てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

真剣な一生のお願いは今まで2回使った。

2010年03月23日 23時14分30秒 | 【ヒゲ親父】思考日記
子供の頃に冗談半分で
「一生のお願い!」
などと、軽々しく言ったもんだが、

オイラにとって、真剣に
一生のお願い!と
願ったのは2回である。

一つは、長男が生まれてくるとき、
もう一つは、長男が倒れたとき、である。

信仰心のないオイラが、
何に対してお願いをしているのか
よくわからないが、
とにかく、
真剣にお願いしたのは
この2つであった。

まず1つめの、長男が生まれる時
であるが、

「心身ともに健康な子で生まれてきてほしい!」
と、一生のお願いをしたのだ。

あえて批判を恐れずに正直にいうと
「障害の持たない子であってくれ」
ということである。

なぜ、このときそう強く思ったのか?

建前的にコメントするならば、
仮に障害児が生まれても、
現実を受け止めて、
大事に育てる。
なんて言うのだろうが、

オイラは本音を語りたい。

そんなことを言える資格が
オイラには無い。

オイラにはそんな強さも正しさも
その当時は持ち合わせていなかった。

仮にそうなったとしたら、
オイラはショックで
しばらく寝込んだと思う。
将来への不安から立ち直れただろうか?

それから、現実に立ち向かって
立派な大人として振舞えたかどうかなんて
軽々しく言えるものではない。

そもそも想定の話なので
正直答えようが無いのではあるが、
オイラは情けないことに
その自信を持ち合わせてはいなかった。

そう弱い人間である・・・。


そして2番目、
息子が倒れたときのことだ。

オイラはうろたえた。
とっさに思ったのは、
「植物人間になる!」と
悪い想像もしてしまった。

病院に救急車で運ばれ、
医師の話を聞いていたときには
話なんて耳に入らなかった。

元気だった息子が、
目がうつろでベッドに
寝かされている様子を見て
「一生のお願い!頼むから元に戻して下さい!」
と人生2回目の一生のお願いを使ったのである。

もちろん、医学的知識の無い
オイラが先走って
悪いことを連想しすぎたのかもしれない。

医師は明日には戻るのに・・・
と思ってたのかもしれない。

だが、オイラにとって
あの夜の出来事は
今まで生きてきた中で、
最悪の時間であったことは
間違いのないことであった。

幸い、息子は
元の意識に戻った。

オイラは本当に本当に
感謝したのである。

ただし、息子には
後日てんかんと診断された。

それはそれで、
それなりに深刻な結果なのかもしれない。

だが、オイラはそこまで落ち込んではいない。

とにかく元に戻って良かったと
感謝しているくらいであるから。

変な感じではあるが、
てんかん、なんて
なんとでもなる
と変に前向き?に思っているのである。


その2度の
真剣な一生のお願いは、
何とか、かなえていただけた。
感謝しないといけない。

そしてその感謝に対する行動は
なにをすべきかハッキリはしないが、
弱い立場の方に対して
誠意を持って真剣に接することでは
ないかと思っている。

かって息子が、
障害児を小馬鹿にした発言を
したことがある。
その時オイラは強烈に叱った。

今後も、
ある日突然、不幸はやってくる
とオイラは肝に命じている。

不慮の事故、病気、
人生平穏無事に過ごせるほど甘くは無い。

今度こそは、今までのように
一生のお願い!は
かなえられないかもしれない。

だからこそ、
無事に過ごせた一日一日に
感謝の気持ちを忘れてはいけないのだ。
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コメント (2)
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