う〜む、解らない。ますますもって解らない。トランプ米大統領が何を考え
ているのか、私にはさっぱり解らない。
きょうの早朝に届いた日経の速報メールによれば、トランプ大統領は24日、
ポンペオ国務長官に訪朝を中止するよう求めた、とツイッターで発表したと
いう。
トランプ大統領は「マイク・ポンペオ国務長官に今の時点で北朝鮮を訪問し
ないよう求めた。朝鮮半島の非核化に関し十分な進展がないと感じているた
めだ」と説明。「また、われわれの中国に対する通商姿勢の大幅な厳格化を
理由に、(現在科されている国連(UN)制裁にもかかわらず)中国はかつて
ほど非核化のプロセスを後押ししていないと考えている」とも書き込んだ。
(AFP 8月25日配信)
きのう本ブログで書いたように、ポンペオ国務長官の訪朝は北朝鮮側の要請
に基づくものであり、この訪朝は暗礁に乗り上げた米朝交渉の、その打開の
いとぐちになるかも知れない(ならないかも知れない)、ーーそう私は思っ
ている。
北朝鮮がアメリカの非核化の要求に、そうやすやすと応じることはないだろ
う。だが妥結の可能性がゼロだと判ったわけでもないのに、訪朝の要請をこ
ちらから足蹴にするとは、一体どういうことなのか。
もしかするとトランプ大統領は、「非核化問題の解決=交渉の妥結」という
手柄を、ポンペオ長官に横取りされることを恐れ、訪朝計画つぶしの挙にで
たのだろうか。「交渉を妥結に導くのは、オレ様だ! オレ様でなければなら
ない!」と考えて、妥結の芽を摘むとしたら、これは愚かなふるまいと言う
しかない。ホントにそうなのだろうか。
トランプ大統領が何を考えているかを知りたくて、私は速報メールの細部に
目を凝らした。次の文言が目についた。
トランプ米大統領は24日、ツイッター(Twitter)への投稿で、来週予定され
ていたマイク・ポンペオ国務長官の訪朝の中止を発表するとともに、北朝鮮
の非核化の取り組みをめぐり中国を批判した。
この文言に示されているように、トランプ大統領はポンペオ長官の訪朝を中
止させた理由として、中国の(北朝鮮問題に対する)非協力的な姿勢をあげ
ている。これはどういうことなのだろう。
たしかに中国が対北経済制裁に非協力的で、制裁逃れに加担したままであれ
ば、アメリカの対北兵糧攻め作戦は充分に機能せず、北朝鮮はいつまでも非
核化要求に応じないだろう。北朝鮮攻略は、手順からすれば、中国を自陣に
引き入れ、北朝鮮への補給線を完全に絶つことが先決なのだ。中国に貿易戦
争を仕掛けたのは、そういう作戦の一環であると考えられ、したがって貿易
戦争の帰趨が対北交渉の大きな鍵をにぎることになる。対中貿易戦争の帰趨
を見極めるまで待て、とトランプ大統領は言いたいのだ。次の文言は、その
あたりの事情を物語っている。
トランプ大統領は別の投稿で、ポンペオ長官は「近い将来」に訪朝する見通
しだとした上で、その実現は米中通商関係が「解決」してからになるとの見
解を表明した。
いやー、ドナルド、なかなかやるじゃないか。私にはこの老人がなんだか
「北風の大袋を携えて、にこにこ微笑む笑顔の太陽」の姿に見えてきた。
ているのか、私にはさっぱり解らない。
きょうの早朝に届いた日経の速報メールによれば、トランプ大統領は24日、
ポンペオ国務長官に訪朝を中止するよう求めた、とツイッターで発表したと
いう。
トランプ大統領は「マイク・ポンペオ国務長官に今の時点で北朝鮮を訪問し
ないよう求めた。朝鮮半島の非核化に関し十分な進展がないと感じているた
めだ」と説明。「また、われわれの中国に対する通商姿勢の大幅な厳格化を
理由に、(現在科されている国連(UN)制裁にもかかわらず)中国はかつて
ほど非核化のプロセスを後押ししていないと考えている」とも書き込んだ。
(AFP 8月25日配信)
きのう本ブログで書いたように、ポンペオ国務長官の訪朝は北朝鮮側の要請
に基づくものであり、この訪朝は暗礁に乗り上げた米朝交渉の、その打開の
いとぐちになるかも知れない(ならないかも知れない)、ーーそう私は思っ
ている。
北朝鮮がアメリカの非核化の要求に、そうやすやすと応じることはないだろ
う。だが妥結の可能性がゼロだと判ったわけでもないのに、訪朝の要請をこ
ちらから足蹴にするとは、一体どういうことなのか。
もしかするとトランプ大統領は、「非核化問題の解決=交渉の妥結」という
手柄を、ポンペオ長官に横取りされることを恐れ、訪朝計画つぶしの挙にで
たのだろうか。「交渉を妥結に導くのは、オレ様だ! オレ様でなければなら
ない!」と考えて、妥結の芽を摘むとしたら、これは愚かなふるまいと言う
しかない。ホントにそうなのだろうか。
トランプ大統領が何を考えているかを知りたくて、私は速報メールの細部に
目を凝らした。次の文言が目についた。
トランプ米大統領は24日、ツイッター(Twitter)への投稿で、来週予定され
ていたマイク・ポンペオ国務長官の訪朝の中止を発表するとともに、北朝鮮
の非核化の取り組みをめぐり中国を批判した。
この文言に示されているように、トランプ大統領はポンペオ長官の訪朝を中
止させた理由として、中国の(北朝鮮問題に対する)非協力的な姿勢をあげ
ている。これはどういうことなのだろう。
たしかに中国が対北経済制裁に非協力的で、制裁逃れに加担したままであれ
ば、アメリカの対北兵糧攻め作戦は充分に機能せず、北朝鮮はいつまでも非
核化要求に応じないだろう。北朝鮮攻略は、手順からすれば、中国を自陣に
引き入れ、北朝鮮への補給線を完全に絶つことが先決なのだ。中国に貿易戦
争を仕掛けたのは、そういう作戦の一環であると考えられ、したがって貿易
戦争の帰趨が対北交渉の大きな鍵をにぎることになる。対中貿易戦争の帰趨
を見極めるまで待て、とトランプ大統領は言いたいのだ。次の文言は、その
あたりの事情を物語っている。
トランプ大統領は別の投稿で、ポンペオ長官は「近い将来」に訪朝する見通
しだとした上で、その実現は米中通商関係が「解決」してからになるとの見
解を表明した。
いやー、ドナルド、なかなかやるじゃないか。私にはこの老人がなんだか
「北風の大袋を携えて、にこにこ微笑む笑顔の太陽」の姿に見えてきた。