先日、
カットソーパターン基礎講座の
第3期生募集をさせて頂きましたが、
それをご覧頂いた方の中には
洋裁とカットソーの区別がつかない方も
多いように感じましたので
その違いを書かせて頂こうと思います。
カットソーと言っても
良く分からない方には、
ニットソーイングとかロックミシンソーイング
と、言えば分かりやすいでしょうか?
どちらの言い方も、
登録商標されている場合もあり、
敢えて私の場合は、
カットソーと言っている次第です。
では、
カットソーと洋裁の違いって何なのでしょう。
どちらも
洋服を作ることに変わりはありませんし、
最近は見た目にも
区別がつきにくくなっています。
大きな違いは、
カットソーは伸びのあるニットを使用し、
ロックミシンで縫い合わせる事です。
その作り方は、
縫い代付きの正確な型紙を
ニット生地の上におき
文鎮で押さえて
カッターなどで正確に裁断し、
専用クリップで止め、
そのままロックミシンで縫い合わせます。
洋裁と違い、面倒な印付けも殆ど無く、
まち針も使用しません。
その為、
簡単なTシャツやチュニック等であれば
初めての方でも1~2時間程度で
作ることが出来るのです。
また、型紙は、
ニットの伸びを考慮・計算し
正確な縫い代をつけて
出来るだけ簡略化して作ります。
元々は大量生産向けに考えられた
既製服の技術なんです。
ロックミシンでの縫い合わせは
普通のミシンの縫い目に比べて弱く、
伸びのない生地では出来ません。
しかし、
ニットは伸びるため、
縫い目にかかる力が分散されて
ロックミシンのみでも縫い合わせが
可能なのです。
昔は、カットソーというと
カジュアルなTシャツやトレーナー
ジャージの上下と言ったイメージでしたが、
最近はお洒落なお洋服が沢山あり、
ブティックで売られている既製服の殆どが
カットソーだったりします。
殆どの方が区別がつかないため、
生徒さんの中にも、暫くして
ご自分の持っている洋服の殆どが
カットソーだったと
驚かれる方も多いです。
最近では、
カットソー教室も沢山ありますし
習っておられる方も多いと思います。
しかし、洋裁のように、
原型からご自分でパターンを作る、と言う
教室等は余りないと思います。
出来合の型紙を使用しての制作では
限界があります。
もっと体型に合った作品を作りたい。
ご自分好みのデザインで作品を作りたい。
色々なアレンジを楽しみたい。
そんな生徒さんの要望にお応えしようと
私なりのカットソー原型を考案し、
デザインに沿った製図の仕方を
お伝えしたく、募集させて頂きました。
長々と書いてしまいましたが、
ご理解頂けたでしょうか?
それでも良く分からない、
と、言う方は
洋裁とカットソーは
型紙の作り方も、縫製の仕方も
全く異なるものだ。と
それだけ覚えて頂けたらと思います。
さて、
生徒作品のご紹介ですが、
下は昨日ご紹介させて頂いた作品の
残りニットに、
無地ニットを足して作られたもので
袖口にはレースを縫い付けた
フレンチスリーブTシャツです。
とても上品な作品になりましたね。
今日は私用で一日出かけます。
ありがとうございます。
応援ポチよろしくお願いいたします。
よくわかりました。ここのブログを見るまでは、本当に
違いがわからなかったです。洋裁は少しかじった程度です。
孫の幼稚園グッズを 作ったあたりから、もう
あまりミシンを動かすことも、なくなりました。
分かって頂けて良かったです。
縫い物が趣味、という方以外はそうですよね。
ご自分が今、一番やりたいと思うこと。
楽しいと思うことをするのが大切だと思います。
人生悔いの無いようにしたいですね。