令和4年8月6日(土)午前10時から12時、
高椋コミュニティーセンターにて講演会に参加してきました。
演題:「豊原寺の仏像について」
講師:河村健史文化財調査委員
豊原寺木造阿弥陀如来坐像・豊原寺木造薬師如来坐像(坂井市指定文化財彫刻)
豊原寺木造阿弥陀如来坐像
平安時代末期から鎌倉時代初期の12世紀末ごろの仏像と考えられます。
定朝様式(じょうちょうようしき)完成以降の作で、都の影響を強く受けた作風です。
浄土信仰を背景に作られた仏像と考えられ、豊原寺と浄土信仰を考える上でも重要な仏像です。
豊原寺木造薬師如来坐像
10世紀から11世紀頃に作られた作で、一部に平安初期の古い様相(肉厚な重厚感や奥行き等)が見られます。
風貌は独特で、中央(都)風の像とは一点を画し、地方色を濃厚に示しています。また、
像底板に銘があり、江戸時代には豊原寺講堂の本尊であったことが分かっています。
かつて豊原寺は白山信仰の有力な拠点で豊原三千坊と言われるほどの僧兵集団を抱えていたが、
1575年、一向一揆の味方をしたかどで織田信長により焼き払われ滅亡。
柴田勝家の甥である柴田勝豊が豊原寺跡に入り豊原城を築く。
1576年、柴田勝豊は新たに丸岡城を築く。
豊原寺跡 | 地域資源デジタルアーカイブによる知の拠点形成のための基盤整備事業
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