々の伐採についてはVol.160でも書きましたが、木々の根が石積を押し出して崩してしまう可能性もあるので、そのために伐採したということもあるようです。崩落した箇所は、根っこを残していたようですね。
奄美新聞社より
そういえば、1800年代にも場所は分かりませんが石積が崩落して、納骨堂の遺骨を近くにあるチュラドゥールに全部移動したことがあったとのことでしたので、もしかして同じ場所が崩落したのか?
いずれにしても、この状況のままで更に崩落が進むのが心配です。台風の季節でなかったことだけは救いですが、それでも今の季節は雨風が強い日も多いようです。
歴史的価値の高いお墓だと思いますし、何より埋葬されている世之主が泣いている気がします。早く対応をしてほしいですね。