2022.4.12
JR梅ヶ谷駅からツヅラト峠方面に向かうと定坂公園という小さい公園があり、道路を挟んだツヅラト峠用の広い駐車場から歩くことにした。
舗装路少し歩いたあと、歩行者用の林道に入る。
近くには川が流れており気持ちいい道だ。
そこからツヅラト峠まで登っていくが、峠自体の標高差は300m程でそれほどキツくない。
峠に着くと近くに見晴台があり、長島湾方面の開けた眺望が確認できる。
紀伊長島駅に向かい峠を下っていくが、途中から石畳道となり伊勢路らしい風景が広がった。
峠を下りきると青紅葉がキレイで、紅葉時期も期待できそうな道となる。
しばらくするとキャンプ場。
芝桜が鮮やかであった。
少し行くと花広場というところがあり、桜はほぼ散ってしまっているが一部満開の桜もあった。
ツヅラト峠登り口からはすでに舗装路であり、このあと行く荷坂峠の登り口まではその状態が続く。
R422をJR紀伊長島駅に至る途中の二郷神社に立ち寄ると、意外に大きな神社であることが分かった。
駅からは今日の昼食場所、道の駅まんぼうへ。
片上池周囲には遊歩道が設けられ、桜の木が多かったがすでに散ってしまっている。
池ではあるが、水は海水?
道の駅名が「まんぼう」なのでマンボウを食べようかとも思ったが、揚げ物しかなかったので刺身定食をいただいた。
あとは、大内山ソフトクリームも購入。
牛乳をふんだんに使用しているのか溶けやすく、こっちのほうが印象に残った。
荷坂峠登り口から荷坂峠までの標高差は200m程であり、楽な峠道であった。
途中、江戸道と明治道の分岐があり、今回は明治道を歩いたが登っている感じがほとんどないくらい平坦な道が続いた。
江戸道は明治道をショートカットしていくので少し急な感じではあるが、たいしたことはなさそう。
荷坂峠は江戸時代(1618年)、 紀州徳川藩主 頼宣公が参勤交代のため開いた道であり、ツヅラト峠と2つの道が使われた。
違うのは、荷坂峠は石畳がない熊野古道であるということ。
道中は少々単調に感じるかも知れない。
また、風が通りにくい峠であったので気温が高い場合はかなりキツイかも。
峠を下りきると、R42を横切り、林道へ。
JR梅ヶ谷駅までは、R42と林道を行ったり来たり。
駅は無人駅で、駅舎もないシンプルさ。
線路を挟んで公園の桜が見下ろせる。
公園横の八柱神社も立派で、近くの川周辺で一休み。
この付近の凛とした雰囲気は最高。
この辺りは、田んぼの水張も始まっており、花もたくさん咲いて春を満喫。
今日は周回ルートで帰りの時間を気にすることなくのんびり歩いたが、25℃の気温がまだ暑さに慣れていない体には、ジワリと堪えた。
このルートは体感的に50%以上は舗装路を歩くことになるが、梅ケ谷駅~定坂公園までののどかな感じが自分好み。
2つの峠道は、伊勢路のイメージである石道区間は長くなく少々単調感は否めないが、植林と自然林の混合林は季節によって表情を変えるだろう。
他の峠道より歩く人は少ないだろうが、それぞれ2つの峠道には保存会があるようで古道を大切にされているのが伺える。
伊勢路については、山道を歩くルートはほぼ歩いた感じで一旦は離れるかと思うが、尾鷲付近の熊野古道ではない古道を探しながら再訪したいと考えている。
すでに、気温が高いこともあり、蜘蛛の巣と虫対策は必要な時期になったことを実感した旅であった。
距離 18.1km、標高差 登り 707m、下り 710m、時間 6時間10分