kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

悪い事ばっかりじゃないんです

2017-06-01 15:38:58 | 介護
遂に自分の苗字までわからなくなってきた



今のところ”まだらボケ”だけど

今後どんどん進んでいくことは

多分間違いない

どうする?わたし・・・

でもね

認知症は悪い事ばっかりじゃないんです

今まですごくこだわってたことが

ゆるくなっていくことも・・・

例えば

みんなの世話になんてなりたくないと

強情なくらいサポートを拒否してたのが

上手に勧めると

「やってみようかな・・・」みたいな




母の場合

もう足が相当悪く

自分で買い物に行けなくなってからも

私が時々車で連れて行ってあげる、と言っても

最低限しか承諾しなかった

でも

食品なんかは長持ちしないものもあるし

私が作っていくものもせいぜい3日くらいしかもたない

だから

どうしたって週1~2回はお買い物が必要になる

なのでそう勧めていたのが

最近ようやく

「じゃお言葉に甘えて・・・」なんて風になり

ホッと一息

母のお気に入りの新鮮なお野菜の売ってるお店やホームセンターなど

そして最後にランチを食べて

おおよそ2時間くらいのお出かけ

足はちょっと辛そうだけど

何より自分で見て買えるので

大満足  たぶん・・・

ランチもね

母は多分食べたいものがあるんだけど

最初は言わない

なので「私は何でもいいよ」と言って返事を待ってると

ようやく口に出す

普段そういうことできないんだから

お出かけした時くらい好きなもの好きなだけ食べてもらわなくっちゃね

でもこの間なんか

ものすごーく暑い日に

「私おうどんが食べたい・・・」と宣う

もちろんおうどん屋さんに連れていって

出来れば冷たいの注文してほしいな~と思ってたら

なんと釜揚げうどん

まあ店内は涼しかったからよかったけど

ふぅふぅして汗かきながらほおばってた・・・  しかも食べるの私より早いんですよ・・・

すかさず冷たいお水を手渡す私

やっぱり本人に任せっきりは危険、と反省


認知でよかったといえば

亡くなった伯父もそんなことがあった  伯父は一人暮らしでした

一度でいいから四国八十八か所巡りをしたい、と言っていながら

脳梗塞で足を悪くし

一緒に行こうと言っても

迷惑がかかるからと拒否  

もうあきらめてた頃に認知症が悪化して

もう今しかない、くらいの状態のときに

ようやく本人が行きたいと言い出して

バスツアーで高知へ行った(他はもう無理でした)

・・・まあ、その後本人は行ったことをどんどん忘れていったけどね


そんなわけで

残りの人生が相当短くなってる母

この先はなんやかんや言わずに

楽しく日々を過ごすために

好きなだけ娘を使ってちょうだい、と願う

わたしなのでした~  そのかわりやばい方のボケは勘弁して~


まあ、無理なこともあるけどね(かなり?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする