知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

多様な視点で考えるスキルを身につける。

2022年08月25日 | スキルアップ
日本の弱点は、
 極端から極端に走る
ということです。

日本国民の
 周りを気にする同調性や、誠実かつ素直で、従順である
という気質は、
 マナーのよいお行儀のよい国民
という面の他、
 悪い人に利用されると、恐ろしい集団となる
という面を持ちます。

集団となると、凶暴化するという
 集団暴徒化論
により、
 さらに、恐ろしい集団
となる。


軍国主義の時代、
 日本国民の大多数は、軍に賛同し、
 日本がイギリス領やフランス領を解放して日本の植民地化する
ことを喜んでいました。

そのときの大勝利の様子を、朝日新聞や毎日新聞も大喜びで、報じています。

その後、
 日本が敗れ、GHQの統治下になるやいなや
 手のひら返し。

 今度は、共産主義のようなリベラルこそがインテリである。
 少しでも愛国心を口にしようものなら、極右思想だとか、歴史修正主義者だと罵られる。
 祝日に国旗を立てようものなら、軍国主義者。
 国歌を卒業式で歌うことさえ、教師は拒否する。

 自分の国を愛せない人は、アイデンティティーを築けない。

外国人と話すと、
 いかに自分の国を愛しているか
が分かります。

こちらから見れば、それほどよい国かなと思うような国でも、
 自分の国を悪く言う人はあまりいません。
なぜなら、
 自分の生まれた国で、その国の国籍を有している
からです。

だから、それほどよいとは思わないけどなと、
 口に出してはいけない
わけです。
その人の誇りやアイデンティティーを傷つけてしまうからです。

日本の場合、メディアやリベラリストを中心に、
 生活環境は、世界最高レベルであり、非常に恵まれた国
であるのに、
 そのことが当たり前である
と感じて、
 ありがたみを感じていない
ため、
 なんやかんや批判すべき所を探し、文句ばかり言っている。

 戦争を起こし、他国を侵略した悪い国である
という植え付けられた教育により、
 自国に誇りを持つこと自体を否定する
という極端な方向に行っているわけです。

世界史を勉強すれば、
 日本が行ったことは、帝国主義の時代のもとではやむを得ない
ことであり、
 イギリス、フランスなどの植民地経営と日本の植民地経営との差を学べば、
 もう少しバランスが取れた考え方ができる
と思います。

東京裁判は、国際法のルールからすれば、事後法による処罰であることは否定できないですし、
 原爆投下による民間人の大量殺戮が違法であることは、当時の国際法からも明白です。
ソ連のシベリア捕虜の扱いも国際法上違法であり、戦争終結後すぐに帰国を認めなかったことも違法です。

国際法学者の見解としては、
 超法規的な措置
として、
 東京裁判は是認される
というもので、
 原爆投下は、日本国民が違法性を問わないことに同意した
という構成ですが、
 そんな理由が受け入れられるのなら、戦勝国が行ったどんな野蛮な行為も、
 敗戦国が受け入れざるを得ない講和条約に、同意条項を盛り込むことで是認されてしまう
ことになります。

国際法上の違法性は、
 超法規的な措置や敗戦国の同意に関係なく、
 ジェノサイド条約同様、人道的に行ってはならないことを定めたもの(自然法)
に基づくものと考えるのが当然だと思います。

ただ、
 国際法は、結局、弱肉強食の強者の論理
で成り立っている。

そのことを国際法学者は、理解しつつも、
 何らかの理論としてまとめなければ、「国際法」という学問の体をなさない
ので、
 超法規的な措置、敗戦国の同意
など無理矢理、理由を付けているわけです。

 国際法は、強者が行うことは適法です。
以上

これでは、
 学問にならなくなってしまいます。

ただ、実際は、そうです。

ロシアがウクライナを攻め続けているのも、
 核を持つロシアを壊滅できる強制力がない
ためです。

国際司法裁判所で違法と認定された場合、
 何日以内に是正措置に従わない場合は、その国を一瞬で壊滅させます
ということになれば、
 従わざるを得ない
ので、
 戦争が終結する
ことになります。

 国際法を学んでいくと、結局、強制力が無いので、意味ないんじゃ?
という疑惑を抱くことになるはずです。

中国も南シナ海の領有権など、国際機関の判断を無視し続けています。

こういう話を聞くと、中国に対する危機感も高まると思います。

ただ、メディアは、
 中国の危険性についてあまり報道しません。

そのため、
 一方的な情報のみを与えられた国民は、メディアが望む思想を抱くようにコントロールされる
ことになります。

 メディアによって、極端に思想統制がなされている
わけです。

多様な情報を入手し、
 多様な視点で物事を考える
ことで、
 バランスを取った判断がなせる
ようになる。

今の日本に必要なのは、
 戦後、極端に、左翼化したメディアを改革し、バランスの取れた報道
を行うようにすることだと思います。

もちろん、
 今の常識から考えれば、帝国主義の時代は他国を侵略し、自国のものにする
ということなので、
 謝罪すべきである
と思います。

 他の国も侵略したんだから、うちが侵略してもいいだろ、
 前の侵略者よりは、よい生活を保障するから
と言われ、暮らしがよくなっても、
 民族の誇りは傷つけられる
ことになるからです。

この当たりの内容は、北岡伸一教授の本に書かれていました。
バランスとの取れた歴史学者だと思います。
(左翼の教授からは国際機関や政府の諮問機関などに参加しているので、
御用学者だと批判されていますが、
このような批判されること自体が、バランスが取れた優秀な学者である証拠です。)

ただ、
 帝国主義の時代は、植民地を保有することで、
 経済力や外交力を得て、大国として評価されていた
ことも事実です。
そして、
 大国にならなければ、自らも侵略され、植民地化されるおそれがある。
 そういう時代であったということも忘れるべきではない
ということです。

弱肉強食の帝国主義の時代は、
 今よりもさらに、食うか食われるか
 資源の争奪戦に勝つためには、ガンガン侵略していきます。

また、
 日本が東南アジアやインドで、イギリス、フランスを徹底的に叩き潰した
ため、
 戦後、独立の気運が高まり、東南アジアやインドは、アフリカより早く植民地から解放された
ということも事実です。

東南アジア諸国が、現在も親日であるのも、そういう背景事情があります。
朝鮮もソ連の植民地になった後に、日本が併合していたのであれば、
見方が変わった可能性はあります。

物事は、別の角度から見ると、違って見えるので、
 様々な角度から見て、それに対し、どういう評価をするかは、自分の判断で行う
とよいと思います。

絶対的な悪や絶対的な善などなく、
 そういう一方的な善や悪を植え付けるのは、カルトなどの詐欺師である
ため、警戒感を持って臨むべきです。
コメント
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