kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

母の愛、恐るべし!

2022-11-09 15:09:30 | 介護

先にお話しするのはわたしの弟のことで

彼は妊娠8か月で生まれ(早産)、体重も標準の半分しかなく

さらに黄疸も出て

今は500gの未熟児でも助かる時代だけど

半世紀も前はこれくらいでも助けるのが難しかったようで

懸命の治療がなされたにもかかわらず

生後1週間で亡くなった

でも親はその子のことをとても大切に想っていて

立派なお墓と仏壇を作り

長い間お参りも欠かさなかった

それで今はお墓参りはわたしが任されているけど

行くたびに彼は親に抱っこされたり母乳を飲んだりとか

その先の普通は当たり前に授けられるいろんなこともなくて

それなのに家族のことをずっと守ってくれていて

ちょっと切ない気持ちがあった

それで

母の最期の時、もう心拍がほぼ0に近くなった時

母に「〇〇がむこうで待ってるから、

   いっぱい抱っこしてたくさんおっぱいあげてね」って声かけをした

すると

急に心拍が30台くらいまで上がって

血中酸素飽和度なんてそれまでよくて84%くらいだったのに

90%まで上がったんですよ

見た目の母は全然変わらず

穏やかに眠ってるみたいな感じだったけど

ちゃんとその言葉は母に届いたし

”そうだ、わたしむこうに行ったら〇〇のためにがんばる!”って思ったんだろうことが

すごく伝わってきた

これには看護師さんたちもすごく驚いていて

たった数分のことだったけど

きっと最後は次の目標ができて

前向きな気持ちで旅立ったんじゃないかと思う

正直わたしもまさか!って思ってびっくりしたし

母自身体が大変なこんな時でも

大切な子供のことを思うと

こんなに力が出るんだな~、って・・・

母の愛、恐るべし!

こういうこともあったせいか

母の最期については

それほどつらい気持ちはないし

むしろ良かったかなくらいの気持ちで

今頃母はどのあたりにいるかわからないけど

むこうでは弟やうちのおふたり、実家で一緒に暮らした犬たちに囲まれて

元気でやってくれているといいなと思います

それにしても

親の愛ってすごいですね・・・

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

コメント (2)
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