これは中国で秘密工作を行うのに便利で、近未来では中国でもカレー人気が高まり、ネット上に沢山書き込まれるので検閲の目を逃れられます。
近未来と言えば、メーヴェも既に日本人が試作品を開発しており、これはまだ個人の趣味レベルの様ですが、是非とも国家予算を投じて完成させて欲しいです。
因みに国産ジャンボジェット計画はコロナ禍のせいでポシャッてしまいましたが、化石燃料を大量に燃やす大型機はもう時代遅れなので良かったと思います。
また因みに、朝ドラの「舞いあがれ」がもうすぐフィナーレを迎えますが、ラストは東大阪の町工場が力を合わせてメーヴェを開発したら、夢があって面白いかと思います。
さて、前置きは以上で「Sunの物語」に入ります。
リタメイはメーヴェに乗って東チベットのウラン鉱山に潜入しますが、そこは警戒エリアなので遠くからエンジンを切り滑空して降り立ちます。
それには8000mくらいまで舞いあがる必要があり、そこからの滑空ならば100kmは無音で飛べます。
因みにこの位の高度まではモーターパラグライダーでも上がれ、私も海辺から飛び立って3000mぐらいまで上がったコトがあります。
しかしパラグライダーは羽が柔らかいので、乱気流で潰され数百mも墜落し、かなり怖い思いをしたのでもうそんなムチャはしません。
メーヴェならば羽が潰れる心配はありませんが、滑空速度が速いので寒さ対策は必要になります。
近未来では電熱ジャケットの軽量効率化が進んで、それはソーラーパネル服でスマホの充電も出来るとします。
リタの主な任務は情報収集で、それにはスマホによる撮影がカギを握ります。
前もって潜入していたチベット人SFF隊員は男女2名としますが、彼等はわざと逮捕されてウラン鉱山に送られたので、スマホは持っていません。
リタのスマホはもちろん特別仕様で衛星と繋がり、ディカプリオのスパイ映画「嘘の身」の様に、かなり詳細な衛星画像によってナビゲートされます。
リタは鉱山の山頂付近に降り立ち、闇夜に紛れて囚人宿舎に潜り込みます。
彼女はそこで2人のSFF隊員と協力して囚人達の証言を撮ります。 彼等は大半がチベット人でウイグル人は3割ほど、漢族は数えるほどとします。
男女比は8:2位で、女性はその殆どがチベット人になります。
彼等の証言によると囚人の数は3千人ほどで、鉱山事故や過労死、虐待や病気などによる死亡率は高く、毎月百人は亡くなって新たな囚人が補充されると語られます。
ここを出られる囚人はまず居らず、生き残る為には「再教育」を熱心に奉じて仲間を密告する必要がありました。
しかし、このウラン鉱山に送られる様な囚人は大半が「筋金入り」で、かつての「労働改造所」を生き抜いて来た者も居りました。
そうした強者達は少ない食糧でも過酷なノルマを達成できましたが、ウラン採掘による被曝で弱ってしまい、自分の死期を悟って最期に反乱を試みようとしていました。
チベット人SFF隊員はその準備を着々と進めており、「戦いの女神カーリー」の到着によって遂に決起の時を迎えます。