気落ちした足取りで、うらぶれたグリフォン亭に戻ると、短くなったロウソクに火を灯し、水を飲みながらクッキーを食べた。甘く、たっぷりとした厚さのクッキーは、アリエナが食べたどんなクッキーよりも、おいしく思えた。紙包みいっぱいのクッキーは、あっという間になくなってしまった。食べてしまってから、アリエナは後悔した。明日、わたしなにを食べればいいのかしら。しかし、くやんでみても、後の祭りだった。アリエナは、自分の愚かさに悲しくなった。いつまでも、いつでも食べ物があるなんてことは、もう昔のことなのよ。と、アリエナは、ロウソクの揺れる炎を見ながら、自分に言い聞かせた。
翌朝、空腹で、まだ窓が朝露に濡れている頃目を覚ますと、アリエナはベッドの上で体を起こし、ふっとため息をついた。
「あーあ。せっかく、ほかほかのクッキーが焼き上がったと思ったのに……」
アリエナは、はっと目を開くと、そうだと大きな声を上げた。
(わたし、クッキーが焼けるのよ。もしかしたら、買ってもらえるかもしれない)
夢枕で、アリエナは母のアリスと一緒に、クッキーを焼いていた。生前の母は、クッキーを作るのがとても上手だった。アリエナは、いつの頃からか、その母親を手伝って、クッキーを作るようになっていた。母親が亡くなってからは、まったく作らなくなったが、アリエナの心の中には、あの時の思い出と、一度などは名人の母に褒められたこともあるその作り方を、しっかりと脳裏に留めていた。
「けど、もう小麦粉は使ってしまったわ――」
名案がひらめいた矢先、材料がないことに気がついたアリエナは、またばったりとベッドに倒れた。
「でも、待って……」
アリエナはすぐに体を起こすと、温かいベッドを思い切って抜け出し、脱ぎ捨ててあった服を急いで身につけた。ボタンをつけるのも早々に、アリエナは肌寒い外に飛びだした。
(オモラさんに頼めば。もしかしたら力を貸してくれるかもしれない)そう思うと、空腹も忘れるほど一心に、オモラの家を目指した。
――――――
オモラの家は、思ったより遠かった。到着したときには、もう山男達は仕事に出かけた後だった。誰もいない家に入ったアリエナは、床の上で丸くなっているアリスを見つけただけだった。
――しょうがないわ。と、あきらめかけていると、不意にオモラが戻って来た。
「びっくりした、アリエナじゃない。どうしたの、お腹でもすいたのかい」
アリエナはどきりとしたが、「いいえ」と首を振ると、言った。
「オモラさん。わたし、いいこと思いついたんです。それで、もし力を貸してくれたらと思って、来たんです」
「まあ、お座りよ」オモラは椅子をすすめると、スープの残りを火にかけた。
「こんな朝早くから、どんないいことを思いついたんだい」
「あの、わたし、クッキーを作ろうと思うんです」と、アリエナは、スープをかき混ぜているオモラに言った。
「クッキーかい」と、オモラは聞き返した。
「はい」と、アリエナは心細げにうなずいた。
やれほれ。
にんじん買いに地元のスーパー。
越してきてから3回目・・・。
ふと目に付いたアイスコーヒーのボトル。。
思うけど、ペットボトルのブラックコーヒーに比べて
アイスコーヒーのボトルのほうが
おいしいような気がしない??
妙にカフェインぽくないし、まろやかで、飲み口もいいし、
液状のクリームやらガムシロップ入れて味変してもいいしさ。。
で、アイスコーヒーのブラックが
どうして自販機にラインナップされてないんか、不満。。
コンビニでも、ボトルコーヒーの500mmサイズはあるのに、
アイスコーヒーはリッターボトルしかない??
にゃろお。
責任者出てこい。
ほんとに出てきたら逃げるけどね。
でも、アイスコーヒーのボトルも売ってほしいなぁ。。
うまいんだからさ。