四国八十八ケ所霊場 ご開創1,200年記念の巡拝 3回目は 2月23日
18番から22番札所の5ヶ寺を巡りました 連日 日本列島を記録的な寒波が襲い
標高の高いお寺では雪が ここかしこにあり 寒い参詣となりました。
最初に 徳島県小松島市田野町恩山寺谷 第十八番 母養山 恩山寺を参詣します
恩山寺は聖武天皇(在位724~749年)の勅願で 行基菩薩が 厄除けの
薬師如来を刻んで 本尊として 大日山 福生院 密巌寺と称し 女人禁制でした
782~806年に弘法大師が この寺で修行していたとき 善通寺から 大師の母が
訪ねて来ましたが 女人禁制の為 登れませんでした 大師は滝にうたれ 秘法を修して
女人解禁の 祈願を成就して 母を迎える事が出来 孝養をつくしたと伝えられています
大師は山号を 母養山 恩山寺と 改め 霊場と定めたそうです
バス道路の右手に 山門(車窓よりパチリ)
びらんじゅ (車窓よりパチリ)
山門より少し上に 大師が 母玉依御前を お迎えしたとき 記念に
植えられと いわれています 県の天然記念物の指定です
別名 バクチの木ともいわれ 樹皮が うろこ状に剥がれ落ち
博打に負けて 衣をはがれることに たとえられています
駐車場から参道の坂を 少し上ると 突如 大きな 修行大師像
台座から4mを超えるという大きさです
寺に日参して 病気が治った 信者さんが 寄贈されたそうです
参道脇に 石仏が行儀よく並んでいます
境内への山門はありません ここらあたりで 一礼して 境内へと進みます
本堂への石段の上り口に 手水場
正面の石段を40段余り上ったら 本堂です
石段は 左側を上る 下りも左側 お遍路のマナーです
本堂 ご本尊は 薬師如来
ご真言は おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
衣食住を満たし 病気が治り 寿命が延び 眼病に霊験があるといわれています
本堂の 右前に鐘楼
水子地蔵尊と たくさんの供養祈願の地蔵像が並んでいます
左に石柱や石仏が並んでいます
本堂から石段を下って 左に大師堂と 御母公堂が寄り添うように建っています
大師堂は 814年大師 41歳の時 人々に 福を 授け 厄を除くことを
祈願して 自らの姿を刻んだ 大師像が安置されているそうです
御母公堂 剃髪所と お堂に掲げられているご詠歌
「たらちねの 母こそしのべ 恩山寺
大師の利生 あらたなりけり 」
大師の母 玉依御前は 恩山寺で髪を剃って出家され
その髪が納められているそうです
門柱から入った右側に 細長い建物があります
中には 座像地蔵尊 背後に千体のお地蔵さんがならび
釈迦十大弟子像が 安置されています。
お大師さんが 孝養を尽くし 優しさが偲ばれる恩山寺を後にして
つぎ19番札所 立江寺まで 約5km バスで15分です
おしまい