ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

バイオパーク

2004年03月28日 | ゆきちゃんの日記
この所、仕事が忙しくて
休日も出勤していたゆきpapaです。 

今日も出勤だったのですが、
早く帰れそうだから由紀子をどこかへ連れて行ってくれると
電話がかかってきました。 

やった~~~!(≧ ≦)Ω ヨッシャ! 

ずっと連れて行きたいと思っていた
「バイオパーク」に行くことにして
急いで準備をしました。 

由紀子も珍しく2つ返事で行くことを了解してくれたし・・・。 

我が家からバイオパークまで約1時間かかりますが、
車に乗っていればご機嫌な由紀子なので
出かけてしまえばこちらのものです。
( ̄ー ̄)ニヤリ 
 
バイオパークはいろいろな動物がオリでの中ではなく、
自然な形で飼われていて、
触ることが出来ます。 

イベントもいろいろあっていて、
最近のイベントは羊ショー。 

犬が羊を追い込むところや、
羊の毛を刈るところを見せてくれます。 


由紀子も羊の毛のふわふわを触って上機嫌でした。 

それと、由紀子が大好きな
真っ白なウサギに逢えたのも嬉しかったみたいです。 


白いウサギは小学校2年生の時の交流学級の担任の先生が
ウサギの赤ちゃんを教室で飼ってくださっていたのですが、
そのときに「白ちゃん」と名づけられていた
ウサギが由紀子のお気に入りでした。 

あれから、うさぎ・・・
特に真っ白なウサギが大好きになりました。 
 

他にもキリンがいたり、カバがいたり・・・。
ねずみのお化けのようなのがいたり(笑) 


久しぶりに屋外でのびのびした楽しい一日になりました。 

ただ、ここは山を開いて作ってあるので、
ずっと山登りの感じです。 

家に着いたときにはクタクタになってしまった母でした。 



先日の日記に由紀子が歌う
アトムのエンディング曲の歌詞を書きましたが、 

今日でアトムが終わりました。 

最終回のエンディング・・・
今日で聞き納めだと由紀子に話しながら聞いていると
いつもと歌詞が違いました。
たぶん2番の歌詞です。 
 

♪なぜ、なぜ
心をひらくと 笑顔になる

なぜ、なぜ
笑顔をみてると 勇気になる♪


そうか、この歌は最後は
笑顔で前に進んでいく歌だったのか・・・・。 

春休みになってだんだん落ち着いてきた由紀子の気持ちと、
この歌が重なってとても感激してしまいました・・・。 
 

母がいっぱい泣き言を書いてしまったので、
K村先生に心配をおかけしてしまいました。

ごめんなさい!m(._.)m  

「先生! 由紀子はきっと新しい先生とも
いい関係を作って笑顔で学校に行けると思います。
先生も新しい学校でがんばってください!」

p(*^-^*)q がんばっ♪ 


=END=
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おねえさん

2004年03月25日 | ゆきちゃんの日記
休みになると
ず~~~~っと、家の中にいるゆきちゃん。 

春休み初日から退屈しています。 

でも、どこかへ行こうと誘っても返事は全て

「行かないの!」 

無理に連れ出すことも出来ますが、
今日は外は雨です。 

母も進んで出かけたい気にはなりません。 

そんな退屈している由紀子がお口をもぐもぐしています。 

また何か口に入れているようです。 

「ゆきちゃん、ゴックンしないでベェーして!」 
注)「ゴックンしないで」と言わないと
証拠隠滅のために飲み込んでしまうのです。 

すると、口の中から絡まった糸が出てきました。
コタツ布団のキルティングの糸を引っ張って、
ちぎってモグモグしていたようです。 

こんな状況になれている母は
怒る気にもなれず、笑いながら 

「だ~れだぁ~!
こんなものをお口に入れるのは?」と、
くすぐりながら言いました。 

すると由紀子が笑い転げながら 
「○○○○(苗字)おねえちゃん!」と、答えました。(笑) 


最近、おだてる時の言葉に
「おねえさんだねぇ!」が加わっています。

「おねえさん」のという言葉の響きがいいらしく、
すごく嬉しそうな顔をします。
 
ヾ(・・;)ォィォィおねちゃんの由紀子さん! 

おねえちゃんはいろんな物を口に入れないんだよ。 


しかし、
自分の部屋の片付けや、
食後の食器の片付けや、
お風呂上りの一人での着替え、

今日もこの魔法の言葉で機嫌よく上手に出来ました。(笑)


=END= 
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離任式

2004年03月24日 | ゆきちゃんの日記
とうとうK村先生とのお別れの日が来ました。 

朝から、頭をゴンゴン! 

「学校行かないの!!」
 
(ノ◇≦。) ビェーン!! 

大荒れの由紀子です。

かと、思えば突然笑い出したり・・・
ともかく不安定です。

仕方が無いと思いながら、
いつもよりも遅く家を出て学校へ送って行きました。 
 

そして、離任式。 

母は体育館の後ろからそっと見ていました。 

お別れの挨拶が始まって、
K村先生の順番になると
子どもたちの中からすすり泣きが聞こえてきました。 

先生は由紀子だけでなく、
たくさんの子どもたちの支えだった事がよく解りました。 

私は由紀子の様子をずっと見ていましたが
黙って座っているだけでした。 
 
そして、花束贈呈の時が来ました。 

転出される先生にクラスの代表が
一人ずつ出て花束を渡すのですが、
K村先生の場合クラスの在籍者3人と、
その付き添いの子ども、
計4人が壇上に上がりました。
 
花束を持っているのは由紀子です。 

その4人の姿を見ながら先生は泣いていました。 

泣く先生と、
別れをよく理解できなかったり、
淋しさをどう表現したらいいのか解らない子どもたち・・・。 

その情景が涙を誘いました。
 
その後、5年生のお別れの会があったらしいのですが、
そこで由紀子がパニックを起こしました。 

先生が泣く姿を見て動揺したようです。 

パニックではなく、
淋しいと言って泣いてほしい・・・。 

感情を心の外に吐き出してほしいと願う母ですが、
すぐにいつものように現実逃避の由紀子に戻っていました。 
 

最後に5組でお別れをした時も
先生の話しに「はい!」と答えるだけで、
泣く事はありませんでした。 

また、淋しさを心の中に閉じ込めてしまうつもりのようです。 
 
先生、本当にお世話になりました。 
これからも頑張って行きます。 
ありがとうございました。 
 

最近、由紀子が気に入っている曲は
アストロボーイ「鉄腕アトム」の
エンディング曲ボーイズ・ハートです。 

そのさびの部分を繰り返し歌っています。 

♪なぜ、なぜ 
心が痛むと 涙になる。 
 
なぜ、なぜ  
涙が落ちると ひとりになる。♪ 

歌詞の意味がわかって歌っているわけではないと思うのですが、
あまりにもぴったりの曲に、
側で聞いていると複雑な気持ちになります。


=END=
 
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淋しい!!o(´^`)o ウー

2004年03月21日 | ゆきちゃんの日記
聞発表があったので、やっと日記が書けます。 

担任のK村先生が転勤になりました。
。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。 

この数日ショックで・・・母子で落ち込んでいます。 
 

卒業式の次の日、
由紀子が登校の時に

「6年生?!6年生?!K村先生は?!」

と、パニックになりました。
 
きっと、以前から先生方の指導の中に
卒業式が終ったら由紀子たちの学年が
6年生の代わりにがんばらなくてはいけない、
と言うようなお話があったのでしょう。 

それを由紀子は、
卒業式がおわったら6年生になると
思い込んだのかもしれません。 

今日からどうなるのか、
先が見えなくなってパニックを起こしてしまったみたいです。 

そして、その動揺の仕方を見て私は、
由紀子が6年生になったら
K村先生がいなくなる事を知っていると思いました。 

以前から転勤の対象になっている事は
K村先生から伺っていましたから、
お別れの話しは時々出ていました。

それをそばで聞いて解っていたのかもしれません。 

『6年生になったらK村先生がいなくなる!』

その不安がパニックを増幅させていました。 
 

まだ、5年生である事と、
いつから6年生になるかをカレンダーを使って教えましたが、
不安は完全に解消できませんでした。 

その日は職員室まで一緒に登校して、
K村先生の所まで送って行きました。 

先生を見て少し落ち着きましたが、
今度は交流学級の3組へ行く事ができません。 

もしかして3組が変わっていたらどうしよう?
その不安がまだ残っていました。 

階段の所で不安と戦う由紀子の後姿がありました。 

そして、またパニックが起きそうになって 

「おかぁさ~~ん!」
(ノ◇≦。)  

と、大声で叫びました。 

K村先生が慌てて走り寄って、
カバンを3組に置いたらすぐに5組へ降りて来るように言いました。

その言葉でいつもの通りだとわかった由紀子は
やっと落ち着いて階段を登って行きました。 
 

この時はまだ先生の転勤の発表はありませんでしたが、
その日の放課後、先生に内示がありました。 
 

受け持っていただいた時から
もしかしたら1年で転勤になるかもしれないと聞いていましたから、
覚悟はしていました。 

でも、あまりに幸せな1年だったから・・・
このままあと1年・・・
そう思わずにはいられませんでした。
 
これから、どうなるのでしょうか? 

誰が次の担任を引き受けてくださるのでしょうか? 

その私の不安はそのまま由紀子に反映されています。 

あの日から、ずっと元気のない由紀子と私。 
 

3月は嫌いです。
由紀子もきっとそうです。 

別ればっかりの3月!

由紀子はこの5年間、
毎年大好きな先生とお別れをしています。

それも、もうなかなか会えないほど離れるお別れを・・・。 

だから、由紀子は解っているのです。

K村先生と別れる事を・・・
別れたらどうなるかを・・・・。 
 

でも、4月になればまた出会いの時が来ます。 

この5年間、いい出会いも経験しています。 

その事も由紀子は知っているはずです。 
 

後10日間ほどとっぷりと淋しさの中に身を置いたら、
また立ち上がって歩き始めたいと思います。 

=END=
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卒業式

2004年03月18日 | ゆきちゃんの日記
卒業式が終りました。 

母はよっぽど保護者席に紛れ込んで
様子を見ようかと思ったのですが、
今日は正装をしていなければ
目立ってしまうので止めにしました。(笑) 

式が終った頃に学校へお迎えに行きました。 

校門の前には、
思い出いっぱいの学校からなかなか離れられない
卒業生とその保護者が残っていて、
卒業式の余韻がいっぱいでした。 

来年の由紀子の姿を想像しながら教室へ向かっていると、
向こうから由紀子が歩いてきました。 

いつもなら「ただいま~!」と言って
私の所に来るのに今日はちょっと元気がありません。 

もしかして泣いてしまったのかも・・・・
そんな不安がよぎりました。 
 

後ろからK村先生が来て式の様子を教えてくださいました。 

由紀子はよくがんばっていたのですが、
PTA会長のお話の途中で我慢ができなくなって
泣いてしまったそうです。 

予行練習と違って、
校長先生やPTA会長さんのお話は長く、
由紀子が想像していたより時間がかかったみたいです。 

プログラムを確認しながら、
ずっと我慢をしていたのでしょうが、
緊張から湧き上がってくるドキドキする感情を
抑えることができなかったようです。 
 

それでも、K村先生が側に来てくださったら
すぐに泣きやんで気持ちを立て直すことができたそうです。 

先生は
「ほんの短い時間で式には影響はありませんでした。」
と言ってくださいました。 

その後は、ちゃんと言葉かけも歌もきちんと済ませて、
後片付けまでがんばることができました。 
 

昨夜は何度も目を覚まして、
独り言をつぶやいていた由紀子・・・。 

どれほど緊張していたかは想像できます。 

誰よりも由紀子自身が
最後まで泣かずに参加したいと思っていただろうとおもいます。 

なのに、自分でもどうにもならない・・・
それが障害ということなのでしょう・・・。 
 

私は今日の由紀子のがんばりに
100点をあげたいと思います。 

最後まで席についていられた事、
パニックを起こしかけたけれど
ちゃんと気持ちを立て直すことができた事。 

本当によくがんばりました。 

先生も一緒に誉めてくださいました。 

初めはしょげていた由紀子も
2人に誉められて、やっと笑顔が戻りました。 

今年のこの経験でお話の長さは解りましたから、
来年の卒業式は大丈夫だと思いたい母です。 
 
しかし、卒業式のお祝いの言葉は
どうしてあんなに長いのでしょうか? 

私も上の二人の娘たちの時に
何度も卒業式を経験していますが、
大人の私でも 
「長い!(ー'`ー;)ムムッ」と思うことがたびたびでした。 

そして、長い話にかぎって涙も出ない!(笑) 

我が家では来年三姉妹そろって卒業です。
 
いろいろな意味で大変です。
(;^_^A アセアセ、 

今年も母はがんばります!!(笑) 
 

K村先生が由紀子のために作ってくださったプログラムを
アップしてみました。 


由紀子が行事に参加する時には
どのような配慮をすればストレスを軽くできるのか、
このプログラムが教えてくれている気がします。 

K村先生、ありがとうございました。 


=END=
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