ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

そうか・・・。

2004年03月16日 | ゆきちゃんの日記
性教育に行ってきました。 

先日のズボン事件をM原先生にお話をしました。 

すると、先生は 

「パンツを脱いだわけではないでしょう?
ゆきちゃんは、まだ、その行動を恥ずかしい事とは
理解できていないと思いますよ。」

と、言われました。 

それは、人に見せてはいけない場所
プライベートゾーンを隠すためにパンツをはいている。

人前で裸になってはいけない・・・、

今の勉強の段階は
そこまでしか行っていないからだと言うことでした。 
 
そうか・・・! 

由紀子の意識はそこまでしか育っていなかったのだった・・・。 

私は由紀子の成長の段階をわすれて、
一人でショックを受けていました。 

これから教えていけばいい事と思えば、
また前に進めます。 
 

今回の事からM原先生もお勉強の中に
着替えをする時の注意を課題の中に入れてくださる事になりました。 

由紀子はまだまだ勉強の途中です。 

ゆっくりスモールステップで
由紀子の成長に付き合って行きます。

=END= 
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タレントの母気分

2004年03月14日 | ゆきちゃんの日記
近所のスーパーで買い物をしていたら
由紀子の同級生のお母さんに会って、
先日の学習発表会での由紀子の歌を誉めていただきました。 

あの学習会の後、
よくいろいろな方に声をかけられることが多くなって、
なんだか、タレントの母の気分です。
o(*^▽^*)oあはっ♪ 


「ゆきちゃんは歌が上手ですねぇ!」

と、声をかけられるたびに親ばかな私は

「そうでしょう!!」といいたい気持ちをぐっと抑えて

「そんな事は無いですよ、
聴いていただいてありがとうございます。」

と答えています。(笑) 

先日もバスの中で
全然面識のないお母さんに声を掛けられてびっくりしたのですが、
そのお母さんの話を聞いて2度びっくりです。 

あの学習会の後、
学校の玄関で由紀子に会ったので
「歌が上手だったねぇ!」と、声をかけたら、
そこで歌を歌って聞かせてくれたというのです。
 
それも間奏つきのフルコーラスで! 

「君をのせて」という曲だったらしいのですが、
歌っている間にチャイムがなって
授業が始まる時間になっても止めず、
とうとう最後まで歌い上げたらしいのです。(笑) 

そのお母さんも直立不動で聞いてくださったそうで・・・。 

「その曲もとても上手で聴き惚れてしまいました。」

といってくださいましたが、
本当に申し訳ありません
(;^_^A アセアセ・・・ 

あれから、家の中でも大きな声で歌を歌うことが多くなりました。 

よほどあの発表が嬉しかったのでしょう。 

そして、やはり大きな自信になったようです。 

由紀子には、
マネージャーの母の許可なく
リサイタルを開かないように注意しておかなくっちゃ!!(笑) 

=END=
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マジックショー

2004年03月13日 | ゆきちゃんの日記
久しぶりに養護学校のボランティアの会へ行ってきました。 

今日の出し物はマジックショー。 



愛好会の方たちの出し物だから、
テレビで見るほどの迫力はないけれど
マジックの種が見えるのではないかという
緊張感がある(笑)ステージでした。 

それでも、上手な人が出てマジックを披露してくれると、
由紀子も身を乗り出して見ていた。 

時々、w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!・・・なんて、びっくりしたりして・・(笑) 

1時間ほどの催し物でしたが、
最後まで静かに席に着いて楽しんできました。 
 
お昼前に会は終ってしまったのですが、
今日はとてもいいお天気で
このまま家に帰るのはもったいないほど・・・。
 
ゆきパパとこのままどこかへ遊びに行こうか・・と、
話をしたのですが由紀子が行ける場所は限られているし、
何の下調べもなしで出かけるのはかなりの勇気がいります。 

いろいろ迷った挙句、
結局いつものスーパーにお買い物に行く事になってしまいました。(笑)
 
でも、由紀子も喜んでたし、
お昼もファミレスで食べたし、
とてもよい一日だったのではないでしょうか?!
o(*^▽^*)o~♪ 


=END=
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羞恥心

2004年03月12日 | ゆきちゃんの日記
お迎えに行った時に、
交流学級の担任のS木先生にお会いして、
おととい由紀子がクラスで巻き起こしてしまった
事件の話を伺いました。

 
それは、給食の時間の事です。 

給食の準備の最中に、
ズボンを前後ろ反対にはいている事に気がついた由紀子が

突然、みんなの前でズボンを脱いで
着替えをしようとしたというのです。 

先生が気がついて慌てて止めたのですが、
間違っている事を許せない由紀子はどうしても止まらず、

「別室で着替えをしよう」

という先生の声も耳には入らなかったようです。 

結局みんなの前でパンツ姿になって
着替えをしてしまった由紀子。 

その様子を見ていたクラスの子どもたちはみんなで笑いました。 

先生はその事について給食の後、
みんなを残して話をしてくださったそうです。 
 

由紀子がどうして急にズボンを着替え始めたのか・・・

それは、間違ったままでいる事が我慢できなくて、
着替えずにはいられなかったから・・・。 

人はしてはいけないとわかっていても、
ついついやってしまう事がある。
 
それを、笑ってはいけない。 

クラスの仲間ならば、
由紀子が恥ずかしい事をした時には笑うのではなく、
ちゃんと教えてやらなくてはいけない。 

れは、見下して教えるのではなく、
仲間として教え合わなければいけない。

『もしも、由紀子が学年集会の場でズボンを下ろして、
学校中のお友達に笑われた時にクラスの仲間として悔しくはないのか?』 

と、いう質問にみんなは悔しいと答えでくれたそうです。 

それならば、笑われるような事の無いように
守ってやらなくてはいけないと、
みんなに話をしてくださったそうです。 
 

私は話を聞きながら
先生がとても暖かい思いやりの指導をしてくださったことに
胸が熱くなりました。

先生のこの姿勢があるから
このクラスの子どもたちはとても優しいのだと
あらためて思いました。 


日ごろからクラスのお友達は
由紀子の事をとても大切にしてくれています。 

歌を上手に歌える事を自分の事のように
他のクラスで自慢をしてくれたり、 

どんな時も誰かが由紀子に目を配ってくれて、
一人ぼっちになる事はありません。

きっと、今日の先生の話を理解してくれて
今まで以上に由紀子を守ってくれると思います。 

いつも思うのですが、
由紀子の回りの子どもたちは
みんな優しく素敵な子どもたちばかりです。

それが
もしかして由紀子の存在が
みんなに影響を与えているとしたら嬉しいと思います。 

いつも守ってもらっている由紀子が
唯一みんなに恩返しをできるとしたら、
それはみんなの中の優しい気持ちを引き出して
大きく膨らませることしかないと思うからです。
 
 
さて、クラスのみんなは話しをしたら解ってくれますが、
問題は由紀子のこの羞恥心のない行動をどうするかです。 

自閉症は羞恥心が育ちにくい障害だといわれています。
 
だから、性教育に力を入れて
恥ずかしいと言うことを教え続けているのですが、
なかなか簡単には行きません。
 
(;-_-) =3 フゥ 

先日、この日記の中でも
性教育が身に着いてきたと喜んだばかりだったのに・・・・。 

今はとりあえずその場面、場面を
ひとつずつどうしたらいいのか教えて行くしかありません。 


S木先生も由紀子に

「給食の時間には着替えをしてはいけません。
どうしても着替えたい時には
誰もいない所に行って着替えをします。」

と、約束をさせてくださったそうです。 

私も由紀子ともう一度
人前で着替えをする時の方法を教えたいと思います。 
 
それと、もう一つ私の反省・・・。 

由紀子が以前から
ズボンの前後ろが解り難いことに気がついていながら、
手立てをしていなかったことです。
 
たった一個の目印の刺繍をしてやれば、
着替えの時に間違える事は無かったのに・・・。 

もう一度、由紀子の身の回りの
再確認もしなくてはいけないと思っています。


=END= 
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よくがんばりました。

2004年03月11日 | ゆきちゃんの日記
卒業式の予行練習が終りました。 

結果は? 
だいじょうぶ!!

由紀子は最後まで席に着いて参加することができました。 

先生と作ったプログラムを手に持って、
一つ一つ式次第を確認しながらだまって座っていられたということでした。 

これで、当日も大丈夫だろうと思います。 

でも、この予行練習に参加する事は
由紀子の大きなプレッシャーになっていたようで、

朝から不安定でたびたび頭を叩く自傷が起こっていたようです。 


K村先生は由紀子の気持ちを察してくださって、
午前中は好きなホットビーズの作成をさせて
気持ちの安定を優先させてくれました。 

のおかげで、午後からの予行練習には
落ち着いて予行練習に参加できました。 


学年の終りももうすぐですから、
たぶんやらなければならない事がいっぱい残っていると思うのですが、
由紀子の中の自立の芽生えを見逃さず、
他の事を少し後回しにしてでも
その事への支援をしてもらえることは
とてもありがたいと思っています。 
 

放課後には大学の歯学部へ行きました。 

八重歯が奇形歯といわれる複雑な形の歯だと解ってから、
定期的に検診と歯の清掃をしてもらいに通っています。 

ここに通いだして半年、
歯医者さんにもすっかり慣れました。
 
これからも、少しずつ少しずつ
由紀子の生活の場を広げる努力は続きます。


=END=
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