議長が決まらない状況が続いていた米下院議会では、
15回目の投票で過半数の票を獲得して
議長に McCarthy氏が選出された。
議長選出の投票が10回以上繰り返されるという
164年ぶりの異例の事態だった。
14回目までの投票で「McCarthy氏」に反対するグループは棄権を
選び過半数まであと1票に迫っていた。
このあと、トランプ氏の元弁護団だったMarjorie Taylor Greene
議員が、反対派の一人Matt Rosendale 議員に電話で話をする
ようにしていた。
その電話の相手は?
スマホを拡大すると「DT」(Donald Trump)だった。
その後、15回目の投票に入り 216-212で結着がついた。
投票では「Freedom Caucus」と呼ばれるグループ20名
(新聞では極右組織と言われるが、共和党のまともな保守)
が中心になり、McCarthy氏に徹底抗戦した。
その理由は、McCarthy氏はRINO(名ばかりの共和党員)で
大きな実績はなく、議長就任後の民主党寄りの政策を阻止するため。
舞台裏で「Freedom Caucus」と「McCarthy氏ら」と何回も
交渉し、「Freedom Caucus」が大きな成果を得た。
その一つに、下院議長の「議長罷免動議」をだれでも提出できる
仕組みに合意。
以前は可能であったが前議長のペロシ氏が廃止した。
これによりMcCarthy氏が一瞬でも気の抜けたこと
(民主党寄り)をしたら首にすることができる。
もし、McCarthy氏の不信任決議が出てきたら、下院
過半数の信任票(218票)を得ることが必要で、議長選びの
投票を見ると信任は難しいことになる。
今後の米下院議会の仕事として
・ 腐敗したFBI の予算削減
・ 民主党が増やした87,000人の国税庁職員の削減
・ ウクライナへの資金援助しない
・ 2021/01/06 の14,000時間分のデータ公開
(前議長のペロシはビデオを隠していた)
・ ファウチを詐欺罪で起訴
曇 のち 晴