陽性率だとか、重症病床の使用率だとか、そういうことは分からない。私には知りようもない。ネットを通じてかろうじて知ることができるのは、新型コロナの新規感染者数だけである。これだけを見ても、コロナ禍はもう出口に差しかかっているのではないか。そんな気がする昨今である。
大阪府は先日、営業規制などを段階的に解除する際の3つの基準を公表した。「新規陽性者のうち感染経路不明者」、「陽性率」、「重症病床の使用率」がそれである。
また、岐阜県もこれとは別にコロナ規制を緩和する際の5つの基準を発表した。「新規感染者数」、「PCR検査の陽性率」、「感染経路の不明者数」、「入院患者数」、「重篤患者数」がそれである。
大阪府と岐阜県の緩和基準のうち、重なり合うのは「陽性率」と「感染経路の不明者数」だけであるが、(わかる範囲で)これら両自治体の緩和基準に照らしてみると、我が茨城県は、疾うにコロナ規制のの緩和条件を充たしていることがわかる。岐阜県の場合、緩和条件の一つは新規感染者数が「週に7人未満」になることであり、大阪府の場合は「新規陽性者のうち感染経路不明者」が「10人未満」になることであるが、我が茨城県の場合、新規感染者はこのところずっと2~3人で推移しており、昨日と一昨日は新規感染者がゼロだった。新規感染者がゼロということは、当然「(新規の)感染経路不明者」もゼロということである。
これは明るいニュースだ。我が茨城県は、東京への通勤者が多いためか、「特別警戒都道府県」に指定され、茨城県民たる私には、このことがワタクビ(真綿で首を)の重圧になっていた。それが、以上のように考えることで、なんとなくスッキリした気分になり、重しから解放されたような、便秘から解放されたような、ホームランを打ったような、そんな痛快な気分に浸ることができたのである。
そんな解放感を懐いたのは、茨城県民の私だけではなかったらしい。こんなニュースを見た。
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が緊急事態宣言を延長してから初の週末となった9日。営業自粛が緩和された地域の商店街は買い物客や家族連れでにぎわい、行楽施設は感染対策に神経をとがらせた。」
(JIJI.COM5月10日配信)
この記事にあるように、まだまだ油断は禁物、解放感に浸ってばかりもいられない。気を緩めれば、妖怪コロナは瞬く間に息を吹き返し、再び猛威を振い始めるだろう。痛し痒しとはこのことである。
だが、多少の緊張感があったほうが風景は鮮やかに見える。考えてみれば、季節はいつしか初夏の時候。風の香りも清々しい。
大阪府は先日、営業規制などを段階的に解除する際の3つの基準を公表した。「新規陽性者のうち感染経路不明者」、「陽性率」、「重症病床の使用率」がそれである。
また、岐阜県もこれとは別にコロナ規制を緩和する際の5つの基準を発表した。「新規感染者数」、「PCR検査の陽性率」、「感染経路の不明者数」、「入院患者数」、「重篤患者数」がそれである。
大阪府と岐阜県の緩和基準のうち、重なり合うのは「陽性率」と「感染経路の不明者数」だけであるが、(わかる範囲で)これら両自治体の緩和基準に照らしてみると、我が茨城県は、疾うにコロナ規制のの緩和条件を充たしていることがわかる。岐阜県の場合、緩和条件の一つは新規感染者数が「週に7人未満」になることであり、大阪府の場合は「新規陽性者のうち感染経路不明者」が「10人未満」になることであるが、我が茨城県の場合、新規感染者はこのところずっと2~3人で推移しており、昨日と一昨日は新規感染者がゼロだった。新規感染者がゼロということは、当然「(新規の)感染経路不明者」もゼロということである。
これは明るいニュースだ。我が茨城県は、東京への通勤者が多いためか、「特別警戒都道府県」に指定され、茨城県民たる私には、このことがワタクビ(真綿で首を)の重圧になっていた。それが、以上のように考えることで、なんとなくスッキリした気分になり、重しから解放されたような、便秘から解放されたような、ホームランを打ったような、そんな痛快な気分に浸ることができたのである。
そんな解放感を懐いたのは、茨城県民の私だけではなかったらしい。こんなニュースを見た。
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が緊急事態宣言を延長してから初の週末となった9日。営業自粛が緩和された地域の商店街は買い物客や家族連れでにぎわい、行楽施設は感染対策に神経をとがらせた。」
(JIJI.COM5月10日配信)
この記事にあるように、まだまだ油断は禁物、解放感に浸ってばかりもいられない。気を緩めれば、妖怪コロナは瞬く間に息を吹き返し、再び猛威を振い始めるだろう。痛し痒しとはこのことである。
だが、多少の緊張感があったほうが風景は鮮やかに見える。考えてみれば、季節はいつしか初夏の時候。風の香りも清々しい。