先にお話しするのはわたしの弟のことで
彼は妊娠8か月で生まれ(早産)、体重も標準の半分しかなく
さらに黄疸も出て
今は500gの未熟児でも助かる時代だけど
半世紀も前はこれくらいでも助けるのが難しかったようで
懸命の治療がなされたにもかかわらず
生後1週間で亡くなった
でも親はその子のことをとても大切に想っていて
立派なお墓と仏壇を作り
長い間お参りも欠かさなかった
それで今はお墓参りはわたしが任されているけど
行くたびに彼は親に抱っこされたり母乳を飲んだりとか
その先の普通は当たり前に授けられるいろんなこともなくて
それなのに家族のことをずっと守ってくれていて
ちょっと切ない気持ちがあった
それで
母の最期の時、もう心拍がほぼ0に近くなった時
母に「〇〇がむこうで待ってるから、
いっぱい抱っこしてたくさんおっぱいあげてね」って声かけをした
すると
急に心拍が30台くらいまで上がって
血中酸素飽和度なんてそれまでよくて84%くらいだったのに
90%まで上がったんですよ
見た目の母は全然変わらず
穏やかに眠ってるみたいな感じだったけど
ちゃんとその言葉は母に届いたし
”そうだ、わたしむこうに行ったら〇〇のためにがんばる!”って思ったんだろうことが
すごく伝わってきた
これには看護師さんたちもすごく驚いていて
たった数分のことだったけど
きっと最後は次の目標ができて
前向きな気持ちで旅立ったんじゃないかと思う
正直わたしもまさか!って思ってびっくりしたし
母自身体が大変なこんな時でも
大切な子供のことを思うと
こんなに力が出るんだな~、って・・・
母の愛、恐るべし!
こういうこともあったせいか
母の最期については
それほどつらい気持ちはないし
むしろ良かったかなくらいの気持ちで
今頃母はどのあたりにいるかわからないけど
むこうでは弟やうちのおふたり、実家で一緒に暮らした犬たちに囲まれて
元気でやってくれているといいなと思います
それにしても
親の愛ってすごいですね・・・
遊びに来てくださって、ありがとうございました